1971年のクリント・イーストウッド主演作「白い肌の異常な夜」の原作
トーマス・カリナンの小説を、監督のソフィア・コッポラ曰く、女性の視点からのリメイク。
このオリジナル、たまたまCSでやってたのを途中だけ観たくらい。ベースは同じ。
南北戦争を舞台に、女子だけの寄宿学園に負傷した男性兵士が匿われたことから、
静かに営まれてきた日常がかき乱され、女たちの秘められた欲望と嫉妬があぶり出されて、、、、、
という内容だけど、オリジナルの日本のタイトルや今回のサブタイトルにあるみたいな
ちょっと欲望やエロスの見せ場がたっぷりあるというわけでは全くないので その辺、期待した方は悪しからず。
ソフィア・コッポラ監督作は、1999年の監督デビュー作「ヴァージン・スーサイズ」以来全部チェックしてるけど
そのデビュー作と「ロスト・イン・トランスレーション」くらいしか実は好きじゃない。笑
というわけで、今回はソフィアコッポラ世界にニコール様が加わった化学反応観たさで鑑賞。
ニコール・キッドマン。お母さんかと思いきや、寄宿学園の学園長、ミス・マーサ。
ごめん相変わらず魅力がわからない、こちらも先生。エドウィナにキルスティン・ダンスト。
ソフィアコッポラ作品に2度目の出演、エル・ファニング。
純潔そうに見えて、ちょっと小悪魔的なのがハマる。
そして、ソフィアコッポラ作品初出演のコリン・ファレルは。
オリジナルでは色男のイーストウッド演じた兵士の役だけど、濃くてムサいながらも、(ごめん)
後半の展開には納得のキャスティング、かな?
マクバニー伍長。
5(55点)
ラスト以外ネタバレあり感想
展開遅く途中までつまらない。
でもツッコミながら見るとある意味面白くもあり
(今回、役名ではなく俳優名であえて書きます)
時は、南北戦争の最中。敵から身を潜めて静かに暮らす、女だけの寄宿学校の先生と生徒たち。
そんなところに傷ついた兵士が転がり込んできたものだから、
先生も生徒もドキドキしちゃって大変なことに! 脚が治るまで滞在させてあげることにし、
コリンの部屋には 先生も、まだ10代であろう女の子までもがかわるがわるおめかしして入っていく。 笑
こりゃコリンにとっては学園天国女の園でしばらく厄介になれればしめたもの
ニコールは興味がないと言いながらも、久々の男の身体に内心ドキドキ
しかし美女ニコールを目の前にしても、なぜか興味はキルスティンダンスト。
初めて見た時から愛してた。とか、こんな美しい女性は初めて見た
とか歯の浮くようなセリフを浴びせて、たちまちその気にさせる。
どう考えてもキルスティンがここの誰より美しいとか輝いてるまで言われるのは納得いかない(ごめん昔から) 笑
その後、ニコールの献身的な介護で着々と脚は回復に向かい、
皆揃ってのディナーにお招きしたりお歌を聴かせたり、ブランデーを飲んだり。
そんなに男性が嬉しいようで皆がコリンに気に入られようと必死。
ところが、、、、夜中に部屋に行くと言われ、アプローチされていたキルスティンが新しいネグリジェを着て
コリンを待っていると。
いつの間にか仕込んだ妖艶な色仕掛けで目がくらんだのか、エルちゃんと、、、、、
それを目の当たりにしたキルスティンは動揺してもみ合った末、階段からコリンが落ち治りかけた脚の骨が
砕けたということで、壊死するのを避けるために勝手に片脚を切断してしまう ニコール すごい。
ここはキチガイ女の宿か!!と逆上するコリンが一番面白いシーン。(いや面白くはないのか)
目覚めたらいきなり片脚切られてて、、、っていう狂気の図がこの映画(女性だらけの桜の園的映像美)にふさわしくなく
ソフィアコッポラのガーリーチックな世界観とは真逆の展開で面白味があるんだけど
もう少し怖くてもよかったかな、あとは怯えたそぶりばかりだったし。
でもさすがニコールが出ているとピリっと感が増す。
その後静かに展開していき、
結局 皆で、、、、、この続きは興味のある人は劇場で
(と言うほどオススメではないけど)
面倒を見てもらっていた弱い立場から一転して逆上後はキレまくるコリンがはまってるんだけど
その後も結局あっさり騙されちゃうのがバカだな〜って感じ 笑
女は怖いと男性陣は思うのかもね。
ニコール様は一番看病して大変だったのにご褒美何もなし。キスさえなし これは恨まれても仕方ない (違)
コリンがエロさを全開にして、10代の子からニコールまで順番に、、、、なんて期待したら(してない)大間違い、
欲望のめざめ、なんてエロティックなシーンはどこにもないよほんと。
南北戦争さなかの1864年、バージニア州。ひっそりと佇むその女子寄宿学園には園長のマーサ、教師のエドウィナと5人の生徒が静かに暮らしていた。ところがある日、負傷した北軍兵士マクバニーが見つかり、やむを得ず学園で看護することに。男子禁制の園に突如現われた敵兵に女たちは警戒しつつも興味を抑えることができない。そしてマクバニーの紳士的な振る舞いが、さらに女たちを浮き足立たせてしまうのだったが…。
THE BEGUILED 2017年 アメリカ 93min
2月23日より、公開中〜
ソフィアコッポラ監督は、カンヌ映画祭で監督賞受賞。
キルスティンの豊胸後の露出未だすごい
ブロンドづくし。