「七十にして、己の欲するところに従いて矩を超えず」という孔子の人生。年々、人格的にも成長する。
そんな論語を念頭に置くと、「人間は人格的にも年々成長するもの」と思いがち。
でも、岡本浩一という属人性の研究などで知られる教授が、「人間の道徳は40代後半がピーク」みたいなことを書いていた。
その理由を尋ねると、「50歳になると、怒りやすくなるから」と仰っていた。
なるほど。私も50歳になって、他に、「人格が年々衰える」可能性を感じている。ポイントは、経済力。
50歳になると、例えば30歳に比べると経済的に安定する人が多い。そうすると危機感がなくなる。「ここでこのクライアントを失うと食っていけない」「このルールを守らないと会社で生き延びれない」という危機感が。
経済的に安定すると、人間的に退化する。経済的な安定が、人間関係における緊張感を緩めちゃう。
そういう側面があるんですね。だから人間の道徳も40代後半あたりがピークになる、という考えには一理あります。
アラフィフのオッサンオバサンは、心して気をつけましょう!
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