今年のお正月には、花屋の女店長と、ファミリーレストランで食事会をやった。
ものすごい凝り性の女店長は、日頃、毎日市場へ行ってセリの値段を見ないと気がすまない。そして、界隈では最高級の花を仕入れ、安価で人に手渡すのを喜びとする。そして、一番すきなのがアレンジメントだということだ。花束を作ったり、ラップに凝ったりするのが大好き。特に、丸い花輪を作るのが好き。開店祝いの大型花輪を作るのも大好き。とにかく、活き活きとした見事な花々を店に置きたがる。
毎日、市場へ行くので開店は午後からになる。夜も遅くまでやっているので、店閉まいは夜11時ごろになることもしばしば。そして、店は年中無休。いつ寝ているのかと思っていたが、案の定、睡眠時間は4時間ほどだそうだ。
わたしは、心ひそかに「ナポレオン」とアダナをつける。開店して10年目に突入だそうだが、一貫して利益を度外視して、極上の切り花の仕入れと、アレンジメントの出来具合に焦点をあわせてきたが、固定客が増えてきて、最近は利益を生めるようになったようだ。その粘り強さに平伏する。こんな武士の商法をやっていたら、倒れるのではないかと思っていたが、苦しいところを通り越して、最近は、表情に余裕がでてきた。店も最近は仕事がなければ早仕舞いするようになってきている。休んでください店長。そのかわり、大型のアレンジメントの仕事が集中して入ると、張り切って、夜中の3時に店じまいとなるといった頑固さは、あいかわらずだ。自分が気にくわないアレンジメントを出荷するのは、絶対に嫌なのだそうだ。
わたしは、反対に、露地栽培が大好き。育てるのが好きだ。タネから育てれば本物なのだろうが、非常に手数がかかるので、省エネをして、花屋で苗を買ってきて育てるというスタイルに決まってしまった。
言い訳を言わせていただければ、仕事場の周りの大型の14個のプランターに年中花を絶やさないようにするには、自然に沿ったリズムで花の咲くのを待っていたら、間に合わないのだ。
ただいま、パンジーを植えているが、これも、自然にまかせていたら、今咲いているような花の姿になるのは、もっと遅くなる。プロがさまざまなことをして、無理に咲かせた花のついた苗を買ってこなければ、こうはいかない。
今年は、自宅のベランダでプリムラに挑戦することにした。
プリムラは、主に原産地が北半球に集中していて、種類が非常に多い。日本でポピュラーなのは、そのうち、ごくわずかのようだ。
昨年、プリムラ・ポリアンタを3株だけ夏越しに成功したので、気を良くした、おっちょこちょいのわたしは、欲をだし、ポリアンタを結局15株買い足して、今年はもっともっと、たくさんのポリアンタの夏越しの成功を目指すことにした。
ついでに、プリムラ・オブコニカ、プリムラ・マラコイデス(桜草)も購入してきた。オブコニカは昨年は見事に失敗をした。原因は太陽に当てすぎたからのようだ。今年は日陰で育ててみようと思っている。マラコイデス(桜草)も日陰で育てるつもりだが、これは5月ごろに、半日陰の裏庭に地植えをし、種を飛ばさせてどのくらい増えるか実験してみたい。プリムラと一口に言っても、どうやら種類によって、水と肥料のやりかた、日照時間などが異なるようで、むずかしそうなので、今年の冬・早春はプリムラ1本にしぼって勝負。
店長と私が食事をすると、当然園芸談義になる。わたしの園芸は趣味だ。仕事にしている店長とはちがう。けれど、鉢物が弱点の店長は、私も趣味で切り花をやっているのだから、あなたの趣味の鉢物と合体すれば鬼に金棒になるかもしれないから、いつか二人で花屋を開こうではないかと話をもちこんできた。冗談だと思うけれども、人生は、なりゆきだ。本当に、わたしが花屋になったら、是非ご来店を。
(笑い)
ものすごい凝り性の女店長は、日頃、毎日市場へ行ってセリの値段を見ないと気がすまない。そして、界隈では最高級の花を仕入れ、安価で人に手渡すのを喜びとする。そして、一番すきなのがアレンジメントだということだ。花束を作ったり、ラップに凝ったりするのが大好き。特に、丸い花輪を作るのが好き。開店祝いの大型花輪を作るのも大好き。とにかく、活き活きとした見事な花々を店に置きたがる。
毎日、市場へ行くので開店は午後からになる。夜も遅くまでやっているので、店閉まいは夜11時ごろになることもしばしば。そして、店は年中無休。いつ寝ているのかと思っていたが、案の定、睡眠時間は4時間ほどだそうだ。
わたしは、心ひそかに「ナポレオン」とアダナをつける。開店して10年目に突入だそうだが、一貫して利益を度外視して、極上の切り花の仕入れと、アレンジメントの出来具合に焦点をあわせてきたが、固定客が増えてきて、最近は利益を生めるようになったようだ。その粘り強さに平伏する。こんな武士の商法をやっていたら、倒れるのではないかと思っていたが、苦しいところを通り越して、最近は、表情に余裕がでてきた。店も最近は仕事がなければ早仕舞いするようになってきている。休んでください店長。そのかわり、大型のアレンジメントの仕事が集中して入ると、張り切って、夜中の3時に店じまいとなるといった頑固さは、あいかわらずだ。自分が気にくわないアレンジメントを出荷するのは、絶対に嫌なのだそうだ。
わたしは、反対に、露地栽培が大好き。育てるのが好きだ。タネから育てれば本物なのだろうが、非常に手数がかかるので、省エネをして、花屋で苗を買ってきて育てるというスタイルに決まってしまった。
言い訳を言わせていただければ、仕事場の周りの大型の14個のプランターに年中花を絶やさないようにするには、自然に沿ったリズムで花の咲くのを待っていたら、間に合わないのだ。
ただいま、パンジーを植えているが、これも、自然にまかせていたら、今咲いているような花の姿になるのは、もっと遅くなる。プロがさまざまなことをして、無理に咲かせた花のついた苗を買ってこなければ、こうはいかない。
今年は、自宅のベランダでプリムラに挑戦することにした。
プリムラは、主に原産地が北半球に集中していて、種類が非常に多い。日本でポピュラーなのは、そのうち、ごくわずかのようだ。
昨年、プリムラ・ポリアンタを3株だけ夏越しに成功したので、気を良くした、おっちょこちょいのわたしは、欲をだし、ポリアンタを結局15株買い足して、今年はもっともっと、たくさんのポリアンタの夏越しの成功を目指すことにした。
ついでに、プリムラ・オブコニカ、プリムラ・マラコイデス(桜草)も購入してきた。オブコニカは昨年は見事に失敗をした。原因は太陽に当てすぎたからのようだ。今年は日陰で育ててみようと思っている。マラコイデス(桜草)も日陰で育てるつもりだが、これは5月ごろに、半日陰の裏庭に地植えをし、種を飛ばさせてどのくらい増えるか実験してみたい。プリムラと一口に言っても、どうやら種類によって、水と肥料のやりかた、日照時間などが異なるようで、むずかしそうなので、今年の冬・早春はプリムラ1本にしぼって勝負。
店長と私が食事をすると、当然園芸談義になる。わたしの園芸は趣味だ。仕事にしている店長とはちがう。けれど、鉢物が弱点の店長は、私も趣味で切り花をやっているのだから、あなたの趣味の鉢物と合体すれば鬼に金棒になるかもしれないから、いつか二人で花屋を開こうではないかと話をもちこんできた。冗談だと思うけれども、人生は、なりゆきだ。本当に、わたしが花屋になったら、是非ご来店を。
(笑い)