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ドイツ総選挙、最大野党の中道右派が勝利 極右AfDは第2党に BBC

2025年02月24日 14時44分01秒 | 選挙

ドイツ総選挙、最大野党の中道右派が勝利 極右AfDは第2党に

2025/2/24      BBC

ドイツの総選挙が23日に行われ、最大野党会派の中道右派「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」が得票率28.6%で第1党となった。24日未明(日本時間24日朝)までに開票が終了した。CDUのフリードリッヒ・メルツ党首(69)が次期首相になる見通し。

開票の結果、CDU・CSUに続き、極右「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率20.8%で2位、現与党の中道左派・社会民主党(SPD)が同16.4%で3位、緑の党が4位、左派党が5位となった。

オラフ・ショルツ首相率いるSPDにとっては、過去最悪の結果となった。

AfDは、過去最高の得票率で初めて第2党になった。ただし、メルツ氏はAfDとは連携しないとしている。

左派党も得票率を伸ばし、8%を獲得。ソーシャルメディアで展開した選挙活動が成功した。

得票率5%のしきい値に達しなかった小規模政党2党は、議席を確保できなかった。議会には五つの政党しかないため、CDU・CSUはSPDと連立を組む可能性が高い。

ドイツ総選挙の結果(暫定値)。CDU・CSUが得票率28.6%で第1党になった。

メルツ氏は、キリスト教の復活祭(イースター、今年は4月20日)までに組閣したいと話した。

投票率は、1990年のドイツ再統一以来最も高く、公共放送ARDの出口調査によると84%、公共放送ZDFによると83%だった。

連邦議会選挙で投票率がこれより高かったのは、西ドイツ時代の1987年が最後で、当時は84.3%だった。4年前の前回総選挙では、投票率は76.6%だった。

注目される連立相手

開票が進む中で生放送されたテレビ討論会でメルツ氏は、自分の党にとって「明確な勝利」だと歓迎し、すべての国民を代表する政府にすると約束。どのような政府にするかは「これから決める」ことになるものの、連立する相手はできれば1党にとどめたいと話した。

退陣が決まったショルツ首相は、SPDにとって「厳しい」結果だと同じ討論会で述べた。

自分たちが第1党になる大勢が判明すると、メルツ氏はベルリンにあるCDU本部で、統一院内会派を組むCSUのマルクス・ゼーダー党首と共に登壇し、集まった党員に大歓声で迎えられた。

メルツ氏は「私たちは連邦議会選挙で勝った」と宣言。有権者の支持に感謝した。

メルツ氏は、CDUにとって「歴史的な選挙の夜」だったとしたほか、南部バイエルン州を支持基盤とするCSUと共に「非常に良く協力し合い、今回の選挙に向けてしっかり準備した」と党員や支持者をたたえた。

メルツ党首は、「自分の前に横たわる責任を承知」しているとして、「国内で正しく対応するため、欧州で再び存在感を取り戻すため、そしてドイツに信頼できる統治が復活したと世界が承知できるようになるため、私たちは行動する力を素早く取り戻す」必要があると、会場の党関係者に強調した。

さらに、「できるだけ早く政府を作るのが大事だ」、「外の世界は私たちを待っていてはくれない」と述べた。

アメリカとウクライナ情勢は

メルツ氏は選挙戦で、自分が次期首相になれば欧州で指導力を発揮し、ウクライナ支援を強化すると公約していた。

開票中のテレビ討論会では、「防衛においてアメリカから独立できるよう、できるだけ早くヨーロッパを強化することが最優先事項だ」とメルツ氏は述べた。

「テレビでこんなことを言わなければならないとは思ってもみなかったが、先週のドナルド・トランプ氏の発言を受けて明らかになった。このアメリカ政府は、ヨーロッパが好きでないのだ」とメルツ氏は話した。

メルツ氏はさらに、トランプ氏の側近イーロン・マスク氏がドイツの選挙に「干渉」したことについて、「極端で恥ずべきことだ」と批判。マスク氏の主張は「過去にロシア政府から聞こえてきたことと似ている」とした。

ドイツでは多くの有権者が、マスク氏とJ・D・ヴァンス米副大統領がAfDを公然と支持したことに衝撃を受けた。

ヴァンス氏はミュンヘン訪問中の言動が選挙干渉だと非難され、マスク氏は自分のソーシャルメディア「X」でAfD支持を繰り返した。

こうした中でAfDは、4年前の前回に比べて得票率を10ポイント増やした。AfDがTikTokで展開した選挙活動も奏功し、多くの若い有権者を引き付けた。

AfDは東部で支持増やす

開票速報が出始めた当初、AfDが東部で他の政党を大きくリードしていることが明らかになった。公共放送局ZDFは、東部でのAfDの得票率は34%と予測していた。

その一方、ドイツの他地域ではCDUが支持を伸ばした。

AfDのワイデル党首は、選挙結果を「歴史的」だと歓迎。「ドイツ人は変化を求めて投票した」と述べた。

ワイデル氏は、メルツ氏の連立政権の構築は最終的に失敗するはずだと述べ、「新しい選挙が行われるだろう。次の選挙まで4年も待つ必要はないと思う」と話した。

ショルツ首相、敗北認めるも

ショルツ首相はベルリンで支持者を前に、「選挙に負けたと認める必要がある」と敗北を認めたうえで、CDUのメルツ党首に祝意を伝えた。

「私たちは民主主義のために戦っている」と首相は強調。「極右のAfDがこれほど選挙で善戦したことは、容認できないことだ」、「前々から言い続けてきた通り、極右と連携してはならない」として、AfDと協力しないという約束を他党も守るよう期待すると、CDUに言外にくぎを刺した。

ショルツ氏はさらに、「社会民主主義が今後も重要な政治勢力として残るため」SPDの団結を期待するとして、「この国が重要な国であり続けるためにも、(SPDの)価値観は重要だと確信している」と強調した。

初めて投票する若者たちは

独紙ディ・ツァイトによると、初めて投票する有権者の約27%が左派党(ディー・リンケ)に投票した。

同紙によると、同党のハイディ・ライヒネック共同代表が左派寄りの有権者の間で人気を集めた。ライヒネック氏はBBCに対して、若者に働きかけるためTikTokを活用したと話した。

さらにディ・ツァイトによると、若い有権者の約21%がAfDに投票したのに対し、CDU・CSUに投票した若者は12%だった。2021年の前回選挙と比べると、若者の間のCDU・CSU得票率が2ポイント増えたのに対して、AfDへの票は14ポイント増となった。

同紙で若者の動向を研究するシモン・シュネッツァー氏は、「若いAfD支持者の多くが、自分は極右だとは思わず、自分は中道保守だと見なしているのが興味深い」と指摘している。

各国首脳からは

オランダ前首相で北大西洋条約機構(NATO)事務総長ののマルク・ルッテ氏は、「フリードリッヒ・メルツ氏と協力することを楽しみにしている」とソーシャルメディア「X」に書き、「欧州の防衛費増強が重要」で、「あなたのリーダーシップが鍵となる」と付け加えた。

デンマークのメッテ・フレデリクセン首相も、メルツ氏に祝辞を送り、「不確実な時代には強いヨーロッパと強いドイツが必要だ」と述べた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はXで、「あなたの新しい政府と緊密に協力し、両国間のパートナーシップをさらに強化することを楽しみにしている」と書いた。

トランプ米大統領は、自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、「ドイツの保守党が勝利したようだ」として、「ドイツにとって素晴らしい日だ」と書いた。「ドイツの人々が、非常識なアジェンダにうんざりしたのだと思う」と付け加えた。

欧州全体の傾向と一致

欧州外交問題評議会の上級政策研究員、ヤナ・プグリエリン博士は、開票結果が「ヨーロッパ全体の広範な傾向と一致している」とBBCに話した。

AfDの台頭を踏まえて、「これまで極右の数が比較的少なく、ヨーロッパでは例外的な存在だったドイツが、これで前より他の欧州諸国と同じようになった」とも説明した。

プグリエリン博士は「これは非常に心配なことだ」と述べ、新しい連立政権が具体的な成果を実現する必要があると付け加えた。

【解説】アメリカを頼れない世界で……カティヤ・アドラーBBC欧州編集長

メルツ氏は、ドイツが再びヨーロッパと世界の舞台に立つべきだと主張している。

ヨーロッパから世界を見ると、不安定で恐ろしい光景が広がっている。いつもなら最大の同盟国アメリカに頼れたはずが、トランプ氏がホワイトハウスに戻った今、アメリカを頼るわけにはいかなくなった。

メルツ氏は、欧州の大国の首脳2人が近くホワイトハウスを訪れることに触れた。フランスのエマニュエル・マクロン大統領とイギリスのキア・スターマー首相のことだ。そしてメルツ氏は、ドイツも当然、そうする必要があると述べた。

だからこそ、メルツ氏は急いでいる。

連立政権の樹立に取り組む間、ドイツは国内政治に気を取られてしまう。メルツ氏は、ドイツがドイツだけでなく、ヨーロッパ全体のために再び働くことを重視している。

メルツ氏は、イギリス、フランス、そしてヨーロッパの同盟国と協力したいと考えている。これは「ドイツのためのドイツ」(これがAfDのスローガンだった)ではなく、「ヨーロッパにいる、ヨーロッパのためのドイツ」なのだ。

(英語記事 Germany's conservatives celebrate, but far right enjoy record result 'We have won the election': Germany's conservative leaders celebrate as far-right takes second place )

(参考;管理人:メルケル元首相はキリスト教民主同盟(CDU)第7代党首)

ドイツのための選択肢(ドイツのためのせんたくし、Alternative für Deutschland、略称:AfD〈アーエフデー〉)[28]は、ドイツ右派ポピュリスト政党[29][8]欧州(EU)懐疑主義[30]ドイツへの移民に反対している[31]右派極右政党と形容され[20][21][22][23][25][26]、欧州政党の中でも極右の一部である急進右派に位置づけられる)

ティノ・クルパラとアリス・ワイデル に対する画像結果.サイズ: 182 x 185。ソース: note.comAfDの共同党首を務めるティノ・クルパラ氏(左)とアリス・ワイデル氏 ;画像はネットから借用

オラフ・ショルツ;画像はネットから借用  ドイツ社会民主党 所属 Sozialdemokratische Partei Deutschlands[15] 、 略称: SPD 

1863年に結成されたドイツ中道左派政党[10][11]中道右派政党のドイツキリスト教民主同盟とともにドイツにおける二大政党の一つである[15]進歩同盟加盟

すべての画像フリドリヒ・メルツ;画像はネットから借用

(ドイツ語: Friedrich Merz 、1955年 11月11日 – )は、ドイツの弁護士、経営者、政治家。 ドイツキリスト教民主同盟 党首(第10代)、CDU/CSU議員団長(第9・13代)

【ドイツ総選挙】中道右派の最大野党が第1党へ 首相交代の見通し

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