Bloomberg News 2020年3月13日 21:30 JST
中国人民銀行は13日、預金準備率を引き下げると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済的な打撃を食い止めようと世界の政策当局者が対応を急ぐ中で、世界2位の規模を持つ中国経済に資金を注入する狙いだ。
人民銀がウェブサイトに掲載した発表文によると、引き下げ幅は現行水準から0.5ポイントもしくは1ポイント。株式制商業銀行に対しては準備率をさらに1ポイント引き下げる。これにより人民銀は合計で5500億元(約8兆3000億円)の流動性を放出する。
準備率引き下げは2019年の中小企業向け融資実績を評価する年次審査を通過した銀行のみ対象となる。新たな準備率は3月16日から適用される。