小泉純一郎元首相と自民党の山崎拓・元副総裁、武部勤・元幹事長、亀井静香・元政調会長が19日夜、東京・銀座の日本料理店で会食した。二階派を率いる二階俊博・元幹事長も出席する予定だったが、政治資金パーティーをめぐる問題で同派事務所が東京地検特捜部の家宅捜索を受けたため、急きょ欠席したという。
小泉純一郎元首相らとの会食後、取材に応じる自民党元副総裁の山崎拓氏=2023年12月19日午後9時26分、東京・銀座、小木雄太撮影
山崎氏は会食後に記者団の取材に応じ、岸田政権の今後について「(内閣支持率が)回復しなければ、次の総選挙を岸田総理のもとで戦うことは難しい」と4氏の認識は一致したと説明。「ポスト岸田」として石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相、上川陽子外相の名前が挙がったとした。
小泉元首相が「『50歳になるまでは(党総裁選に)立ってはならない』と(進次郎氏に)申しつけてある」というエピソードを語ったことも明らかにした。(国吉美香、小木雄太)
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自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる疑惑で、東京地検特捜部が「志帥会」(二階派)の派閥事務所などを家宅捜索したことを受け、二階派に所属する小泉龍司法相が20日に派閥から離脱する方針を固めた。同日午後に表明する。自見英子地方創生相も二階派を離脱する方針。複数の政府関係者が明らかにした。
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小泉氏については、法務・検察をつかさどる法相が捜査対象の派閥に属することに批判が高まっていた。小泉氏は家宅捜索が始まった19日、「さまざまな状況を踏まえ、私と政策集団(二階派)との関わりについては、適時適切に判断していきたい」と語っていた。
岸田文雄首相は、政治資金パーティーの収入を組織的に裏金化していた疑惑がもたれている党最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)所属の松野博一前官房長官ら4閣僚と、5人の副大臣を14日に交代させた。二階派所属の小泉氏と自見氏については、「引き続き職責を果たしてもらいたい」と、続投させる考えを示している。
12月18日に開かれた下村博文元文科相の2政治団体が共催したクリスマスパーティ
「会合ではいつもと変わらない様子で、むしろ機嫌がよく見えました。派閥がガタガタになっているこの時期に、ですからね。下村さんは清和会(安倍派)など、もうどうなってもかまわないのでしょう」
12月18日、下村博文元文科相の政治団体が共催したクリスマスパーティ「博文会 博友会 クリスマス会」が開かれた。出席した後援会幹部は、その様子を冒頭のように話す。派閥の政治資金パーティーの収入が一部の議員にキックバックされていた問題で、東京地検特捜部は19日、自民党の安倍派と二階派の事務所に強制捜査に入った
安倍派では、西村康稔前経産相ら「5人衆」が閣僚や党幹部を外され、副大臣4人も辞職した。安倍晋三元首相の亡き後、集団指導体制に移行していた安倍派は、瓦解の危機に瀕している。
渦中の安倍派の有力幹部として、その動向が永田町で関心を集めるのが、代表代行を務めていたにも関わらず、常任幹事会からも外され、現在は顧問に“棚上げ”されている下村氏だ。社会部記者がこう話す。
「キックバックを受けた議員は次々に特捜部の取り調べを受けています。松野博一前官房長官や高木毅前国会対策委員長ら、安倍派の事務総長経験者もすでに任意で事情を聴かれているという話も流れています。ところが、同じく事務総長を務めていた下村さんは“無傷”の状態なんです。そもそもキックバックについては、派内で別台帳まで作って管理していたわけで、内部関係者の告発がなければ特捜部といえども捜査は難しい。そのため、下村さんが特捜部の情報源になっているのではと疑っている安倍派の議員は多いのです」
ところがこの日のクリスマスパーティで、下村氏からは驚きの発言があったという。前出・後援会幹部がこう話す。
「挨拶のために登壇した下村さんは、情報源と疑われていることを自ら切り出したうえで、“疑惑”をきっぱりと否定していました。また、事務総長だった下村さんに捜査が及んでいないことについても、時効にあたるためだと話したのです。一方で、2018年まで遡って自らの事務所でも調査したところ、『2019年と2020年に計18万円のキックバックがあった』とも壇上で明かしました」
さらに、こう言うのだ。
「問題の渦中に後援会パーティを開けば批判が集まることは、下村さんはもちろん承知していました。じつは後援会の内部では、下村さんは次回の総選挙には出ないで引退するのではという噂で持ち切りなんです。そうなれば、今回が最後のパーティということ。下村さんも憑きものがとれたような、いいお顔でしたよ」
このまま引退まで“無傷”でいられるのか――。
安倍派の裏金疑惑はやはり安倍晋三問題!安倍が亡くなる直前の安倍派パーティー券収入、大量に裏金キックバック。数字はクールに語る。安倍神話はいい加減ゴミ箱に捨てろ!元朝日新聞・記者佐藤章さんと一月万冊
116 分 前に公開済み(2023/12/20)
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