とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

『イラクとアメリカ』酒井啓子氏著をざっと読む  ラスト

2008年02月07日 03時53分27秒 | 地理・歴史・外国(時事問題も含む)
 
   イラク情勢ニュースで、混乱している血なまぐさいイラク
   の現況が伝わってきて辛いです。

   早くイラク占領が終わり、イラクに平和が戻りますように。

 第4章 湾岸戦争 より引用

 湾岸戦争終末直後のクウェイトからバスラに至る街道。敗走途中に多国籍軍の攻撃に晒されたイラクの軍や民間の車両の残骸が、砂漠を埋め尽くす。

 
 第5章 経済制裁下の下で生きる より引用

 1ヶ月で数千の子どもが制裁下で死ぬ。これを「ジェノサイド」と呼ぶ以外に、適切な表現を私は知らない。
(国連人道問題調整局のコーディネーター長を辞任したデニス・ハリディの言葉)

 第6章 反体制派とアメリカ より

 その男は黒こげで、下半身がなかった。砲撃を避けようとして砂地に顔をうずめようとしたのだろうが、地面がアスファルトだったのでそれができなかったのだろう。叱られた子供が部屋に閉じこもってベッドに突っ伏し、枕に顔を埋めて悲しみや恐怖を必死でこらえているように、その黒こげの死体は、アスファルトの上に突っ伏していた――北西、すなわち、イラクの方向を向いたままで。

 (湾岸戦争後に故国に戻ったクウェイト人がイラク兵の死体を目撃して。
      カナアーン・マッキーヤのインタービューによる)  
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