仕事の帰りにはいつも通勤途中にあるスーパーへ寄り、買い物をしてから帰宅することが日課になっている。
約2年前……
過去の記事にも確か書いたような記憶もあるけれど、退院したばかりの頃には私はスーパーへ行くことが大嫌いだった。
めんどくさいのもあるけれど、その他にも「誰か知り合いにでもバッタリ会ったらどうしよう……」とか、「男が一人で買い物なんてカッコ悪い。」とか、勝手に思い込んでばかりいたように感じる。他人からの視線ばかりを気にしすぎるクセ。
要するに自意識過剰。
なんでもかんでも依存症のせいにするわけではないけれど、これもメンヘラ(精神疾患)気味の人たちにはありがちな思考パターンではないだろうか?
だが、実際には、
オメーが気にするほど誰もオメーのことなんか見てねーよ。
………って感じですかね。
今ではすっかり平気にはなったけれど、未だに長ネギが飛び出た買い物袋をぶら下げるときだけはチョット気恥ずかしい💧
鍋は好きなので、長ネギは今の季節にはよく買うけれど。
今日は普段から行きつけの小さなスーパーがリニューアルオープン。
しかし、どこが変わったのかよく分からないほどの小規模な改装だった。
お客もまばら。
私は男の独り暮らし。買い物と言ってもたかだか知れている。
ジュース、野菜、惣菜、量的にはさほどでもない食材の入った買い物カゴを持ってレジヘ。
アルバイトだろうか。レジには高校生ぐらいの見慣れないお兄ちゃんが先輩社員から指導を受けながら立っていた。
すると、
「じゃーお願いね。」
先輩社員らしきお姉さんがそう言うと、お姉さんはその場から離れ他のレジヘ行ってしまったようだった。
一人にされた新人君はかなり緊張気味。
「いらっしゃいませ💦
いつもご来店ありがとうございます。」
きっとこの店のマニュアルなのだろう。君と会うのは多分初めてだとオレは思うが。
たどたどしい雰囲気。
ピッ。ピッ。……とバーコードを快調に読み取らせていた彼だったが、突然のフリーズ。
惣菜コーナーでバイキング形式で売られていたフライ物。イロイロ種類があるからどうやら値段を覚えていなかったらしい。
「す、すいません💧
少々お待ちください。確認して参ります。」
そう言うと、彼は惣菜売り場へダッシュしていった🏃💨💨
………
………
………
しばらくしてから安心した様子で戻ってきて、レジ打ちを再開する彼。
「ありがとうございます!
では1285円になります!」
おや???
あれ?
ずいぶん安いなぁ。
私は支払いを済ませ、お釣りとレシートを貰ったので見てみると、缶コーヒー6缶パックを買ったはずなのに1本分しかレシートには記載されてはいなかった。
この店ではバラ売りの物と6缶パックになった物と両方売られており、どうやら新人君は打つべきバーコードの位置を間違えたようだった。
その瞬間、私の脳内からは、
「ラッキー!!気づいてねーな、この兄ちゃん。しめしめ。
このまま帰ろうぜ~、👿ヒャッハー」
という指令がでていた。
たまたま私の後ろにはお客も並んではいなかった。このまま帰ろうと思えば帰れたはず………
だのに~
な~ぜ~
「お兄ちゃん、これ間違えてるよ。これじゃお店損しちゃうよ。」
と私は新人君に言ってしまった。
…………バカだ、オレ👼 👿💧
柄にもないことを。
だが新人君はイマイチ理解できていなかったようなので、私はレシートを彼に見せ、バーコードの位置を指差して状況を説明するはめに。
…………
…………
…………
しばらくしてから、ようやく状況を理解したのか彼は、
「あ!ありがとうございます。
わざわざ言っていただいて、すみませんでしたm(__)m」
と私に頭を下げた。
わざわざ………って、何?(-_-)💧
まぁ、いっか。
残りの料金をちゃんと支払い、その場を後にしました。
多分これからもいっぱい間違えて、注意されることも多々あると思うけれど、めげないで頑張ってくれたまえ、大島君。
君も、わたしも、お互いに新人だ。
頑張ろう。
歳はだいぶ違うけどね。