円が歴史上ものすごい勢いで売られてる。市場では、147円後半の値がついた。このまま行くと、150円を超える勢いだ。一番の原因は、日本の低金利政策だ。アメリカやEUでは金利を大幅に上げてる。金利差で円が大幅に売られてる。投資家や投資機関が大きな利益を得られる。最近、日本の政府、日銀は介入して3兆円もの金を使って円を買い支えた。一時的に円は、高くなったが、また元のさやに戻り、さらに円安は進行し150円に達しそうだ。円安のメリットよりデメリットのほうが大きい。日本への観光客の入国制限はほとんどなくなった。多くの外国人が観光目的で入国している。円とドルを換金するなら、今年の1月位の110円位のレートに比べると、1ドルあたり37円も多く換金できる。ドルだけでなくユーロに対しても日本円は大幅に安くなってる。今のレートで143円位か。観光客にとってはいい気持ちであろう。たくさん買い物ができる。ドル貯金している人にとっても、大幅に資産は増えてる計算になる。1ドル110円でドル貯金していれば、日本円に換えた時、1ドルあたり37円の利益だ出る事になる。1万ドル預けてれば、110万円が147万円に増えてる事になる。利益は37万円だ。しかし、こざとく投資で利益をあげられる日本人は少ない。国境が海の国では、車で国境を越えて買い物をする人間はいない。ネットでは、国境を越えて様々な物を買えるが、大幅な円安は高い買い物になってしまう。個人の買い物は、たかが知れてるが、国家の戦略物資、例えば、石油、石炭、天然ガス、穀物などを買う時、大幅な円安は支払い金額を大幅に増やしてしまう。貿易ではドル建てで通常行われる。日本の貿易収支は、今年は大幅に赤字になるのではないか。いくら外国人観光客が多く来て消費しても、資源物資の支払いのほうが多くなれば、円安のデメリットのほうが顕著になる。したがって、円高に誘導しなければいけない。一番効果があるのは、日本の金利を上げる事だ。日銀の低金利政策は、終りにしなければいけない。アメリカはさらに金利を上げる様子だ。金利差が出れば出るほど円は売られ、円安は進行してしまう。日銀の黒田総裁も岸田総理も、今の円安の原因がわかってるのに、何もしない。岸田総理はいつものように検討します発言を繰り返すばかりだ。岸田総理は通貨政策ばかりでなく、他の問題でも、何もしないのがいいと思ってるようだ。そのうちに円が元のように110円位になると思ってるのだろう。日本の今の物価高の大きな原因は、ウクライナ戦争であり円安なのだ。円安を円高に110円位にしなければいけない。総じて、普通の国民にとっては、デフレのほうがインフレよりいいのではないか。30年も賃金が上がらない国で、物価だけはどんどん上がってゆく。年金生活者や生活弱者には今の物価高は、生活を苦しくするだけだ。政府は、住民税非課税世帯には5万円給付を決めたが、いつ給付されるのだ。円安が進行して1ドル160円にでもなったら、多くの日本人の生活は苦しくなるぞ。節約は消費を冷やし、さらに経済を縮小させる。倒産する企業が多くなる。誰か円安を止めてください。