川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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2年前の被害者救済法

2024年11月08日 | 法律・海外法務
2年前の年末に急いでできた、(統一教会/家庭連合)被害者救済法。寄付の不当勧誘防止法。

この被害者救済防止法については、以下3点から、あまり法律的に重要ではないと思っています。

1 政治的に、岸田政権が「なにかした」という実績作り(国民へのアピール)のために作った(それほど本当に被害者の事を考えていない)。
 国会会期の最終日の12月10日の土曜日に、ギリギリで成立。
 翌令和6年から、岸田首相(当時)は、ピタリと、家庭連合のことを言わなくなった。
 もうやることはやりましたよ、これ以上は知りませんよ、的な態度を取った。

2 以下の霊感寄付の要件が厳しい。
 以下の(3)の「必要不可欠」って要件があるので、今後も、適用されることは一切ないと思われる。

 (1) 霊感等合理的に実証困難な方法で
 (2) 重大な不利益の不安を利用し
 (3) 不利益回避のために寄付が「必要不可欠」と告げる

3 実際、成立後1年半で、適用実績なし(1か月前くらいになにかのデータが出ていましたね)


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