生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

草枕

2022-07-08 05:56:15 | 日々の暮らし
夏目漱石の「草枕」を思い出しました。
『山路を登りながらこう考えた。
智に働けば角が立つ。
(理性で動こうとすれば、ぎすぎすして穏やかに暮らせない)
情に棹(さお)させば流される。
(人間の感情はコントロールできなくて、感情に流されてしまう)意地を通せば窮屈だ。
とかく人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画(え)が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
やはり向こう三軒両隣りに、ちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。』
漱石は、人は意地を通すものだから住みにくい。
だからと言って、どこへ行っても同じだ。
ならば、安らぎや喜びといった精神的安定を得るために、詩や絵といった芸術に親しむようにすればいい。
そうすれば、人の世界も決して悪いものではないと言っています。
皆様もここに来ていろいろな言葉に接して安らぎをえてください。
いま私は勉強できる喜びに感謝しています。
コメント
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