川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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富貴も淫する能わず

2024年06月19日 | 古典・漢籍
フランス出張に行く前、書斎というか自宅倉庫で探し物をしていたら、大学生時代に、私がワープロ(まだパソコンはない時代)で打って、暗唱していた孟子の一節が出てきた。

天下の広居に居り、天下の正位に立ち、天下の大道を行く。

志を得れば民と之に由り、志を得ざれば独り其の道を行う。

富貴も淫する能わず。

貧賤も移す能わず。

威武も屈する能わず。

此れを之れ大丈夫という。


30年くらい前だ、こんな漢籍を暗唱していたのは。

30年経っても、色褪せない。

ポイントは、「志を得ざれば独りその道を行う」って部分かな。

無理に世に認められようとは思わない。論語の「天下、道なければ即ち隠る」と全く同じですね。

30年経って、私が、人が引き受けない家庭連合案件を引き受けているのも、こういう孟子の一節を暗唱してきたからなんだな、と思う。

言葉が人格を作る。

人格を作るのは言葉である。

性格も知識から。

そういえば、誰かが(なくなった山崎元さんだ)「一般に、高学歴の人の方が性格がいい」って書いていた。むべなるかな。

しかし孟子はいいですね、また暗唱し直します!

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