まさかイーストウッド作品で自撮り棒やらセルフィやらインスタ映えの言葉が出てくるとは。
2015年にフランスで実際に起きた、無差別テロ事件で、学生時代の悪友3人組が実行犯に立ち向かった実話の映画化。
事件の当事者であるアンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーンを主演俳優に起用。
当時列車に居合わせた乗客も出演した、御年87歳クリント・イーストウッド監督最新作。
イーストウッドの映画はたいていは観てるけど、トランプ支持派と知ってからは
思想は映画にも反映するというのがあるからお金払って観たくない気がしてきた。
3月1日公開を前に、試写にて。
列車内で銃を発砲したイスラム過激派の男から乗客を守ろうとした3人のアメリカ人
スペンサー・ストーンとアレク・スカトラス、そしてアンソニー・サドラー。
彼らは子供時代からの悪友で、この居合わせた列車は3人でのヨーロッパ旅行中に起きた出来事だった。
大人になり、スペンサーとアンソニーはアメリカ空軍所属、アレクはオレゴン州兵とそれぞれ軍人になる。
幼少期からトラブルメーカーだったスペンサーは、それでも誰かの役に立ちたい、
戦争から人々を守りたい、という思いがあった。
問題児の子供の母親は何度も担任に呼び出される。二人の母親に、ジェナ・フィッシャーとジュディ・グリア。
列車に乗って事件が起きてから、制圧するまでの時間はさほどないためか
その前に語られる子供時代からの映像と、ヨーロッパ観光の映像が長い。
5/10(54点)
うーん。やっぱりこういうシリアスなイーストウッド作品で、実験的とはいえ、素人が演技とかちょっと無理がある。
セリフをなるべく排除して、親友同士が普通に会話してる風に撮ってるけど
前半、きっちり子役がうまく演じてるのから徐々に彼ら本人のシーンに移行してくから下手なのが丸わかり。
黒人のアンソニーはなかなか自然で一番違和感ないと思ったけど
一番出番の多い、スペンサーとアレクの棒読み加減がもうちょっとなんとかなんなかったか、、、
肝心の犯人を突撃して抑え込むシーンも、実際の再現ビデオという感じが否めなくて緊迫感に欠けてしまってるし。
途中からイタリア観光ビデオみたいな感じになったりイーストウッド作品っぽくない部分もあり、
3人が仲良くなるまでから始まる幼少期のエピソードからそのあたりかなり尺が長いので、
まだ列車乗らないのか、と長く感じた。 笑
たった94分の上映時間にもかかわらず、長く感じる作品だった〜。
咄嗟の行動力と、連携プレイ。3人の勇気。(実際は、もう一人押さえつけてたおじさんも)
(トイレにこもる犯人を不審に思って様子を見に行った男の人が撃たれ、運ばれたけれど
あの人も頑張った。)
こういう事件の映画化、ってどういう風にしてその場に居合わせた人々を救ったのか、
これまでも幾つかあるけれど、
去年の夏に行ったスペイン旅行の1週間後に、自分が歩いてたその場所でテロが起こったというのもあり、
この世の中いつどこで、テロに巻き込まれるかわからない。
そんな時、逃げるばかりじゃなく備えをきちんとしていれば、立ち向かうこともできる。
(もちろん、場合によっては逃げるも大事)
そんな勇気をもらえる作品。 とまでは言わないけど 映画として良い悪いではなく
こういうことが実際にあったということで映像で観ておくのもありかな。
ただし、本当 そこに至るまでの見せ方、長すぎ。
イーストウッド、そんなに頑張らなくてももうそろそろ引退してもいいんじゃないかなぁ。
あ、この作品、イーストウッド監督で再リメイクでもいいし
セス・ローゲンが監督したバージョンを個人的には観てみたい。
その場合のキャスト。
スペンサー セス・ローゲン もしくは、痩せ始めたジョナ・ヒル。
アレク ジェームズ・フランコ。
アンソニー アンソニー・マッキー。
3月1日より、ロードショー
しかし、役者何年もやってる俳優だって望んでも出れないだろうに、イーストウッド監督作に出れちゃうなんてすごいね。
この時の大統領はまだオバマ氏。トランプでなくて良かったね。