暑いのと寒いのと皆さま、どちらが苦手ですか?
わたしは両方ですが、あえて言えば寒さが苦手になりました。
雪国育ちのわたしで、寒いのは強かったのですが、寒がりになったのは部屋全体を暖める空調やファンストーブが出てからのような気がします。
昔は雪国(新潟)程度では部屋を暖めるのは火鉢だけで、あとは炬燵(こたつ)しかありませんでした。部屋全体は冷え冷えしていて、暖をとるのは炬燵だけ。囲炉裏もあったのですが、戦後生まれの私の家は核家族の走りのような新しい家でしたから祖父の家に行った時しか囲炉裏は経験しませんでした。
ですから何かするときは冷え冷えとした部屋の中を歩き回らねばならず、外との温度差が大きいものではなかったので、自然に身体が鍛えられたのでしょう。積極的に雪の降る外へも行ったものです。活動的でありました。
それに雪国の雪自体はそう冷たくなく、 雪はまさに三好達治の詩のように優しさと安ど感を与えてくれました。
雪 三好達治
太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ。
そうそう、こんな感じです。一晩でどっかりと屋根にも野原にも降り積もり、世界全体をすっぽりと覆う雪でした。音が消えてしーんとした静かな真っ白な世界でした。
わたしにとっては、この詩ほど雪の降り積もる世界をうまく詠ったものはないと思い大好きなのですが、ポーズが強く感じられ嫌いだという人もいるそうです。(参照) 詩「雪」の音読授業をデザインする
けれど、最近はすぐストーブにかじりつくために身体がなまり、ひどく寒がりになってしまい、寒さ大きらい、雪なんてとんでもない、といったやわなワタシにどうしてなったのだろう?
だから、寒さがきそうだと恐怖感から、暖かなうちにとやるべき仕事を急ぐようになるのです。
だから今日も洋服の整理をがんばりました。(ああ、やっと話がつながった)
それに、トーストに塗るいろいろなバターもつっくたのですぞ。左から《はちみつ》《ラズベリージャム》《ガーリック》《メープルシロップ》