とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

転載:イラク最新ニュース 30 ( 続報: 政府軍とマフディ軍の衝突)

2008年04月01日 20時59分55秒 | 地理・歴史・外国(時事問題も含む)
URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2008/03/31 (月)

  [飛耳長目録 today's news list]

☆続報: 政府軍とマフディ軍の衝突 2008/03/31
☆イラクをめぐる最新ニュース/ヘッドライン 
 ・レジスタンス・レポート 3月28日付~29日付
 ・バグダッドで3日間の外出禁止令を解除
 ・米国はバスラで米軍特殊部隊の活動を認める

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☆★続報: 政府軍とマフディ軍の衝突 2008/03/31
The struggle for control of Basra
イラク情勢ニュース 速報&コメント 3月31日
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 アルジャジーラの報道(3月31日付)によると、バスラ市におけるイラク政
府軍とマフディ軍の衝突が全国へ広がってから、既に270人以上の死亡者が出
ている。

 ムクタダ・サドルはマフディ軍民兵に国内諸州の街頭から撤退するよう指令を
出したが、バスラをはじめ幾つかの都市で武力衝突は続いており、今後の展開は
不明だ。

 イラク政府のスポークスマンは、サドルの声明を歓迎すると国営テレビで語っ
たが、その同じ口から、「戦いの相手はサドル支持者ではなく犯罪者であり、バ
スラでの作戦は引き続き目標達成まで終わらない」と表明した。
 ※アルジャジーラ Al-Sadr orders fighters off streets
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/7EAEE8D8-0C39-44FC-813E-055B0AAE192E.htm

 バスラでは国営テレビのビルがマフディ軍に襲われて接収されたほか、市内の
あちこちの街頭にマフディ軍が陣地を構えたり、武装して街路を掌握している映
像がロイター通信やAP通信からも伝えられている。

 マリキ首相はみずからバスラに出かけてマフディ軍攻撃に着手し、アメリカ軍
はことよりイギリス軍からも支持を取りつけて、米・英両軍ともマフディ軍攻撃
に参加しているが、当初の思惑が外れて、長期戦になるとともにバスラ以外にも
衝突が拡大し、早くも作戦は失敗かという観測が流れている。

 マリキ首相は26日、マフディ軍に投降を呼びかける最後通牒をだし72時間
の猶予を与えると述べたが、28日には投降期限を10日間に延長し、さらに「
武器を引き渡す者には報奨金を出す」と宣言した。
 ※BBC Iraq faces a 'defining moment'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7319678.stm

 だが、イラク政府高官によると30日時点で投降してきた者は15人で、逆に
29日にはバグダッドのサドルシティーで、イラク軍・警察の治安部隊40人が
サドル事務所に武器を渡して投降した。
 ※ロサンゼルス・タイムズ Not quite the surrender Maliki had in mind
http://latimesblogs.latimes.com/babylonbeyond/2008/03/iraq-not-quite.html

 右上の写真はその時のもので、サドル派の聖職者の前で、コーランにキスをす
る政府の治安部隊。(ロイター)

 イラク政府と米軍の目論見が外れたのは、どうやら作戦開始の直後からだった
ようだ。タイムズ紙(28日付)によると、イラク政府から特別警察部隊にマフ
ディ軍掃討が命令されたとき、アブ・イマンと彼の部隊15人は、これまで5年
間も米軍顧問から治安部隊としての訓練を受けてきたにもかかわらず、政府が支
給した武器をもったまま軍服を脱ぎ捨ててサドル側に寝返った。

 彼らは2週間前にその動きを察知していて、寝返る準備をしていたという。マ
リキ首相自身は軍と警察に自前の勢力を持っていないため、他にも同じように各
自の出身民兵派閥に従う者が少なくない。バスラでの作戦がイラク政府と米軍の
思惑通りに展開してない要因の一つとなっている。
 ※Iraqi police in Basra shed their uniforms, kept their rifles and
switched sides
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/iraq/article3635838.ece

 また、イラク政府軍の作戦に反発する動きが拡大しているのも同じで、噂では
あるが、バスラ、バグダッド以外での衝突はすでにサドルの指揮を離れ、マフデ
ィ軍ではあるが本隊とは別の動きをしているという観測もある。

 グリーンゾーンへの迫撃弾攻撃も続いており、28日にはハシミ副大統領の住
居にも2発が着弾し、死亡者1人が出た。またイラク国民議会議長の住む近くの
通りにも迫撃弾が着弾したが、その近くにはイラク政府の要人が多数住んでおり
、誰を狙った攻撃かは特定されていない。
 ※NYタイムズ U.S. Airstrikes Aid Iraqi Army in Basra
http://www.nytimes.com/2008/03/29/world/middleeast/29iraq.html?pagewanted=2&_r=1&th&emc=th



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☆★イラクをめぐる最新ニュース・ヘッドライン 2008/03/31
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1)
Iraqi Resistance Report for events of Saturday, 29 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月29日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0308/iraqiresistancereport_290308.htm

◆覚醒会議の警官が米軍の釈放した人物を直後に殺害
◆東バグダッド: 米軍兵士2人が死亡、米軍も認める
◆イラク軍・警察がサドル事務所に投降、政府も認める
◆グリーンゾーンに迫撃弾攻撃が相続く
◆移住局がバスラで人道的状況の悪化を警告
◆南バグダッド: アメリカ兵が爆弾攻撃受けて死亡
◆米軍機がバスラの民家を爆撃、子どもと女性が死亡
◆イラク政府のマフディ軍攻撃は失敗に直面
◆バグダッドとバスラで電力・水不足に加え救急医療も危機
◆マフディ軍が政府軍の攻撃ヘリを撃墜



2)
Iraqi Resistance Report for events of Friday, 28 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月26日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0308/iraqiresistancereport_280308.htm

◆グリーンゾーン: ハシミ副大統領の事務所にも迫撃弾
◆東バクダッドの爆弾攻撃でアメリカ兵が死亡
◆カーン・バニ・サド: 待ち伏せされ米兵5人が負傷
◆ヒッラの米国領事館に迫撃弾攻撃
◆マフディ軍がナシリヤ及びイラク南部の大半を掌握か
  イラク政府はその逆を主張
◆衝突から4日後、マフディ軍がバスラ市内を掌握



3)
Three-day curfew ends in Baghdad
バグダッドで3日間の外出禁止令を解除
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7321921.stm

 3月31日--イラク当局はバグダッドの外出禁止令を解除し、市民が外出す
ることを許可した。車両の通行はサドルシティーなどシーア派の居住地3ヶ所で
まだ禁止されている。住民の話では、民兵の姿は街頭から消えた。25日以降の
死亡者はイラク全国で240人以上になる。マフディ軍に対するイラク軍の作戦
が展開されているバスラでは、一部がマフディ軍の掌握下にあり、銃撃戦も報告
されているものの、昨日以前よりは平穏になった。イラク政府庁舎と米国大使館
があるべグリーンゾーンへの迫撃弾(あるいはロケット弾)攻撃は31日も続い
た。サドルは「イラク政府への協力」を呼びかけたが、彼の側近はそれは投降(
武器の引き渡し)を意味するものではないと述べた。



4)
U.S. says special forces fight in Basra
米国はバスラで米軍特殊部隊の活動を認める
http://wiredispatch.com/news/?id=107208

 3月30日--米軍は30日、米軍特殊部隊がイラク政府軍とともにバスラで
軍事作戦を展開中だと認めた。6日間の戦闘にもかかわらず、サドルのマフディ
軍民兵はバスラの主要区画を掌握し、検問所には民兵を配置し、路上で公然とラ
イフル、機関銃、ロケット・ランチャーを振りかざしている。米軍はこの1年、
アルカイダのようなスンニ派アラブ人のグループと戦ってきたが、今回の戦闘は
米軍にとって新たな敵を作ることになった。







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