事実を語るときには、
① いつ
② どこで
を必ず添える。
これはもう法曹のルールというか、プロとしての常識。
例えば、裁判の尋問準備で、クライアントに陳述書を記載してもらうとき。
私はクライアントには、必ずこの①いつ、②どこで、を意識して書いてもらうようにします。
相手方の陳述書で、この①いつ、②どこで、が書かれていないときには、私は「アマチュアさんだな」と思ってしまいます。
この①いつ、②どこで、の2つがない主張は、格段に、信用力が落ちるからです。
①いつ、②どこで、の記載がないと、反駁のしようがない。
だから、「反駁されたくないから」(弱みがあるから)、①いつ、②どこでの2つが「書けない」可能性も高い。「書かない」のではなく。
しかも、③匿名人が、「いつ、どこで」を書かずに何かを書いても、、、
余計に反駁・反証できないので、「言いっ放し」ができる。
つまり、信用性が担保されていない。要するに、信用性がない。
さらに、④党派性(係争状態)がある案件で、匿名人が、いつ、どこで、を書かずに主張しても、、、 人間はそもそもポジショントークするものですが、係争案件ではさらに主張が歪みます。少しでも自分/自分たちを有利にしたいから。
だから私は、④係争案件で、③匿名人が、①いつ、②どこで、を書かずに何かを言っていても、感覚的には、「8割くらいは嘘だろうね」と思って、割り引いて、私は見ています。