URUK NEWS イラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2008/06/23 (月)
※ きょう紹介する主な内容 ※
☆お知らせ & Al Dhameer Al Arabi (The Arab Conscience Operetta)
☆1920年革命旅団へのインタビュー アルジャジーラ(アラビア語版)
☆イラク関連ニュース・ヘッドライン 2008/06/23
・モスルの家族に対する米軍による血まみれの犯罪
・ハディッサの犠牲者家族は米海兵隊の無罪放免に怒る
・トム・ディスパッチが書籍に、『トム・ディスパッチが分析した世界』
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☆★お知らせ & Al Dhameer Al Arabi (The Arab Conscience Operetta)
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先週はネット環境があまり整っていませんでしたが、週末に戻ってきました。
引き続き、以前通りのイラク情報を発信していきます。 よろしく (^o^)
というだけでは味気ないので、前に紹介したオペラ『アラブの良心』について
、補足情報を紹介します。 イラク情勢ニュース(URUK NEWS)の読者から、『ア
ラブの良心』(Al Dhameer Al Arabi/The Arab Conscience Operetta)のDVDを
購入したという連絡をいただきました。「本物はいいですよ」というコメントに
誘われて、私も早速注文してみました。
http://www.buyarabic.com/storeItem.asp?ic=VIAR000251
アメリカのショッピング・サイトですが、19.99ドル+送料(9ドル、合
計約3000円)でした。8日に注文していたのが、帰ってくると届いていまし
た。17日あたりに届いたそうです。
ときどきGoogle Videoで聞きながらPC作業をしていたのですが、やっぱりDVDは
音声も映像も格段に違って、<芸術品>であることを実感しています。今朝もPC
を立ち上げると、DVDドライブにディスクを挿入して、「聞きながらメールのチェ
ックでも」と思ったのが間違いでした。見入って(&聞き入って)しまって、若
い頃はナガラ族だったのに、それができない。目が、耳が、他の一切の行動を許
してくれません。
おかげで、じっくり堪能しましたが、メールチェックは一時間遅れました。
当サイトの『アラブの良心』紹介ページも更新しています。
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2008_Al_Dhameer_Al_Arabi.html
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☆★1920年革命旅団へのインタビュー
From the 1920 Revolution Brigade
An interview on Al-Jazeera with Dr. Abdallah Suleiman Al-Omaree
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これはアル・ジャジーラ(アラビア語版)に掲載された1920年革命旅団(
イラク・レジスタンスの主要組織の一つ)スポークスマンDr. Abdallah Suleiman
Al-Omaree
へのインタビューである。Layla AnwarさんのブログAn Arab Woman Blues に、そ
の読者による自発的な英訳が掲載された。その英訳テキストを日本語にさらに訳
してみた。
まず最初に、彼はイラクにおけるレジスタンスは主にはイスラム系だと認めた
。その結果、行動や談話に関するさまざまなイスラムの教義を反映して、多様な
要素が発生した。アル・オマリーはこのようなレジスタンスの多様性を歓迎し、
それは敵を撹乱(かくらん)し恐怖させるのに有利な点だと見なしている。彼は
さらに、1年ばかり前に、幾つかのレジスタンス・グループが統合し、それに参
加しなかったグループもあるが、<聖戦と変革>および<聖戦と解放>という2
つの戦線が結成されたと述べた。
アル・オマリーは、自分の所属するグループ(1920年革命旅団)は占領に
対してレジスタンスを始めた最初のグループだと述べた。彼はまた、このグルー
プはバグダッドが占領されたその日から、民族や宗派によってイラク国民が分割
されることに反対し、厳しい警告を発してきたと述べた。
彼ら(レジスタンス)はイラク人を2つのグループに分けている。占領者に協
力する者と反対する者である。だが彼は次のようにも述べた。
「われわれは占領とむきあうのに政治的手段を講じる者を全面否定するのでは
ない。しかしわれわれのスタンスは明白である。占領者はわれわれの祖国を破壊
してきたのであり、この国難に乗じて利益をむさぼる者、なんらかの特権を得て
いる者は敵とみなされる。占領は不法な行為であり、占領が何をもたらそうとも
、それは不法であり、反対されるべきものである。しかしレンジスタンスを行う
のに、非軍事的な選択肢を選んだ人々をわれわれは尊重する。だが現行の政治プ
ロセスに参加することは、その範疇に入らない。」
アル・オマリーは、ブッシュとその軍隊は面目を失い打ち負かされた時にのみ
イラクから撤退するのだと請け合った。
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☆★イラク関連ニュース・ヘッドライン 2008/06/23
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1)
モスルの家族に対する米軍による血まみれの犯罪
The Bloody American Crime Against a Family in Mosul
http://heyetnet.org/en/content/view/2946/1/
6月16日(月曜日)の深夜、モスル市の電力局に近いバグダッド・バス・ス
テーションの裏手にあるマルワン・ハゼムの家に、アメリカ占領軍が押し入った
。彼らは前触れとなる警告もせずに玄関を爆破し、戸主と3人の子どもを射殺し
た。殺された子どもはアクラム、ラドワン、アハメドの3人だが、即死だった。
通常だと、米軍は屋内の家具や備品を壊し、家族の所有車を破壊するところだ。
占領軍はそのあと別の4人の息子を拘束した。こうした犯罪は占領軍の残虐さと
して目新しいことではないが、今回は、何万人もの米軍とイラク軍が派遣された
にもかかわらず市内が平穏だっただけに、市内住民の怒りを招くことになった。
2)
ハディッサの犠牲者家族は米海兵隊の無罪放免に怒る
Haditha victims' kin outraged as Marines go free
http://www.mcclatchydc.com/world/story/41817.html
ハディッサ発、6月21日 -- カディジャ・ハッサンは4人の息子を3年
近く前に殺されてから、まだ黒い衣装を身にまとっている。息子たちは、米兵が
一般市民を殺して裁判にかけられたものとしてはベトナム戦争以後では最多(2
0人)となった事件のなかで、他の20人とともに2005年11月19日に殺
害された。海兵隊の8人が告訴されたが、6人については殺人容疑が否認された
。ハディッサ住民は、アメリカの司法を頼りにできると聞かされていたので、裏
切られた気持ちになっている。 家族のなかで1人だけ生き延びたユーセフ・ア
イド・アハメドは、「私たちは法と裁きに希望を託してきたが、次々に無罪にな
るのを見てきた」と話した。「これは組織犯罪だ」。
3)
ハディッサ関連記事:
※数え切れないイラクの<ソンミ村虐殺>
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan2006/Dahr_Jamail_20060530.html
※米海兵隊が市民24人を虐殺、軍も認める 2006/05/28
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060528/1148806619
※ハディッサの虐殺、それは単発的な事件か? 2006/06/01
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060601/1149124417
※ビデオ: ハディッサの虐殺を生き延びた10歳の少女による証言
http://www.informationclearinghouse.info/article13452.htm
4)
イラクと米国は7月までに安保条約締結をめざす
Iraq, U.S. trying to agree pact by July deadline
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/N18476269.htm
イラク政府は、米軍の長期駐留を可能にする安全保障条約(地位協定を含む)
を7月までに締結を目指すと発表し、アメリカ政府は傭兵企業に賦与されている
特権(イラクの法律に拘束されない)について要求を下げたことを認めた。
5)
トム・ディスパッチが書籍に
『トム・ディスパッチが分析した世界--新帝国時代のアメリカ』
The World According to TomDispatch
http://www.tomdispatch.com/p/wattd
歯に衣を着せないトム・ディスパッチの強烈なエッセイが書籍として刊行され
た。この総合的な書籍は、アフガニスタンとイラクの戦争、そしてグアンタナモ
からCIAの闇サイトにいたる不公正のトライアングルに焦点を当てている。
アマゾンで購入するなら;
http://www.amazon.com/dp/1844672573/ref=nosim/?tag=nationbooks08-20
ミドルイースト・オンライン(アラブ・メディア)も報道
http://www.middle-east-online.com/english/iraq/?id=26549
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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト)
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html
メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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2008/06/23 (月)
※ きょう紹介する主な内容 ※
☆お知らせ & Al Dhameer Al Arabi (The Arab Conscience Operetta)
☆1920年革命旅団へのインタビュー アルジャジーラ(アラビア語版)
☆イラク関連ニュース・ヘッドライン 2008/06/23
・モスルの家族に対する米軍による血まみれの犯罪
・ハディッサの犠牲者家族は米海兵隊の無罪放免に怒る
・トム・ディスパッチが書籍に、『トム・ディスパッチが分析した世界』
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☆★お知らせ & Al Dhameer Al Arabi (The Arab Conscience Operetta)
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先週はネット環境があまり整っていませんでしたが、週末に戻ってきました。
引き続き、以前通りのイラク情報を発信していきます。 よろしく (^o^)
というだけでは味気ないので、前に紹介したオペラ『アラブの良心』について
、補足情報を紹介します。 イラク情勢ニュース(URUK NEWS)の読者から、『ア
ラブの良心』(Al Dhameer Al Arabi/The Arab Conscience Operetta)のDVDを
購入したという連絡をいただきました。「本物はいいですよ」というコメントに
誘われて、私も早速注文してみました。
http://www.buyarabic.com/storeItem.asp?ic=VIAR000251
アメリカのショッピング・サイトですが、19.99ドル+送料(9ドル、合
計約3000円)でした。8日に注文していたのが、帰ってくると届いていまし
た。17日あたりに届いたそうです。
ときどきGoogle Videoで聞きながらPC作業をしていたのですが、やっぱりDVDは
音声も映像も格段に違って、<芸術品>であることを実感しています。今朝もPC
を立ち上げると、DVDドライブにディスクを挿入して、「聞きながらメールのチェ
ックでも」と思ったのが間違いでした。見入って(&聞き入って)しまって、若
い頃はナガラ族だったのに、それができない。目が、耳が、他の一切の行動を許
してくれません。
おかげで、じっくり堪能しましたが、メールチェックは一時間遅れました。
当サイトの『アラブの良心』紹介ページも更新しています。
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2008_Al_Dhameer_Al_Arabi.html
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☆★1920年革命旅団へのインタビュー
From the 1920 Revolution Brigade
An interview on Al-Jazeera with Dr. Abdallah Suleiman Al-Omaree
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これはアル・ジャジーラ(アラビア語版)に掲載された1920年革命旅団(
イラク・レジスタンスの主要組織の一つ)スポークスマンDr. Abdallah Suleiman
Al-Omaree
へのインタビューである。Layla AnwarさんのブログAn Arab Woman Blues に、そ
の読者による自発的な英訳が掲載された。その英訳テキストを日本語にさらに訳
してみた。
まず最初に、彼はイラクにおけるレジスタンスは主にはイスラム系だと認めた
。その結果、行動や談話に関するさまざまなイスラムの教義を反映して、多様な
要素が発生した。アル・オマリーはこのようなレジスタンスの多様性を歓迎し、
それは敵を撹乱(かくらん)し恐怖させるのに有利な点だと見なしている。彼は
さらに、1年ばかり前に、幾つかのレジスタンス・グループが統合し、それに参
加しなかったグループもあるが、<聖戦と変革>および<聖戦と解放>という2
つの戦線が結成されたと述べた。
アル・オマリーは、自分の所属するグループ(1920年革命旅団)は占領に
対してレジスタンスを始めた最初のグループだと述べた。彼はまた、このグルー
プはバグダッドが占領されたその日から、民族や宗派によってイラク国民が分割
されることに反対し、厳しい警告を発してきたと述べた。
彼ら(レジスタンス)はイラク人を2つのグループに分けている。占領者に協
力する者と反対する者である。だが彼は次のようにも述べた。
「われわれは占領とむきあうのに政治的手段を講じる者を全面否定するのでは
ない。しかしわれわれのスタンスは明白である。占領者はわれわれの祖国を破壊
してきたのであり、この国難に乗じて利益をむさぼる者、なんらかの特権を得て
いる者は敵とみなされる。占領は不法な行為であり、占領が何をもたらそうとも
、それは不法であり、反対されるべきものである。しかしレンジスタンスを行う
のに、非軍事的な選択肢を選んだ人々をわれわれは尊重する。だが現行の政治プ
ロセスに参加することは、その範疇に入らない。」
アル・オマリーは、ブッシュとその軍隊は面目を失い打ち負かされた時にのみ
イラクから撤退するのだと請け合った。
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☆★イラク関連ニュース・ヘッドライン 2008/06/23
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1)
モスルの家族に対する米軍による血まみれの犯罪
The Bloody American Crime Against a Family in Mosul
http://heyetnet.org/en/content/view/2946/1/
6月16日(月曜日)の深夜、モスル市の電力局に近いバグダッド・バス・ス
テーションの裏手にあるマルワン・ハゼムの家に、アメリカ占領軍が押し入った
。彼らは前触れとなる警告もせずに玄関を爆破し、戸主と3人の子どもを射殺し
た。殺された子どもはアクラム、ラドワン、アハメドの3人だが、即死だった。
通常だと、米軍は屋内の家具や備品を壊し、家族の所有車を破壊するところだ。
占領軍はそのあと別の4人の息子を拘束した。こうした犯罪は占領軍の残虐さと
して目新しいことではないが、今回は、何万人もの米軍とイラク軍が派遣された
にもかかわらず市内が平穏だっただけに、市内住民の怒りを招くことになった。
2)
ハディッサの犠牲者家族は米海兵隊の無罪放免に怒る
Haditha victims' kin outraged as Marines go free
http://www.mcclatchydc.com/world/story/41817.html
ハディッサ発、6月21日 -- カディジャ・ハッサンは4人の息子を3年
近く前に殺されてから、まだ黒い衣装を身にまとっている。息子たちは、米兵が
一般市民を殺して裁判にかけられたものとしてはベトナム戦争以後では最多(2
0人)となった事件のなかで、他の20人とともに2005年11月19日に殺
害された。海兵隊の8人が告訴されたが、6人については殺人容疑が否認された
。ハディッサ住民は、アメリカの司法を頼りにできると聞かされていたので、裏
切られた気持ちになっている。 家族のなかで1人だけ生き延びたユーセフ・ア
イド・アハメドは、「私たちは法と裁きに希望を託してきたが、次々に無罪にな
るのを見てきた」と話した。「これは組織犯罪だ」。
3)
ハディッサ関連記事:
※数え切れないイラクの<ソンミ村虐殺>
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan2006/Dahr_Jamail_20060530.html
※米海兵隊が市民24人を虐殺、軍も認める 2006/05/28
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060528/1148806619
※ハディッサの虐殺、それは単発的な事件か? 2006/06/01
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060601/1149124417
※ビデオ: ハディッサの虐殺を生き延びた10歳の少女による証言
http://www.informationclearinghouse.info/article13452.htm
4)
イラクと米国は7月までに安保条約締結をめざす
Iraq, U.S. trying to agree pact by July deadline
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/N18476269.htm
イラク政府は、米軍の長期駐留を可能にする安全保障条約(地位協定を含む)
を7月までに締結を目指すと発表し、アメリカ政府は傭兵企業に賦与されている
特権(イラクの法律に拘束されない)について要求を下げたことを認めた。
5)
トム・ディスパッチが書籍に
『トム・ディスパッチが分析した世界--新帝国時代のアメリカ』
The World According to TomDispatch
http://www.tomdispatch.com/p/wattd
歯に衣を着せないトム・ディスパッチの強烈なエッセイが書籍として刊行され
た。この総合的な書籍は、アフガニスタンとイラクの戦争、そしてグアンタナモ
からCIAの闇サイトにいたる不公正のトライアングルに焦点を当てている。
アマゾンで購入するなら;
http://www.amazon.com/dp/1844672573/ref=nosim/?tag=nationbooks08-20
ミドルイースト・オンライン(アラブ・メディア)も報道
http://www.middle-east-online.com/english/iraq/?id=26549
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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト)
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html
メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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