フランス出張に行く前、書斎というか自宅倉庫で探し物をしていたら、大学生時代に、私がワープロ(まだパソコンはない時代)で打って、暗唱していた孟子の一節が出てきた。
天下の広居に居り、天下の正位に立ち、天下の大道を行く。
志を得れば民と之に由り、志を得ざれば独り其の道を行う。
富貴も淫する能わず。
貧賤も移す能わず。
威武も屈する能わず。
此れを之れ大丈夫という。
30年くらい前だ、こんな漢籍を暗唱していたのは。
30年経っても、色褪せない。
ポイントは、「志を得ざれば独りその道を行う」って部分かな。
無理に世に認められようとは思わない。論語の「天下、道なければ即ち隠る」と全く同じですね。
30年経って、私が、人が引き受けない家庭連合案件を引き受けているのも、こういう孟子の一節を暗唱してきたからなんだな、と思う。
言葉が人格を作る。
人格を作るのは言葉である。
性格も知識から。
そういえば、誰かが(なくなった山崎元さんだ)「一般に、高学歴の人の方が性格がいい」って書いていた。むべなるかな。
しかし孟子はいいですね、また暗唱し直します!