敗戦後産れの私は疎開先でも猫を飼っていた
敗戦後の生活は貧しくきびしい生活だったのでしょうが、あまり感じませんでした。それはたぶん父と母が守っていてくれたからだと思います。そしてなによりも、日本復興を信じ希望としていた。ただ典型的な雪国の生活をしなければなりませんでした。父との想い出というと雪国の生活です。戦後の貧しさと雪国の生活の厳しさと闘っていた小さな頃の想い出が一番強烈に残っています。そうですね。そのころの気持ちと一番ぴったりとあわさるのが、『白い想い出』という唄ですね。日本語もとてもきれいで気持ちがいいです。鮫島さんが歌うと言葉がもっときれいに感じます。雪溶け時期の、ぬかるみ道が乾いていくときのうれしさがよみがえってきます。小さなころの思い出...........甘いものにも飢えていました。夢は、めずらしく手に入った板チョコを、兄弟でちびちび分けて食べるのではなく、毎日一人で一枚全部食べることでしたから、今スーパ一で売られている一枚88円(本来なら100円)の森永か明治の板チョコが市場へ初登場した時は、感激したものです。本当にうれしかった。こうして手に入れてきた破壊からの復興と独立をなぜ大切にしないのだろうか?でもこの曲を聴くと、とても心がおちつく。
白い想い出 鮫島有美子
http://www.youtube.com/watch?v=z8kYsjdHsAg&feature=related
(追記:率直に言うと作詞家が何を表現したくて詩を書いたのかは今ひとつ定かではありません。けれどかまわず、自分の過去の情景を感情移入させていただきます。)