【重信房子にきく】私がパレスチナで見た現実
昨年の10月7日に、パレスチナのガザ地区の武装勢力ハマースが、イスラエルに越境奇襲攻撃を仕掛け、およそ1200人を殺害し、約240人もの人質を取った。イスラエルは報復攻撃を開始し、ガザではすでに3万5000人以上が亡くなり、7万8000人以上が負傷している。
1948年のイスラエル建国から、領土と権利をめぐり、ユダヤ人とアラブ人はそれまで以上に激しく衝突を繰り返し、圧倒的な軍事力を持つイスラエルが「ジェノサイドだ」と批判されるほど激烈な弾圧を繰り返して領土を拡大してきた。
かつて、日本赤軍を結成し、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)に参加して、およそ30年に渡り、現地で共に戦った日本人は今何を思うのか。『パレスチナ解放闘争史 1916-2024』(作品社)を上梓した重信房子氏に聞いた。(聞き手:長野光、ビデオジャーナリスト)