「話し上手の第一の要素は真実、第二は良識、第三は上機嫌、第四は頓知(とんち)。」 (ウィリアム・テンプル) 性格だと思いますが、ぐちばかり言う人がいます。 聞く方もいやになってしまいます。 「不機嫌に語られる真実よりも、人は上機嫌に話される真実の方を本当だと受け入れるもの」だ と思います。 また、外国人は日本人の会話には頓知(とんち)がないと感じるらしい。 ユーモア、エスプリ(才智)、ウィット(機智)に欠けると。 そこで、明日の母の日にラジオで「うちの母さん」を紹介していました。 スーパーで簡単料理の品物を買って来て夕食を作っていました。 見るとネギを口にくわえていました。 どうしたの?と聞くと 最後にネギをくわえるとあったのでと言いました。 私も、お酒少々くわえるといいでしょう!に 少々飲んでしまったことがあった。(笑) そこで、私の頭に浮かんだ言葉が 「他人を説得するには自分の解釈によってできるが、他人を納得させるには勝手な解釈がある事を考慮しなくてはならない。」でした。 ネギは口にくわえませんように。 今夜は夜勤に行きます。 合掌
蛍のシーズンが来ます。 現代人は蛍を見たことがないとか。 蛍は遠い故郷を思い出させてくれます。 幼い頃亡くなった兄と蛍狩りを楽しんだ思いで。 そこで、ある古典の中から素敵な言葉を思い出しました。 「恋の蛍」です。 「あまひこよ 雲のまがきに ことづてん 恋のほたるは 燃えてはてぬべし」 (平祐挙・たいらのすけたか) 他にもあります。 「恋にこがれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身をこがす」 鳴かない蛍は光ることで想いを表し、まるで身を焦がしているようだ。 なんと素敵でロマンチックな言葉でしょう。 私の一句も紹介します。 「燃え尽きて 夜空をこがす 遠(とお)花火 鳴かぬ蛍も 身をこがす」 遠くに見える花火は音は聞こえないが夜空を焦がしている。 終わったあとの暗闇を音もなく1匹の小さな蛍がほんのり照らす姿も秘めた僕の恋しい 思いで身を焦がしているようだ。 今日も皆様の導きの蛍火となりますように。 合掌