英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は5日、国内で接種が進む新型コロナウイルスのワクチンの安全性に関する定期報告をまとめた。1月24日までに接種された約740万回のうち、副反応が疑われる症状は2万2820件でおよそ1千件に3回、アナフィラキシーなど深刻なアレルギー反応は114件で10万件に1~2回の割合だったことを明らかにした。
MHRAは、副反応が疑われる症状の多くは、一時的な腕の痛みや疲労感など軽いもので、「ワクチンの安全性は高く、メリットはリスクを上回る」と結論づけた。
英国では米ファイザー・独ビオンテック製と、英アストラゼネカ・英オックスフォード大製の2種類のワクチンが使われている。報告された主な副反応は注射した場所の痛みや頭痛、悪寒、疲労感、吐き気などで、治験でも確認されたものだったという。
報告で集計された副反応はワクチンを受けた人の申告に基づいており、ワクチンと無関係のケースも含まれるが、新たな副反応が確認されれば必要な対策を講じられるよう継続的に検証している。(ロンドン=下司佳代子)
東京都は6日午後3時時点の速報値で都内で新たに639人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1日の感染の確認が1000人を下回るのは9日連続です。
これで都内で感染が確認されたのは合わせて10万3416人になりました。
東京都のコロナ死者、1千人超える 2カ月で倍増
新型コロナウイルスに感染した東京都の死者が6日、新たに21人確認された。累計では1千人を超え、1017人となった。 【グラフ】緊急事態宣言が出た11都府県の療養状況の推移。1月に自宅療養者が急増した。 都の発表を元に年代別でみると、最も多いのが80代の402人。70代が242人、90代が213人、60代が96人、50代が36人と続いた。40代以下は19人、100歳以上は8人だった。また全体の61%を男性が占めた。 都によると、1017人のうち501人は昨年12月以降に死亡している。昨年11月は54人だったが、同12月に160人、今年1月は307人にのぼった。担当者は「感染者が増加し、高齢者にも感染が広まったのが要因」と話す。