今から33年前のBALI・ウブド・プリアタン野外、
ガムランと生のピアノによる世界で初めてのコラボが行われました!
顔形はかなり今とは違いますが、
正真正銘の私です。
競演させてもらったバリを代表するガムランのチームは、パリ万博に出演した事でドビュッシーをはじめクラシック音楽の多くの作曲家に多大なる影響を与え、「印象派」が誕生するきっかけとなった世界的に有名なグループでした。
長い歴史を持つヨーロッパのクラシック音楽は、
この期を境に一気に現代音楽の路に突き進むこ事になります。
その後デンパサールアートセンターで、3グループ100人のガムランチームとの競演を実現させてもらい、
その時私はトランス状態になり幽体離脱体験をし、
遥か上空からガムランチームに囲まれて演奏する自分の姿を観降ろしていました。
バリでの強烈な体験をさせてもらってから少し経って、和歌山勝浦の無人島「弁天島」で、熊野とバリを繋ぐ世界中からアーティストが集まる二度のアートフェスティヴァルが開催される事になります。
私はそれの音楽監修をさせてもらい、
少し時期がずれて、バリからは舞踊とガムランチームが勝浦の「熊野三所大神社(渚の宮)」で演舞を奉納する事になります。
その時に踊られていたのが今回来日されたインドネシア国宝、アリニ先生です。
今日、大阪十三(じゅうそう)で先生の舞踊公演に参加させてもらって来ました。
アリニ先生の踊りは、
私の当時のBALI体験が甦って来る様な、本当に素晴らしいものでした!
私が熊野勝浦でいつもお世話になっている芝先さんの娘さんが当時その時の公演を観られてバリの舞踊家になられ、
再び今回、先日アリニ先生の「熊野三所大神社(渚の宮)」での奉納演舞が実現に至ります。
その踊りをこの目に焼き付けたいと熊野川を下り、
不安定な天候の中新宮から勝浦へ、
到着と同時にまずは最高のマグロを喰らい、
この船に乗せられて代々の住職が補陀落渡海に流されたという歴史を持つ「補陀落山寺」のすぐ隣に、
「熊野三所大神社(渚の宮)」があります。
ここです。
この場所も、縄文時代とツナガる熊野の古い場所で、
巨大な楠、
今も原生林が保存され、
神武天皇の上陸の碑もありますが、
それよりももっと古い歴史の残る場所。
「熊野三所大神社(渚の宮)」。
この日の勝浦弁天島。
海は結構荒れていました。
正式参拝が執り行われ、
地元の方と語らうアリニ先生には、何か一線を超えた大きなものを感じます。
踊り手が円陣を組んで天と結ばれる頃から急激に雨粒が降り始め、
祈り、
そして雨はスコールに!
それでも・何も無いかのように聖水のシャワーを浴びながらの奉納舞踊は始まりました。
演舞が終わると同時に雨が止みます。
この日も確実に、「神は居る」を体感させられる事に。
この日の豪雨の中の勝浦の夕陽。
今年で4年目、紀伊半島豪雨災害で犠牲になった方の慰霊碑にも参拝する事が出来ました。
夜には、ちゃっかりと「吾作」での打ち上げに紛れ込んで、
やっぱり勝浦の「吾作」は最強でした!
私の知る限りではこの場所に勝る者はありません。
正面中央の、いつも勝浦でお世話になっている芝先さん。
アリニ先生の素敵な笑顔!
帰り際、先生の方から声を掛けて戴いての2ショット写真、光栄にも凄く懐かしい気持ちになりました!
33年前のデンパサールアートセンターでの演奏を聴いて戴いていたとしたら、
本当に奇跡の再会でした!
その日は、泉質が日本百選の「一の滝」さんにお世話になり、
次の日も朝一で勝浦漁港傍の「里」さんでマグロ三昧。
ちなみにこの日は休港で、
勝浦には一匹のマグロもあがっていませんでした。
赤青黄緑五紫 まだ未体験の皆様にはコチからどうぞ。↓