生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

空手の旅

2018-09-06 12:25:33 | 日々の暮らし
空手(くうしゅ)とは、素手(すで)のこと。
すなわち「手ぶら」という意味です。

道元和尚が中国から帰国した時に「空手にして郷(くに)に帰る」

と述べたといいます。
何も持たずに故郷に帰って来たという意味です。

『悟りとは何も持たないこと』と述べています。

無に通じるのでしょう。


よく、旅慣れた人は小さなバックひとつで旅に出ます。

旅慣れない人は、あれもこれも持って行くためトランク一杯になってしまいます。

手ぶらで旅をする勇気。



『放(はな)てば手に

みてり』

(物も思いも手放したら楽になって手に満ちてくる)


人はさまざまな思いを抱き、生きるすべを思いめぐらせて生きるものです。


「思いを手放してごらんなさい」

そうすれば必要なものは自然に手に満ちてくるといっています。


イエス・キリストも手ぶらの旅でした。
弟子たちに、すべて投げ捨てて付いてくるように命じていました。

『空手、無、手放す』

まだまだ欲のある身です。

気づくのは

遠い先です。

面目ない。

合掌。
コメント
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