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少年は残酷な弓を射る / WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN

2012-07-02 11:10:33 | 劇場&試写★6以上

 

 

NYで去年の12月、ポスターと予告篇みて日本にきたら観ようと思ってた作品

ティルダ・スウィントン主演。イギリスの女性作家に贈られる文学賞として著名なオレンジ賞に輝く、

ライオネル・シュライバーの小説を映画化

原題は 「We Need To Talk About Kevin」(私たちはケヴィンのことを話す必要がある)

邦題、カッコイイけどネタバレがちょっと危うい。

監督は「モーヴァン」で注目を集めた、リン・ラムジー。

 

ロンドン映画祭で作品賞受賞、英国インディペンデント映画賞で多数ノミニー&監督賞受賞ほか、

主演のティルダの演技も絶賛されていくつかの賞を受賞

 

この息子、うまれながらに反抗期

 

何をしでかすか分からない息子の憎悪に悩まされる作家、

エヴァにティルダ・スウィントン!本当に素晴らしい!

 

問題の息子、ケヴィンにTVドラマ出身の新人、エズラ・ミラー。

鋭い目つき、その存在感。これから延びていくであろう、なかなかの美青年。

 

子役がまた可愛くて♡

3~5歳を演じたロック・デュアーくんもめちゃくちゃ巧いし可愛い♡

3歳まで喋らなかった子供。幼少の頃から全く母親だけにはなつかず

睨みつけて悪さをする。まるで「オーメン」のダミアン?!

 

6~8歳のケヴィンもまた可愛いコ。ジャスパー・ニューウェルくん。

 

パパにはジョン・C・ライリー。

なんだか不釣り合いなカップルの感じだけどそこがいいのかな。

昔はウィル・フェレルとお馬鹿やってたのになんだか最近いい作品にばかり出てるなー☆

 

生まれながらの悪魔の少年?

何故、母親をそこまで憎む?

 

8/10(82点)

 

 

面白かったとか良かったぁとかいう感想はちょっと違う感じだけど、

想像通り、好みの作品でした~。

ことの顛末よりも、見せ方、演出が秀逸。

母親視点の回想の映像が、過去と現在の交差でみせる。

とくに、随所にいれられる人をイラつかせる赤の使い方が見事で、さらに

窓についた赤をカッターの刃で削ったりという不快音なども不安にさせる一方、

突拍子もないのんきな音楽を緊迫するようなシーンでかけていたりが観る側の興味をひく。

結局はどうしてそうなったか、ということが知りたくて集中する。

だけど、結果的にはその理由は一切明かされずにミステリアスなままで終わる。

 

ちょこっとネタバレあり

事件としては恐ろしい事に珍しくはないかもしれないけど

1999年のコロンバイン高校の少年が引き起こした銃乱射事件を彷彿とさせる。

映画では、マイケル・ムーア監督「ボウリング・フォー・コロンバイン」(ドキュメンタリー)

や、ガス・ヴァンサントの「エレファント」、

最近では生き残った少女を描いた「ダイアナの選択があるけど、

本作は、

事件そのものや、なぜ少年がそうなったかというよりも

そこに至るまでの顛末、過程を描く。


どういうことなのか、はじめはまったくわからないまま

次第に見えてくる構成がどんどん惹き込まれる。

しかしこんなおむつの頃から、何でも知ってる様に母親だけに嫌がらせする子供。

いるのかな?「オーメン」のダミアンみたいに悪魔が乗り移ってるならともかく?

普通の子がこんなだとリアルさ感じて余計怖いような。

子供は皆生まれながらの天使で、純粋で可愛いはずなのに。

そしてそのまま成長してしまったケヴィン。

何でも見透すような鋭い目つき。悪意をもった行動からも目が離せない。

このエズラ・ミラーくんがまた素晴らしい。

生まれて来た弟や妹には子供の頃ヤキモチをやくのは良くある事だけど…

そのイタズラ、いじわるは度を越してます!

妹ははっきりしない事故で片目失明。

翌朝自分を責めないで。と話すも、ケヴィンはのんきで全く無関心。

 

周りからは非難され、嫌な思いをし

やっと雇ってもらった職場ではじめはうまくいきはじめるも、

誘いを断ると一方的に侮辱され、、、

 

無機質であまり母性を感じさせないどこか冷たい印象のある

ティルダ・スウィントンがものすごくハマってる。

ケイト・ブランシェットだとまた違う気もするし。

時にキツイことも言う母親、自分に似てるとケヴィンが認めるようなセリフもあり

やはり実の親子。

最終的に彼は、母親からすべてを奪った。

 

通常母親の愛の足りなさで子供は非行に走ったりするものだけど

なぜそうなったか、結局明かされないところがこの映画の魅力でもあるかな。

質問を投げてもあまりの無関心さにエヴァがケヴィンを抱きしめるというラストも印象的。

 

ここまでの母親への執着心は、どこから生まれたか。

 

それは、愛だったのか、、、、?

 

途中、幼少期のケヴィンの言動でちょっと笑ってしまうところもあったけど

気軽に観るとズドーンとくる、そしてラストでもやもやするということになるかも。

美少年好きの方や(チラシは萩尾(望都)さんの漫画の美少年リアル版風)

少年犯罪に興味ある人(もちろん変な意味ではなく) また、

子を持つ(育てたことのある)お母さんもぜひ。オススメ

 

音楽はレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが担当。

 

自由奔放に生きてきた作家のエヴァは、突然の妊娠に戸惑いを拭えなかった。やがて誕生した息子ケヴィンは、なぜか自分にだけ懐こうとせず、子育ては苦難の 連続となる。成長するにつれ、反抗的な態度はエスカレートし、エヴァは我が子に対し恐怖さえ抱くようになる。夫に相談しても真剣に取り合ってもらえず、次第に不安が募っていくエヴァだったが…。

 

公式サイト 

WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN     2011年  イギリス      112min

6月30日より、公開中~

 

3人のケヴィン、揃って美少年

 

カンヌ映画祭にて。

ジョン・Cノリノリ。

エズラ・ミラーくん、今後も2作待機中。

エマ・ワトソンとポール・ラッド共演

「The Perks of being a wallflower」2012

と、ミア・ワシコウスカとポール・ジアマッティ共演「Madame Vobary」 2013

 

 


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