生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

民草(たみぐさ)

2018-11-23 10:45:18 | 日々の暮らし
日産のゴーン会長逮捕解任のニュースに驚いた。
結局私欲を肥やした方なんですね。
栄光と挫折。
結果主義の報酬制度は自分に有利のためだった。
会社を私物化したための解任。
内部告発は必ずあるものです。

大好きな曽野綾子さんの言葉を思い出しました。

「ある時山奥の湖に行

ったら、一つの歌碑が

建っていた。

役場の人に聞くと、

一人の歌人だという人

から電話があって、

自分の歌碑を建てると

一方的に通告してきた。

悲しい心だと思った。

勲章を欲しがったり、

名誉を欲しがったり、

碑や銅像を建ててもら

いたがったりするのは

老いのあらわれと自戒する。

静かに消えるのが

私は好きである。

民草(たみぐさ)の死は

さりげないのがいい。

初めて雑草のごとき

死の栄誉が与えられる

からだ。」

(戒老録 曽野綾子)


民草の言葉に惹かれました。

公共の場に碑を建てようとする考えが悲しく感じました。

さりげなく咲いては

散る民草の生き方を

心に刻みたいと思いました。


「民草や

旅の終わりは

さりげなく」

私欲を捨てなさいとキリストもお釈迦様も説いています。

合掌
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水の泡

2018-11-23 04:07:03 | 日々の暮らし
水面に浮かぶ泡の事を泡沫(うたかた)という。


「水面に浮かぶ

泡沫(うたかた)は

かつ消えかつ結びて

久しくとどまることなし」

  (方丈記)

「思ひ河

絶えず流るる

水の泡の

うたがた人に

あわで消えめや」

(伊勢・平安時代の女流歌人)

あなたの行方が知れなくなって、

とても心配していました。

という恋人からの手紙に返事をしました。

「絶えず流れる川の

泡のように、あなたに

会わ(泡にかけている

)ないうちに、

死んでしまいは

いたしません。」

なんと素敵なやりとり

でしょう。

恋しい人とは

水の泡とはなりません


いや人生も水の泡にはならないよう精進しましょう。

諦めるには早すぎる。

年老いても、体が不自由でも辛い毎日でも、頑張っている姿に神様は涙を流しています。

観音様やお地蔵様や聖母マリア様や聖マザー・テレサ様がそばにいますよ。

生きる力が湧いて来ますように。

合掌 アーメン
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