癒しの音楽家でーす! ありがとうございま~す。

(登場するストーリーは、全てリアルフォトとノンフィクションのみで綴られています)

お水取り 2

2009-03-09 22:32:58 | 祭り

神秘の修二会

 

 

観上げると月。

ここにもかすかに光の使者。

 

 

練行衆と同じ様に二月堂への階段を昇る。

 

 

ここがTVニュースや新聞で有名な「お水取り お松明」の舞台。

 

 

ここから眺める生駒山を背景に耀く奈良市内の灯り。

30年に渡り、二月堂のこの舞台より風情のある木製の椅子に座り、

何度この深夜の奈良の景色を眺めた事でしょう。

 

 

外陣の扉。

20代前半の若き日、

普段一般の者が入れない内陣。

そのさらに内陣に何故か入る事が出来

僧侶の隣に座り「五体投地」を目の当たりにした時がありました。

観光客が増え、立入規制が厳しくなった今では考えられない出来事です。

 

内陣の映像はもちろん撮影禁止ですが、

再びこの行に5年ぶりの参加、

この年にして新たに感じた事がありました。

 

堂内の次元は浮世と違う。

それを今回初めて観る。

 

天上の世界。

 

「ノーピクチャー」の意味。

 

練行衆はこの世と時空の違う場所で修業を行っていました。

 

たくさんの蝋燭の火に照らし出され、

格子から覗く事しか出来ない、部分の世界。

頭の中で広がる妄想。

中では何が行われているのか・。

それ自体が、見る事への不完全性を教えられる。

 

見ている事はたいした事は無い。

観得ないものへの存在の体験。

 

垣間見るそこに展開されている景色はチベットの僧院そのもので、

それを何故自分が識っているか解りませんが、

たぶんこの時空を超えた空間は、

日本ではここだけと思わせられます。

 

「走り」の行。

あちらの世界では時間の概念が存在しないので、

うとうとしていると、こちらの時間軸では数百年も経ってしまう。

それを祭壇の廻りを走る事で時間の帳尻合わす。

 

秘仏の小観音の御厨子のそばに座り、

堂内で焚かれた松明の灯りに導かれ、

それが祭壇中央に祀られるまでをこの眼で体験。

 

若き日に僧侶の隣に座った日も、

この日、3月7日だった様な気がします。

 

お香水のおすそわけもあり、

2週間の中でも非常に充実する日の、

一日でした。

 

秘仏よりいただく多大なるパワー。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログランキング

人気ブログランキング はげみになります。 ヨロシクお願い致します(^○^)!