今日は欲望についてお話したいと思います。
昔、ある国王が農民に、『太陽が出ている間に走り回った土地を、その者に与える』というおフレを出しました。
一人の農民が早速志願して、太陽が地平線に顔をだしたのを合図に走り出しました。
死に物狂いで走りました。ようやく出発点に帰って来ました。
同時にバッタリ倒れ帰らぬ人になってしまった。
国王は家来たちに命じて、その農夫を穴を掘って埋めさせ、つぶやきました。
『この者には、あんな広大な土地はいらなかったのだ。
自分の体を埋める土地さえあればよかったのに』と。
同じような諺に
『起きて半畳、
寝て一畳
天下取っても二合半』
があります。
人は起きて半畳、寝て一畳の広さがあれば充分。
出世して天下取った人間でも、一食に二合半食べるのが限度である。
必要以上に富貴を望むべきではないという教えです。
また、
『降魔成道(ごうまじょうどう)』という
言葉があります。
お釈迦様が一本の菩提樹の下で座禅を組、悪魔又は天魔(天界に棲む悪魔のことをマーラと呼ぶ)を降伏させ、
悟りを得られたという意味です。
私達は嬉しい時、楽しい時「天にものぼる心地」といいます。
欲望と煩悩(ぼんのう)の最高天に天魔が棲んでいるといいます。
天魔は、のほほんと生きている人間を相手にしない。
仏道の精進を続ける時に天魔があらわれ、
あらゆる欲望をささやきかけるという。
そして、人間は迷う。
しかし、天魔のささやきは努力している証だから、
むしろ凡人の身としては歓迎すべきなのかもしれない。
僕は農夫のように走り回り
欲望のままに生きる
未熟者です。
合掌
昔、ある国王が農民に、『太陽が出ている間に走り回った土地を、その者に与える』というおフレを出しました。
一人の農民が早速志願して、太陽が地平線に顔をだしたのを合図に走り出しました。
死に物狂いで走りました。ようやく出発点に帰って来ました。
同時にバッタリ倒れ帰らぬ人になってしまった。
国王は家来たちに命じて、その農夫を穴を掘って埋めさせ、つぶやきました。
『この者には、あんな広大な土地はいらなかったのだ。
自分の体を埋める土地さえあればよかったのに』と。
同じような諺に
『起きて半畳、
寝て一畳
天下取っても二合半』
があります。
人は起きて半畳、寝て一畳の広さがあれば充分。
出世して天下取った人間でも、一食に二合半食べるのが限度である。
必要以上に富貴を望むべきではないという教えです。
また、
『降魔成道(ごうまじょうどう)』という
言葉があります。
お釈迦様が一本の菩提樹の下で座禅を組、悪魔又は天魔(天界に棲む悪魔のことをマーラと呼ぶ)を降伏させ、
悟りを得られたという意味です。
私達は嬉しい時、楽しい時「天にものぼる心地」といいます。
欲望と煩悩(ぼんのう)の最高天に天魔が棲んでいるといいます。
天魔は、のほほんと生きている人間を相手にしない。
仏道の精進を続ける時に天魔があらわれ、
あらゆる欲望をささやきかけるという。
そして、人間は迷う。
しかし、天魔のささやきは努力している証だから、
むしろ凡人の身としては歓迎すべきなのかもしれない。
僕は農夫のように走り回り
欲望のままに生きる
未熟者です。
合掌