川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

①いつ ②どこで がない話の眉唾

2024年10月20日 | メディア/SNS
事実を語るときには、

① いつ
② どこで

を必ず添える。

これはもう法曹のルールというか、プロとしての常識。

例えば、裁判の尋問準備で、クライアントに陳述書を記載してもらうとき。
私はクライアントには、必ずこの①いつ、②どこで、を意識して書いてもらうようにします。

相手方の陳述書で、この①いつ、②どこで、が書かれていないときには、私は「アマチュアさんだな」と思ってしまいます。

この①いつ、②どこで、の2つがない主張は、格段に、信用力が落ちるからです。

①いつ、②どこで、の記載がないと、反駁のしようがない。
だから、「反駁されたくないから」(弱みがあるから)、①いつ、②どこでの2つが「書けない」可能性も高い。「書かない」のではなく。

しかも、③匿名人が、「いつ、どこで」を書かずに何かを書いても、、、
余計に反駁・反証できないので、「言いっ放し」ができる。
つまり、信用性が担保されていない。要するに、信用性がない。

さらに、④党派性(係争状態)がある案件で、匿名人が、いつ、どこで、を書かずに主張しても、、、 人間はそもそもポジショントークするものですが、係争案件ではさらに主張が歪みます。少しでも自分/自分たちを有利にしたいから。

だから私は、④係争案件で、③匿名人が、①いつ、②どこで、を書かずに何かを言っていても、感覚的には、「8割くらいは嘘だろうね」と思って、割り引いて、私は見ています。
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