夏の夜は古典落語を読んで亡き兄を思い出しています。 長兄は骨董屋をしていました。 全国を回って古道具ばかり集めていました。 古道具がたまるばかりで創庫に一杯ありました。 志ん生得意の「火焔(かえん)太鼓」。 古道具屋の甚兵衛が市で古い太鼓を仕入れて来た。 女房はあきれ顔。 甚兵衛は小僧に表で太鼓のほこりを払うよう言いつけた。 小僧は力まかせに叩くものだからドンドンとうるさいのなんの。 それを聞いた一人の侍がやって来た。 殿が買いたいから屋敷に出向くようにと。 恐る恐る屋敷に持参すると、この太鼓は火焔太鼓と言って名品なので買うという。 好きな値をつけろといったので、 10万両と言ったら侍が驚いたので、 そこからいくらでも負けますからと言い訳する。 侍が300両でどうかという。 甚兵衛は腰を抜かした。 「ああ、お前さん商売が上手だよ」 「これからは、音のする物にかぎるね。 こんどは半鐘を買っておくれ」 「半鐘はいけないよ。 おじゃんになる」。 半鐘はジャンジャンと鳴ることから、 おじゃん(ダメとか泡になる)になると掛けた落ち。 兄は火焔太鼓を探していたのでしょうね。 医者と患者の小咄も面白かった。 「先生、右足が痛いんですが診ていただけますか?」 「レントゲンの結果、関節炎や神経痛や痛風ではありませんよ、 おじいさん」 「じゃあ何ですかこの痛みは?」 「まあ、歳のせいでしょう」 「先生いいかげんな診断しないでください」 「どうしてですか?」 「歳のせいって、左足も同い歳だよ」。 笑えますね。 夏は短いから屋外プールに行こうかな。 雨なら室内プールで泳ぐ。 来年のオリンピックめざして頑張らないと。 まずは25メートルからだ。 合掌
「傷をおった鹿が 一番高く跳ぶ」 (アメリカの詩人・エミリー・ディキンソン) の言葉です。 私が若い頃書いた詩を 思い出しました。 「天使の鳥」 傷負った翼で 生きてる鳥よ 強く飛び立て ほら 飛べただろう 高く飛んでけ 神風に乗って 負けるな 頼りないけど 飛んでる 君は 天使のようだ。 (カラスに踏みつけられ突っつかれていた 美しい小鳥を危機一髪で助けて空に放った時の詩です。) 勇気をもらった記憶がありました。 ハンディーあるあなたへのエールになれば 合掌