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全国で5897人の感染確認 国内新規感染者 累計60万人超
北海道の新規感染者 変異株で急拡大 札幌は病床8割超埋まる
毎日新聞 2021/5/3 09:59(最終更新 5/3 09:59) 1944文字
北海道内で2日、326人の新型コロナウイルス感染が確認され、過去最多だった昨年11月20日の304人を更新した。道内全体のうち札幌市が7割以上となる246人で、市内の最多を更新。鈴木直道知事と札幌市の秋元克広市長は3日にも会談し「まん延防止等重点措置」要請に向け協議する。【米山淳、源馬のぞみ、土屋信明】
道内では4月に入り感染者数が急増。10日には1日当たりの感染者数が2カ月ぶりに100人を超える116人を記録した。さらに28、29日には200人以上が確認されるなど20日以降13日連続で100人以上の感染が判明した。札幌市が中心だが、旭川市でも29日に今年最多の29人が感染するなど道内に感染が広がりつつある。
4月以降の感染拡大について、道は感染力が強いとされる変異株の流行を一番の要因に挙げている。新規感染者のうち変異株疑いが占める割合は、3月下旬が約3割だったのに対し、4月23~29日は約5割に増加。同30日には1日当たりの変異株疑いの感染者が初めて100人を超えた。
若年層への感染が限定的だった従来型と異なり、変異株の感染は各年代にも広がっている。4月以降は幼稚園や学校でのクラスター(感染者集団)が増加傾向にあり、感染者増につながっている。道内のクラスターの件数は3月が36件だったのに対し、4月は53件に増加した。
道は4月24日から札幌市内を対象に「特別対策」を実施。市内の飲食店などに対し午後9時までの時短営業を要請したり、道立施設を休館したりし、人の流れを抑制したい考えだ。ただ、効果が表れるには2週間程度の時間が必要という。
2日に道庁で記者会見した道保健福祉部の広島孝技監は「ここで接触機会を減らさないと爆発的な感染につながり、必要な医療が受けられなくなる。札幌市民はできる限り外出しないでほしい」と呼び掛けた。
道内の感染者は2日、計2万4676人、死者は6人増えて計867人となり、変異株の疑いは86人増え、確定分も含め計1977人となった。
新たなクラスターは4件。札幌市の介護老人保健施設で6人▽同市の医療機関で5人▽旭川市の高齢者向けデイサービス事業所で11人▽同市の大西病院で6人。
感染者の内訳は、札幌市246人(再陽性2人)▽旭川市19人▽石狩管内15人▽函館市10人▽恵庭市6人▽江別市、胆振管内各5人▽小樽市、空知管内各4人▽千歳市、渡島管内各3人▽安平町2人▽石狩市、北広島市、釧路市、中標津町各1人。亡くなったのは、札幌市の50~80代の男女5人▽旭川市1人。
「まん延防止」道は慎重 経済への影響懸念
道内で2日、過去最多となる326人の新型コロナウイルス感染が確認され、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は26・53人で「まん延防止等重点措置」要請の目安とする15人を10日連続で上回った。過去最多246人の感染が判明した札幌市は、国との協議を更に加速するよう道に求める考えを示したが、道は現在実施中の「特別対策」の効果を見極めたい考えで、慎重姿勢が際立つ。
2日に急きょ開いた札幌市の対策本部会議で秋元克広市長は、逼迫(ひっぱく)する医療提供体制の状況を踏まえ「緊急事態宣言レベル」と強い危機感をあらわにした。
一方、同日に道庁で記者会見した道保健福祉部の広島孝技監は、国や市とも協議しているとした上で「特別対策の効果が出るには時間がかかる。その結果も見なければならない」と早期の要請に慎重な考えを示した。
慎重姿勢の背景には、更なる対策強化が地域経済に与える影響への懸念がある。また、岐阜県や三重県が要請しても適用されないなど、政府が適用に慎重な姿勢を見せていることも関係しているとみられる。道幹部は「まん延防止が適用されれば、酒類提供が禁止されるなど飲食業界への影響が大きすぎる」とこぼした。【米山淳】
札幌市長「緊急事態レベル」
札幌市では2日、新型コロナウイルスの新規感染者が246人確認され、これまで最多だった昨年11月19日の197人を大きく更新した。4月30日には市内にある最大440床のうち82%に当たる362床が埋まり、医療提供体制は逼迫(ひっぱく)の度合いを高めている。
秋元克広市長は2日の記者会見で「緊急事態宣言レベル。(440床のうち現時点で)受け入れ可能な病床は使用率が9割に上り、医療崩壊しかねない」と危機感を示した。
市は2日に急きょ開いた対策本部会議で、札幌市時計台など市有施設を原則休館とし、観光施設や繁華街広告の夜間消灯を求めることを決めた。また、感染者の救急搬送先が決まらない事態に備え、一時的に受け入れる「入院待機ステーション」(仮称)を今月上旬にも整備する。【岸川弘明】
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年代別では、20代が182人、30代が131人、40代が137人、50代が73人などとなっている。65歳以上の高齢者は68人だった。
特別貨物列車「酸素エクスプレス」 インド
【5月3日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るっているインドでは、特別貨物列車「酸素エクスプレス(Oxygen Express)」によって液化酸素ローリーなどが運搬されている。(c)AFP
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【新型コロナ速報】千葉県内148人感染、1人死亡 月曜では宣言解除後最多に
感染判明を発表した自治体別では、県が95人、千葉市が20人、船橋市が30人、柏市が3人。
愛知県では3日、新たに302人に新型コロナウイルスの感染が確認されました。一宮市で1人が亡くなったことも発表されています。
名古屋市の感染者は156人です。岐阜は64人で2人が亡くなり、三重は36人です。東京は708人、大阪は847人でした。
病床使用率は東海3県いずれも増加していて、依然として高い病床使用率となっています。
変異ウイルスについては、岐阜で8人に感染していたと発表がありました。
沖縄知事「県外客との食事控えて」 病床占有率が高水準
沖縄県の玉城デニー知事は3日に臨時の記者会見を開き、大型連休中に県外からの来訪者との食事や県外への帰省などを控えるよう県民に要請した。県外から多くの観光客が訪れ、感染リスクが高まっているためとしている。 【写真】電子顕微鏡で見た新型コロナウイルス=米国立アレルギー・感染症研究所提供 県が推計した今年の大型連休中の観光客数は約10万人。コロナ禍前の2019年の約29万人より大幅に少ないが、玉城氏は会見で「繁華街や観光地に県外から来訪されたとみられる方の姿が多くみられる。県内外で多くの変異株が確認されており、警戒する必要がある」と訴えた。 県では3日、新たに57人が新型コロナウイルスに感染したと発表された。2日連続で100人を下回ったが、県の集計では、病床占有率は94・2%で依然高い水準になっている。(寺本大蔵)
英国型の変異株、20~30代の入院3倍に 欧州7カ国が分析
東京五輪・パラリンピック組織委員会が、大会中に各会場医務室などで対応可能な日本スポーツ協会公認スポーツドクター(医師)を同協会を通じて200人程度募集していることが2日、分かった。協会が対象者に送った募集案内によると、ボランティアとしての活動になるため、交通費相当額などを除き謝礼は支給されない。
活動内容は熱中症や新型コロナウイルス感染症の疑いがある人への救急対応、体調不良者やけが人の治療が中心。少なくとも数日程度は従事できることが条件で、応募の締め切りは14日になっている。スポーツドクターは医師免許を取得後4年が経過し、必要な講習会受講などを経て得られる資格。
東京大会の医療スタッフをめぐっては、組織委が4月に日本看護協会に対して看護師500人の確保を依頼したことも判明。国内での新型コロナの感染拡大を受け、大会時に必要な人員を確保できるか懸念されている。
コロナ「重症者」過去最多 感染ピーク前に“第3波”超え
5/3
インドから入国した際、新型コロナウイルスへの感染が確認されて検疫所の宿泊施設で療養していた男性が死亡しました。
厚生労働省によりますと、死亡したのは50代の男性で、先月26日にインドから成田空港に到着しました。
検疫所の検査で新型コロナウイルスに感染していることが判明し、検疫所が用意した宿泊施設で療養していましたが、3日朝、意識のない状態で部屋で倒れているのを施設の職員が見つけました。
男性は病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されたということです。
死因は不明で、基礎疾患があったかは明らかにできないとしています。
男性は先月30日に発熱やせきの症状が見られたため解熱剤を服用したところ熱が下がり、2日午後6時ごろに職員が健康状態を確認した際も異常はなかったということです。
検疫所の宿泊施設で療養中に死亡したのは2人目で、厚生労働省は詳しいいきさつを調査するとともに、検体の遺伝子を解析してインドで確認されている変異ウイルスに感染していなかったかも調べることにしています。