北朝鮮の非核化意思 「信頼」が約64%に=韓国世論調査
2018/04/30 10:02
【ソウル聯合ニュース】韓国の世論調査会社、リアルメーターが30日に発表した調査結果によると、北朝鮮の非核化・平和定着への意思について、「信頼する」との回答が64.7%で「信頼しない」は28.3%だった。
調査は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長による南北首脳会談が開かれた27日、全国の成人500人を対象に実施された。
「前は信頼していなかったが、今は信頼している」との回答は52.1%、「前も信頼していなかったし、今も信頼していない」は26.2%だった。「前も信頼していたし、今も信頼している」は12.6%だった。
リアルメーターは「以前は(北朝鮮への)不信感が78.3%で信頼の14.7%を圧倒的に上回っていたが、今は信頼が大多数」として、「半数以上の国民が北の非核化や平和定着への意思に関する認識を前向きに変えた」と分析。その上で、保守系の最大野党「自由韓国党」の支持層や保守色の強い大邱・慶尚北道、釜山・慶尚南道などを含む全ての地域・年齢・政党支持層で北朝鮮への信頼度が急上昇したとして、「南北首脳会談のメッセージが国民の大多数の耳目を集中させたためとみられる」と説明した。
韓米首脳会談早まる可能性 米朝会談の早期開催で=韓国大統領府
2018/04/30 09:06
- 【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の高官は30日、来月中旬に予定されている韓米首脳会談について、米朝首脳会談の時期に合わせ、前倒しされる可能性があると明らかにした。
トランプ米大統領は28日(現地時間)、米朝首脳会談について、「3~4週以内にあると思う」とし、会談が5月中に開催されることを明らかにした。
一方、北朝鮮が韓国と米国の専門家やメディアを招いて公開するとした核実験場の廃棄を巡り、国際原子力機関(IAEA)など国際機関の関係者も招かれる可能性に関して、「発表されたのは韓米の専門家やメディアとなっているが、(南北首脳会談で)国際関連専門家という用語も出たと承知している」とした上で、国際機関の関係者にも公開される可能性に言及した。ただ、「国際機関の関係者になるか、発表通りに韓米専門家に公開されるかは我々が言える段階ではない」と述べた。
南北首脳会談で署名された板門店宣言に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今秋に平壌を訪問するとの内容が盛り込まれたことについては、「9~11月が秋」とし、9~11月ごろに訪朝するとの見通しを示した。
南北首脳会談について、今週中に文大統領は中国の習近平国家主席と電話会談を行う予定で、中国に特使を派遣し、会談の結果を説明する可能性もあるとした。
北朝鮮への宣伝放送施設 あすから撤去=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の国防部は30日、南北首脳会談の合意を受け、軍事境界線付近で北朝鮮向け宣伝放送のため使用していた拡声器を5月1日から撤去する方針を明らかにした。
同部は「(南北会談で署名された)『板門店宣言』を受けた措置として、軍事境界線一帯の拡声器放送施設の撤去を始める」と表明。「5月1日から軍事境界線一帯で拡声器放送やビラ散布をはじめとするあらゆる敵対行為を中止し、その手段を取り除くとした板門店宣言を順守する行動の一環」と説明した。
また、「確固たる軍事対応態勢を維持しながらも、板門店宣言を履行するための後続措置に万全を期している」と強調した。