今日も仕事帰りに行きつけのスーパーへ。
相変わらず人もまばら。
適当に食材をカゴへぶち込みレジヘ。
私の前にはカゴいっぱいの主婦が一人。
「おっ、一人だけしか並んでない。ラッキー!」
すかさずそのレジに並ぶ。
隣のレジには二人ほど並んでいた。
よくよく見ると、レジ打ちをしていたのは、また大島君だった。
この前よりもだいぶ軽快にレジ作業をこなしていた。
"やっぱ若いから飲み込みも早いのかな。"
……そう思いながら前のお客の会計が終るのを待っていた。
…………
…………
…………
しかしちっとも終わらない。。。
気になり様子をチラ見してみると、前に居るのはカード払いのお客のようだったが、どうやらカードがうまく読み取れないようだった。
大島君:
「あれー、おかしいなぁ。
お客さま、このカード通りませんねー。」
お客の主婦:
「え!
す、すみません💦
他のカードが車にありますから、このままにしておいてチョット取りに行ってきていいですか?」
そんなやりとりをしていた。
お客であるその主婦は、後ろで待っている私に気を遣っているのか、少し顔色を伺うように、焦りながら会釈をしている。
大島君:
「あ、お客さま。チョット待って下さい!」
そう言うと、大島くんは隣のレジにいた同期の新人らしい同僚の肩を叩いてヘルプサインを出しに行った。
すると隣のレジで作業していた同僚が大島くんのレジにやって来て何やら画面をタップする。
同僚の兄ちゃん:
「コレ、違うよ。
ココ。」
同僚らしきお兄ちゃんは小声で大島くんにそう伝えていた。
どうやらレジに入力しなくてはならない項目があり、それを大島君は忘れていたか入力ミスをしていたようだった。
大島君:
「あー!これか!
…………
お客さま、すみませんでした。これで大丈夫だと思います。」
お客の主婦:
「あー、よかった💨
なんか、すみませんねー。」
なぜかその主婦は私にそう言って再度会釈をした。
私はおかしくて吹き出しそうになってしまった。
謝るべきなのは君ではないのかな?大島君。
結局私の並んでいたレジは、他のレジよりも時間的にはかなり遅くなってしまっていた。
大島君。
相変わらずだな。
頼むからこれ以上オレを笑わせないでくれ。
会計終了後、また間違えてないか心配になりレシートをチェックしてみた。
どうやら今日は大丈夫のようだ。
まぁ、いい。
君も私もお互いに新人だ。
間違えることだってあるだろう。
これからも頑張ってくれたまえ。
だが、
多分、私の方が君よりはミスは少ないと思うぞ。