川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

家庭連合と陽明学

2024年09月20日 | 宗教
家庭連合案件をお手伝いして2年。

最近、家庭連合の考えが陽明学的だと知った。

知行合一的なところが。「思いをすぐ行動に」ってところが。

以下は口頭での又聞き。

家庭連合では「三大祝福」ってのを考える。
  1. 個性の完成
  2. 家庭の完成
  3. 理想世界の完成

1→2→3のステップで。

まず自分が立派な人間になり、結婚して立派な家庭を作り、そして立派な社会に貢献する。

この1の個性の完成で、何を教えているかっていうと、「心」と「身体」の一致。思ったことはすぐ実現。言行一致。前は急げ。心身統一っていう。

藤平さんのやっている心身統一合氣道(植芝盛平の流れ) こちら とはたぶん関係がない。でも考えていることは同じ? 

要するに、陽明学でいう「知行合一」が、家庭連合でいう「心身統一」なんだって。

だから、陽明学の大塩平八郎や、三島由紀夫みたいに、ちょっとエキセントリックなこと、社会との軋轢を生むことを、30年前くらいに、やっていたんですね。

陽明学はすばらしいと私は考えているが、何事もやり過ぎは良くない。

陽明学徒の河井継之助とか西郷隆盛の「玉砕」精神にも是非はある。

河井:もはや是非なし、瓦全は意気ある男児の恥づるところ、公論を百年の後に俟つて玉砕せんのみ 

西郷:丈夫玉砕すとも甎全を恥ず 

家庭連合さんの「ドM」的なところは、陽明学徒の「やり過ぎ玉砕精神」とパラレルに考えると、腑に落ちるところがある。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウェルビーイングの前野隆司... | トップ | 人生の目的は »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「ドM」は、キーワード (プームチャイ)
2024-09-20 13:15:20
中山先生

>家庭連合さんの「ドM」的なところは、陽明学徒の「やり過ぎ玉砕精神」とパラレルに考えると、腑に落ちるところがある。

とても興味深い考察、ありがとうございます。

この「ドM」は、問題を解くキーワードに見えます。
陽明学は知らないので、別の観点から意見をします。

教会員が「ドM」になるのは、文鮮明氏の姿勢にあると思います。

・1日に2時間しか眠らない。
・自分の子供には振り向きもせず、教会員を愛して来た。
などです。

学生時代、睡眠を削って活動して、授業中に眠ってしまい、
家族は顧みず、世界を愛さないといけないと家を飛び出しました。

ただ、文先生はそのようには教えていません。
「先生は家族を愛せなかったから、君たちは家族を愛しなさい。」
「先生は命令する。10日に1度、両親に手紙を書きなさい。」
と言われますが、教会員はしてきませんでした。

専門用語になりますが教会では、

・メシヤ(文鮮明氏)は、絶対蕩減、
・教会員は、象徴的蕩減
でいいと教えています。

文鮮明氏がイエスキリストと同じ40日断食をするなど、
メシヤという立場は、蕩減(穴埋め)を完全(100%)
背負わないといけない。

それに続く教会員は、7日断食など、蕩減は象徴的(一部だけ)
行えばよいというものです。

ですから、「ドM」になって、起こさなくてもいい家庭問題を
起こす必要はなかったと思っています。

ただ、信仰的、心情的に同参したいという思いから、
同様の道を行った、教会員たちを私は責めることはできません。
返信する
Unknown (05tatsuは)
2024-09-20 17:05:10
ありがとうございます。とてもわかりやすいです、組織においてはトップでない人にエキセントリックな人が出て軋轢を生むという、どの組織にもあり得る構造だったようですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

宗教」カテゴリの最新記事