執行草舟の刺さる言葉を私が解題/解説します。
◆ 高貴性は孤独の中で育まれる。
高貴たらんとするには、上品だけでは足りない。
お上品なだけではだめ。野蛮性がないとだめ。勇気と闘争心がないとだめ。
悪に立ち向かう野蛮性が高貴を導く。
その勇気と闘争心は、孤独であることを要求する。
勇気とは、不幸になる覚悟。それは孤独になる覚悟と等しい。
だから、高貴性は、孤独の中で、育まれる。
◆ 人間は、崇高を目指さなければ駄目です。
崇高(sublime)とは何か。
宇宙の本源を目指す、などと執行草舟はおっしゃる。
よくわからない。
高貴な者が、自己犠牲したら、崇高になるのでは。
高貴であるにもかかわらず、それに胡座をかかずに、自己犠牲をしたら、もはや「神ってる」。神聖で崇高で荘厳。
人間は、崇高を目指さないとダメ。
人間はみな崇高を目指すべし。
上品だけでは足りない。野蛮性がないと。
野蛮性を身に着けて、高貴になれ。
高貴だけでは足りない。自己犠牲がないと。
自己犠牲を身に着けて、崇高たれ。
上品+野蛮+犠牲=崇高。
こう言えないだろうか。