川塵録

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山岡鉄舟と三遊亭圓朝

2024年11月04日 | 落語
落語のスーパースターというか近代落語の開祖と崇められる明治の三遊亭圓朝は、私が好きな名作「文七元結」の作者。

圓朝は、禅を極めた山岡鉄舟と親交を持ち、鉄舟から「舌で喋るな、心で喋れ」と言われた。

それで圓朝は禅の修行をして無舌居士を名乗るようになり、書の大家でもあった鉄舟に墓碑「三遊亭円朝無舌居士」を書いてもらった。

鉄舟が1888年に没する前日、「俺はもう死ぬ、なんぞ面白い噺でもしてくれ」と言われて、呼ばれた圓朝は一席を講じた。翌日に鉄舟は結跏趺坐・右手に扇子という格好のまま、皇居を拝んで入寂。

圓朝はその12年後の1900年に没。鉄舟筆の「三遊亭円朝無舌居士」の達筆の墓碑が、鉄舟が開いた谷中の全生庵の、鉄舟の隣に佇んでいる。

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