とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

バレンシアオレンジのマーマレード

2014年08月08日 21時14分56秒 | 料理・菓子・ジャム・食生活
 清見タンゴールのマーマレードが切れたので、つぎは紀州産のバレンシアオレンジに挑戦ということでとりよせました。皮ごと食べるのですから、やはり国産が安心です。防カビ剤のポストハーベストやワックスと無縁です。なにより国内という地の利をいかし、宅急便の進歩により樹上で熟した果実が産地直送で届けてもらえるようになったのです。確かに味が濃厚ですし、香りもいいです。けれど値段は少し高くなります。毎度頼むというわけにはいきません。
 L ,2L, 3Lのうちお値段との相談でLを頼みました。5kg注文でなんと34個も入ってきました。(バレンシアは大きいほど皮も薄く身もずっしりしているそうですが、Lでも皮が薄く身もずっしりとしていました。夏の強い日差しを浴びて起きる回青現象というもので青くなっているものは一個もありませんでした。手入れがいいのでしょう。さすが和歌山県田辺市のバレンシアだと思いました。)
   和歌山産・バレンシアオレンジ(L)                        
 暑い、暑い毎日です。マーマレードを作るなんて灼熱窯に入るようなもので、考えただけで卒倒しそうです。しかしマーマレードが切れたのは辛い。
 思案したあげくこのバレンシアオレンジを一度に全部勢いでマーマレードにしてしまえという無謀な決意をいたしました。一度に5キロ作るなんて新記録です。
8/6  下準備
 大きなボールを2つ用意し、34個のバレンシアをひとつひとつ4つ割りにし皮と身をはいで、皮は一方のボールに入れ、身は甘皮ごと4つ切りにしてもう一方のボールにいれる。皮はうすく、身はずっしりとしていて、いいオレンジでした。しかし暑いなかの単調な作業でしたので休み休みシャワーをあびて「いけども、いけども」の作業をします。
 終わったら、それぞれの重量を量ります。
皮は1180g、身は3850gで計5030gでした。
したがってお砂糖は総重量の60%を用意するつもりだったので5030×0.60=約3000gです。
 
重量を量ったら、皮はお鍋にいれ、たっぷりの水で茹で沸騰したらざるにあげる。ボールに入れ水にひたします。次に身をお鍋にいれ、ひたひたの水をいれ、中火で甘皮を煮溶かします。あらかた煮たら火をとめて種をひろう。(めんどうだったら種を市販のティーバッグに入れて煮るという手があります)
適当なところで火をとめ冷まし、溶けなかったものをハンドブレンダーで細かくして仕上げます。アクがでるので丁寧にすくいます。身の準備は終わり。
次に水にひたした1/4に切った皮を何枚かとりだし、さらに半分に縦に切り、それを横にして薄く切っていきます。これも「行けども行けども」の作業ですが、「なんでも終わりはくるものだ」と唱えながら黙々とあわてず騒がず皮を切っていく。湯通ししているので柔らかく薄切りにしやすい。
切り終わったら、ボールに新しい水をはり、もみ洗いする。水を替え、もみ洗いする。これを三度。さいごにざるにあげ押して水けをしぼり、下にボールをはめて冷蔵庫へ保管する。皮の下準備は終わり。
 死にそうになりながら、一日仕事でした。
8/7 煮込み
前日に下準備したピュレー状になった身入ったお鍋に、アクを抜いた皮の千切りを入れ煮る。皮がやわらかくなったらお砂糖の1/3をいれ、こがさないようにかき混ぜながら煮る。アクがまた出ますのですくいながら煮ます。お砂糖が溶けたらまた1/3をいれる。
溶けたらまた1/3をいれ煮詰めていく。(失敗。最後のお砂糖を入れるのが早すぎました。最後の味の調節をしながら入れるべきでした。今回は甘すぎました。レモンをきらしていたのでポッカレモンを大さじ10杯入れるが、酸味と甘みのバランスが悪く、とにかく甘すぎました。
 最後の煮詰めでも失敗。煮詰めすぎ。ジャムテストを冷えたボールでマーマレードを落としてみながら煮詰めたのですが、固たすぎるとは夢にも思わなかった。大量に作るとなにがなんだかわからない。
びんに詰め、脱気処理をして逆さにして冷まし、寝る前に冷蔵庫にいれて寝る。300ccの瓶×8=2400g、450ccの瓶×2と1/2=1125gで計3525g出来ました。
           
8/8  マーマレードはうまく固まったかな?
朝、おそるおそる冷蔵庫からマーマーレードをとりだす。(すみません。写真を摂りなおしました、汗)
飴状である。色も茶色っぽい。  
仕方なく、300ccの一瓶だけお鍋にもどし、水を200cc加えて煮直す。(煮詰めて飛ばした水分をお返ししま~す)。さらさらしていてなかなか固まりそうにないが、とりあえず450ccの瓶いっぱいに入るくらいに薄めて入れ直す。ちょっと色が黄色になりました。
                
較べてみよう。左が飴状の300cc瓶。右が薄めて作り直した450ccの瓶。色のちがいお分かりか?
                
これが、失敗挽回の第一弾です。明日にならなければ、どのくらい固まるかわかりませんが、とりあえず、この一瓶は食べてしまいます。失敗挽回は、その後また考えます。
 暑くて、ここまでで頭がふらふらしそうになりました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。なんでも失敗は避けがたし。
 (株)飯島商店の四季のジャム バレンシアオレンジを見たらあまりきれいな出来なので気落ちする。が、勉強になりました。
 8/11    失敗はありましたが、バレンシアはさわやかなオレンジの香りがうれしいマーマレードになりました。おいしい!
                       
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