2021年9月23日 08時22分 (共同通信)
【ベルリン共同】ドイツのガソリンスタンドで18日、新型コロナウイルス感染防止でマスク着用を求めたアルバイトの男性(20)が客の男(49)に射殺された事件で、メルケル首相は22日、政府報道官を通じ「抑制のきかない暴力に言葉を失った」とコメントした。コロナ規制を巡るドイツ初の殺人とみられ、地元に衝撃が広がっている。
警察によると、19日に逮捕された男は「マスク着用を求められ、腹が立った」と供述している。
現場はドイツ西部。マスク着用を求められ、いったん店外に出た男は着けてから再び来店。しかしレジで外し、また着用を求められると拳銃で男性の頭を撃って逃走した。
バイデン氏、「歴史的」ワクチン寄付表明 各国に追加5億回分
【9月23日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は22日、新型コロナウイルス対策に関するサミット(首脳会議)を主催し、新型ウイルスの流行収束に苦戦している国々に対し、ワクチン5億回分の「歴史的」追加寄付を行うと発表した。
ホワイトハウス(White House)からオンラインで開かれたサミットでバイデン氏は、「これは全員の力が必要となる危機だ」と指摘。「米国は、第2次世界大戦(World War II)で民主主義の兵器庫であったように、ワクチンの兵器庫となる」と宣言した。
追加寄付分のワクチンは米製薬大手ファイザー(Pfizer)製で、低・中所得国に配布される。米国のワクチン寄付数は11億回分となり、他の国々の寄付分をすべて合わせた数を上回る。
バイデン氏は「われわれはすでに1億6000万回分のワクチンを100か国に出荷した」と説明。「米国で行った接種1回につき、世界で3回接種を行うことを約束する」と述べた。
ホワイトハウスによると、バイデン氏は、2022年9月までに世界のすべての国で国民の70%が接種を受けられるよう、各国首脳に要請する予定。サミット冒頭でバイデン氏は、「他の先進国にもそれぞれの抱負を実行してもらう必要がある」と述べ、「中途半端な措置では、この危機を解決することはできない」と警告。ワクチンは寄付として提供する必要があり、「政治的な」付帯条件を付けてはいけないと強調し、中国などを暗に皮肉った。(c)AFP/Issam Ahmed with Sebastian Smith