安岡定子さんは、安岡正篤の孫。
論語の本を書いているのは知っていたけど、彼女が何を成し遂げたわけでもないので、その本は読んでこなかった。
でも、今回、私が論語と経営・コンプライアンスというセミナーをするにあたり、参考になることあるかなと思って、買ってみた。
それなりの価値はあった。
ま、本って、どんな駄本にもそれなりの価値はある。
安岡さんの本が駄本だってことではないですが。
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「仁」が論語に105回も出てくる。しかも「仁」は孔子が作った概念だから、分かりにくいんですね、多義的で。
以下、本日から行う「論語と経営・コンプライアンス」セミナーでは紹介していないものの、いくつか私の好きな論語の紹介です。
「死ぬ時は前のめり」って考えが、この「今、汝は限れり」です。
無名な人は、自分の努力がなりないだけ。もっと勉強しなさい。
君子も窮する。でも濫(みだ)れない。
利益ゼニカネのことを考えているのは良くない。
自分の地位が低いのを憂いてはいけない。なんで地位が低いのか考えてみろ。
論語にはこういう「自責せよ」って考えが圧倒的に多い。
知ったかぶりをするな。
仁に志した者は、自分の人格の完成に執心すべきであって、他人の悪口を言っている暇がないはずだ。
この辺の論語の文句は、「あ、それ、聞いたことある」くらいには、論語に親しんでほしいものです。