悠仁さまが伊勢神宮参拝 単独初の来勢、神宮美術館も視察 三重
配信 伊勢新聞
【内宮参拝のため参道を進まれる悠仁さま=伊勢市の伊勢神宮内宮神楽殿前で】
【伊勢】秋篠宮家の長男悠仁さま(16)が1日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝された。同市神田久志本町の神宮美術館も訪れ、開催中の特別展「生きる正倉院 伊勢神宮と正倉院が紡ぐもの」を視察された。悠仁さまの来勢はご一家で第62回伊勢神宮式年遷宮の準備状況を視察された平成25年3月以来9年ぶりで、単独での来勢は初めてとなる。
ダークスーツ姿で来勢された悠仁さまは、神宮美術館の視察に先立って伊勢神宮を参拝。外宮では午後2時過ぎ、神職の先導で玉砂利の参道を正宮まで歩いて向かい、一般的な参拝の場所から板垣を隔てた内玉垣南御門前から玉串を捧げて拝礼された。その後、車で移動して内宮でも同様に参拝された。
神宮美術館では、神宮司庁の吉川竜実文化部長と、前宮内庁正倉院事務所長で現神宮司庁嘱託の西川昭彦さんが案内役を務めた。悠仁さまは、過去の式年遷宮で奉納された神宝や、正倉院に伝わる宝物を再現した模造品などを視察した。
昭和4年の式年遷宮で奉納されたという鵄(とび)の尾羽を装飾に使った荘厳な造形が特徴の「鵄尾御琴(とびのおのおんこと)」や、正倉院の宝物を代表する「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」の前では、「本体は何でできていますか」など材質や弦について質問をされていたという。
吉川文化部長は案内を終えた後に報道陣の取材に応じ、「神宮神宝と正倉院の宝物に共通項が多いことに関心を持たれていた。理解も早く聡明な方という印象を受けた」と話していた。
伊勢神宮への参拝は、平成25年3月に秋篠宮ご夫妻や姉の佳子さまと共に訪れて以来2回目。
悠仁さま 伊勢神宮を訪問 1人では初 参拝は9年ぶり(2022年10月1日)