URUK NEWS イラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2008/04/03 (木)
[飛耳長目録 today's news list]
☆これはエイプリルフールではない! その1
ブッシュ、「マリキは相談なくバスラ作戦を始めた」!?
☆イラクをめぐる最新ニュース/ヘッドライン
・これはエイプリルフールではない! その2
マリキとサドルの和平を調停したのは米国手配のテロリスト
・これはエイプリルフールではない! その3
ブッシュ、「マリキは米国に相談なくバスラ作戦を始めた」
・レジスタンス・レポート 3月30日付~4月1日付
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☆★ブッシュ、「マリキは相談なくバスラ作戦を始めた」!?
イラク情勢ニュース 速報&コメント 4月3日
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ブッシュ大統領が、「マリキ首相が米国に相談なくバスラ作戦を始めた」と言
い出したと聞くと驚くほかないが、すぐに、またいつものウソだろうと納得する
。エイプリルフールだというなら笑ってやってもいいが、まじめなだけにタチが
悪い。
マリキ首相の指揮するバスラでのマフディ軍掃討作戦について、ほんの数日前
である先週、ブッシュ大統領はイラクにとって「決定的瞬間だ」と称賛してみせ
たが、最近では、「マリキが勝手にやったこと」と素知らぬふりを装いたがって
いるようだ。そういえば、共和党の大統領候補であるマケイン上院議員もまった
く同じ主張をして、この作戦から距離を置きたがっている。
このことについてIPSニュースが興味深い報道を掲載している。「恥をかい
た米国はバスラ作戦を見捨てる」というタイトルは、なかなか、言い得て妙であ
る。要旨を紹介してみよう。
Embarrassed U.S. Starts to Disown Basra Operation
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=41804
ワシントン発、3月31日 -- バスラにおける「騎士の突撃作戦」が暗礁
に乗りあげたことが明白になってきたので、ブッシュ政府は報道陣にオフレコで
、マリキ首相は米国政府に相談なくこの作戦を開始したと言い始めた。
作戦に対する米国の責任を免れようとするのは、ペトレアス司令官とクロッカ
ー大使が議会で証言に立つ直前に赤恥をかかされた証拠である。怒り狂って前言
を翻した背後には、サドルとマフディ軍について軍事作戦はできないだろうと考
えていたブッシュ政府の大きな誤算がある。
判断を誤ったのはマリキだという主張は明らかにウソである。イラクはどんな
些細な軍事作戦でも米軍司令官による軍事サポートなしに計画できないからだ。
バスラで作戦が遂行されていた3月25日、米軍スポークスマンは、有志連合
軍が情報を提供し空からの支援を行っていると発表したではないか。イラクの治
安部隊に派遣された米国の軍事顧問もこの日、ワシントン・ポストに作戦は1週
間ないし10日にいう見通しを語った。
米軍特殊部隊もバスラ作戦に参加していた。3月26日には米軍スポークスマ
ンは米軍は作戦に参加してないと述べて参戦を否定したが。しかし3月30日だ
けでも、イラク軍と米軍特殊部隊の合同作戦で22人の民兵容疑者を殺害したこ
とを米軍司令官が認めた。
事実、バスラのマフディ軍が反撃してきたとき、ブッシュ政府もイラク軍も明
らかに驚いていた。
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☆★イラクをめぐる最新ニュース・ヘッドライン 2008/04/03
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1)
これはエイプリルフールではない! その2
Iranian who brokered Iraqi peace is on U.S. terrorist watch list
マリキとサドルの和平を調停したのは米国手配のテロリスト
http://www.mcclatchydc.com/227/story/32141.html
イラク政府軍とシーア派民兵の戦闘を終わらせるよう調停したイランの将軍は
、そうとは思えない人物だった。米国が後押しするマリキ首相とサドルの停戦を
促したカセム・スレイマニ准将は、テロと核開発に関与しているとして米財務省
と国連安保理からウォッチ・リストに名前をあげられている。現在はワシントン
の国防大学に勤務する元CIA分析官は、「この人物は多くの事件に関わってお
り、強い影響力を持っている」という。スレイマニについては余り知られてない
が、彼はイスラム革命防衛隊のエリート部隊の指揮官で、米国政府高官に言わせ
ると、イラクで米軍殺傷にもよく使われる道路脇爆弾などの兵器をシーア派民兵
に渡しているのがこの部隊だという。
2)
これはエイプリルフールではない! その3
'Handed Over' to a Government Called Sadr
政府への「引き渡し」が呼びかけられても
** Dahr Jamail's MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **
イラクでの米国の成功を世界に印象づけようと、アメリカ政府高官と統制され
た商業メディアが大キャンペーンを張っているにもかかわらず、明らかにある現
地の事実は大失態を見せつけた。 3月25日は忘れられない日になるだろう。
バグダッド警察の警視は匿名で、「マフディ軍はすぐにバグダッドの全シーア派
地区と混住地区を掌握した」とIPSに語った。バドル旅団もダーワ党(マリキ
首相の出身)の民兵も、イラク軍と警察も突然街頭から姿を消し、マフディ軍の
装甲車両が走り回るのを許した」。イラク軍のカツーム・アルワン准将は、「軍
の将校が職務を放棄し、車両を民兵に渡した事態を目にした以上、部隊の編成が
悪いと認めるほかない」と語った。「一つの部隊ではないから驚きだ。職務を放
棄した将校の大部分は、マリキ首相に最も忠実であるべきバドル旅団とダーワ党
のメンバーだった」。
3)
Sweden closes doors to fleeing Iraqis
スウェーデンがイラク人入国に難色
http://wiredispatch.com/news/?id=107587
スウェーデンには約10万人のイラク人がおり、そのうち4万人は2003年
にアメリカが侵攻を始めて以降に移住してきた。その数はアメリカを含むどの西
欧諸国よりも多い。2007年には1万8000人以上が入国している。しかし
スウェーデンは福祉対策が追いつかないことを懸念し、段階的に移住者受け入れ
規制を強めてきた。昨年7月から、イラクの一般的な混乱状況は十分な入国理由
とされなくなり、特別な脅威から逃れてきたことを証明しなければならなくなっ
た。昨年1月には避難申請したイラク人の85%が許可されていたが、その数字
は今年1月に28%、今年2月には23%へと減ってきた。
4)
Iraqi Resistance Report for events of Tuesday, 1 April 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年4月1日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0408/iraqiresistancereport_010408.htm
◆1日夕、グリーンゾーンに迫撃弾攻撃
◆イラクで負ったケガで米兵が死亡、米軍が認める
◆サドルに負けたマリキがイランに停戦調停を要請
5)
Iraqi Resistance Report for events of Monday, 31 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月31日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0408/iraqiresistancereport_310308.htm
◆バグダッド北東でアメリカ兵が殺される
◆3月30日、イラクでアメリカ兵2人が死亡、米軍が発表
◆31日朝、グリーンゾーンに迫撃弾が撃ち込まれる
◆ヒッラの米国領事館に迫撃砲の集中攻撃
6)
Iraqi Resistance Report for events of Sunday, 30 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月30日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0308/iraqiresistancereport_300308.htm
◆サドル代理人が米軍を非難、
米軍がバグダッドへの人道物資輸送を妨害している
◆明け方、グリーンゾーンに10発の迫撃弾
◆バスラ: マリキの司令部にロケット弾、迫撃弾の雨
米軍機がイラク首相を安全に逃がす
◆バスラのサドル運動は政府軍への武器引き渡しを拒否
◆南部の部族長らが政府軍の虐殺作戦停止を求める
◆バスラ北部: 米軍空襲で3人死亡、7人負傷
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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト)
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html
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※イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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2008/04/03 (木)
[飛耳長目録 today's news list]
☆これはエイプリルフールではない! その1
ブッシュ、「マリキは相談なくバスラ作戦を始めた」!?
☆イラクをめぐる最新ニュース/ヘッドライン
・これはエイプリルフールではない! その2
マリキとサドルの和平を調停したのは米国手配のテロリスト
・これはエイプリルフールではない! その3
ブッシュ、「マリキは米国に相談なくバスラ作戦を始めた」
・レジスタンス・レポート 3月30日付~4月1日付
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☆★ブッシュ、「マリキは相談なくバスラ作戦を始めた」!?
イラク情勢ニュース 速報&コメント 4月3日
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ブッシュ大統領が、「マリキ首相が米国に相談なくバスラ作戦を始めた」と言
い出したと聞くと驚くほかないが、すぐに、またいつものウソだろうと納得する
。エイプリルフールだというなら笑ってやってもいいが、まじめなだけにタチが
悪い。
マリキ首相の指揮するバスラでのマフディ軍掃討作戦について、ほんの数日前
である先週、ブッシュ大統領はイラクにとって「決定的瞬間だ」と称賛してみせ
たが、最近では、「マリキが勝手にやったこと」と素知らぬふりを装いたがって
いるようだ。そういえば、共和党の大統領候補であるマケイン上院議員もまった
く同じ主張をして、この作戦から距離を置きたがっている。
このことについてIPSニュースが興味深い報道を掲載している。「恥をかい
た米国はバスラ作戦を見捨てる」というタイトルは、なかなか、言い得て妙であ
る。要旨を紹介してみよう。
Embarrassed U.S. Starts to Disown Basra Operation
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=41804
ワシントン発、3月31日 -- バスラにおける「騎士の突撃作戦」が暗礁
に乗りあげたことが明白になってきたので、ブッシュ政府は報道陣にオフレコで
、マリキ首相は米国政府に相談なくこの作戦を開始したと言い始めた。
作戦に対する米国の責任を免れようとするのは、ペトレアス司令官とクロッカ
ー大使が議会で証言に立つ直前に赤恥をかかされた証拠である。怒り狂って前言
を翻した背後には、サドルとマフディ軍について軍事作戦はできないだろうと考
えていたブッシュ政府の大きな誤算がある。
判断を誤ったのはマリキだという主張は明らかにウソである。イラクはどんな
些細な軍事作戦でも米軍司令官による軍事サポートなしに計画できないからだ。
バスラで作戦が遂行されていた3月25日、米軍スポークスマンは、有志連合
軍が情報を提供し空からの支援を行っていると発表したではないか。イラクの治
安部隊に派遣された米国の軍事顧問もこの日、ワシントン・ポストに作戦は1週
間ないし10日にいう見通しを語った。
米軍特殊部隊もバスラ作戦に参加していた。3月26日には米軍スポークスマ
ンは米軍は作戦に参加してないと述べて参戦を否定したが。しかし3月30日だ
けでも、イラク軍と米軍特殊部隊の合同作戦で22人の民兵容疑者を殺害したこ
とを米軍司令官が認めた。
事実、バスラのマフディ軍が反撃してきたとき、ブッシュ政府もイラク軍も明
らかに驚いていた。
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☆★イラクをめぐる最新ニュース・ヘッドライン 2008/04/03
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1)
これはエイプリルフールではない! その2
Iranian who brokered Iraqi peace is on U.S. terrorist watch list
マリキとサドルの和平を調停したのは米国手配のテロリスト
http://www.mcclatchydc.com/227/story/32141.html
イラク政府軍とシーア派民兵の戦闘を終わらせるよう調停したイランの将軍は
、そうとは思えない人物だった。米国が後押しするマリキ首相とサドルの停戦を
促したカセム・スレイマニ准将は、テロと核開発に関与しているとして米財務省
と国連安保理からウォッチ・リストに名前をあげられている。現在はワシントン
の国防大学に勤務する元CIA分析官は、「この人物は多くの事件に関わってお
り、強い影響力を持っている」という。スレイマニについては余り知られてない
が、彼はイスラム革命防衛隊のエリート部隊の指揮官で、米国政府高官に言わせ
ると、イラクで米軍殺傷にもよく使われる道路脇爆弾などの兵器をシーア派民兵
に渡しているのがこの部隊だという。
2)
これはエイプリルフールではない! その3
'Handed Over' to a Government Called Sadr
政府への「引き渡し」が呼びかけられても
** Dahr Jamail's MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **
イラクでの米国の成功を世界に印象づけようと、アメリカ政府高官と統制され
た商業メディアが大キャンペーンを張っているにもかかわらず、明らかにある現
地の事実は大失態を見せつけた。 3月25日は忘れられない日になるだろう。
バグダッド警察の警視は匿名で、「マフディ軍はすぐにバグダッドの全シーア派
地区と混住地区を掌握した」とIPSに語った。バドル旅団もダーワ党(マリキ
首相の出身)の民兵も、イラク軍と警察も突然街頭から姿を消し、マフディ軍の
装甲車両が走り回るのを許した」。イラク軍のカツーム・アルワン准将は、「軍
の将校が職務を放棄し、車両を民兵に渡した事態を目にした以上、部隊の編成が
悪いと認めるほかない」と語った。「一つの部隊ではないから驚きだ。職務を放
棄した将校の大部分は、マリキ首相に最も忠実であるべきバドル旅団とダーワ党
のメンバーだった」。
3)
Sweden closes doors to fleeing Iraqis
スウェーデンがイラク人入国に難色
http://wiredispatch.com/news/?id=107587
スウェーデンには約10万人のイラク人がおり、そのうち4万人は2003年
にアメリカが侵攻を始めて以降に移住してきた。その数はアメリカを含むどの西
欧諸国よりも多い。2007年には1万8000人以上が入国している。しかし
スウェーデンは福祉対策が追いつかないことを懸念し、段階的に移住者受け入れ
規制を強めてきた。昨年7月から、イラクの一般的な混乱状況は十分な入国理由
とされなくなり、特別な脅威から逃れてきたことを証明しなければならなくなっ
た。昨年1月には避難申請したイラク人の85%が許可されていたが、その数字
は今年1月に28%、今年2月には23%へと減ってきた。
4)
Iraqi Resistance Report for events of Tuesday, 1 April 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年4月1日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0408/iraqiresistancereport_010408.htm
◆1日夕、グリーンゾーンに迫撃弾攻撃
◆イラクで負ったケガで米兵が死亡、米軍が認める
◆サドルに負けたマリキがイランに停戦調停を要請
5)
Iraqi Resistance Report for events of Monday, 31 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月31日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0408/iraqiresistancereport_310308.htm
◆バグダッド北東でアメリカ兵が殺される
◆3月30日、イラクでアメリカ兵2人が死亡、米軍が発表
◆31日朝、グリーンゾーンに迫撃弾が撃ち込まれる
◆ヒッラの米国領事館に迫撃砲の集中攻撃
6)
Iraqi Resistance Report for events of Sunday, 30 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月30日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0308/iraqiresistancereport_300308.htm
◆サドル代理人が米軍を非難、
米軍がバグダッドへの人道物資輸送を妨害している
◆明け方、グリーンゾーンに10発の迫撃弾
◆バスラ: マリキの司令部にロケット弾、迫撃弾の雨
米軍機がイラク首相を安全に逃がす
◆バスラのサドル運動は政府軍への武器引き渡しを拒否
◆南部の部族長らが政府軍の虐殺作戦停止を求める
◆バスラ北部: 米軍空襲で3人死亡、7人負傷
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