とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

マイファミリー

2006年05月08日 08時48分40秒 | 創作詩
     まっしろな家 かわいいこどもたち 
     冷蔵庫 洗濯機 電気釜 そしてマイカー     
     絵にかいたような ファミリー幻想

     マイファミリーなどといい始めたのは たしかアメリカ
     20世紀初頭の工業製品の大量生産品をうりさばくことから
     すべては はじまった。 いわく アメリカ式資本主義

     郊外に プールつきの持ち家 庭は芝が青く 家はまっしろ
     幸福な家族 満足してにこにこした親 安心して笑う子供たち
     そんな いいことづくめの 一枚のポスターに導かれてきた

     必ず 未来は報われると 非人間的な生活スタイルにも耐えてきた
    
     いまと なっては、ただの広告ポスター 

     非人間的な 生活の果てに 待っていたもの
     それが なにかを 今 わたしは 味わっている気がする

     子供にも かわいそうなことをしたと思っている
     個室 勉強机 本 家庭教師 塾 高い学費もだしてもらえる
     これで 勉強して 偏差値の高い学校 有名企業 
     すべて整っているのだから 失敗したら 非はすべて子供側になる
     なにせ 親は愛情とやらでそうしてくれているのだ
     子供の将来を考えるからこそ やっているのだ

     子供は いいわけができない
     優しい子供ほど 親の期待に沿うべきだと考える

     そんな 牢獄だったのでは ないか?マイファミリーとは 
     
      
     
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