本日も倉敷は晴れていましたよ。
最高気温は九度。最低気温は一度でありました。
明日も予報では倉敷は晴れとなっております。
先日、知人から年賀状の印刷の依頼がありました。
裏面は画像の指定あり。葉書サイズにリサイズする作業はあるけど他は機械任せで出来ると思って「ようござんす」と承諾いたしました。
しかし、事はそう簡単にはいかなかった。
確認の為に試し刷りを知人に見せたところ、知人はその試し刷りを見て首を捻りそしてこう言った。
「手前に描いてある街灯を取っ払って欲しい」
裏面に指定された画像は絵画(誰の絵かは知らない)。建物の前に街灯が描かれている。その街灯を消してくれ、と言っている。
やれないことではない。しかしものすごく面倒。(知人はパソコンを全く使わない人なのでそんなことは知らないで言っている)
が、しかし、拝み倒されてつい「ようござんす」と言ってしまった。
画像処理ソフトにその画像を放り込んで街灯を消しゴムツールで消してみる。
街灯の部分だけ白い不自然な画像となる。街灯がなくなった部分には背後の建物が描かれていないといけない。
スポット修復ブラシツールを試してみたが対象が大きすぎて使えない。
その部分を私が想像でマウスを使って描いてみた。が、タッチがまるで違うので不自然に見える……。却下。
建物はある程度パターン化して描かれているので近くの一部分を切り取って街灯のあったところに貼り付けてみた。上手くいきそう。でもこれではまだ不自然。
貼り付けたものを歪めたり伸ばしたり、別の所から一部を切り取って上に貼り付けてみたり、ぼかしたり、透明度を変えたり、全体をなじませる作業をしたりする。
ここまでで約3時間。
飽きてきて「もういやじゃ~」と作業を放り投げたくなった。
しかし、人の世ではやると約束したからにはやらなければならない。
それが酒の席での約束であろうと乳の席の約束であろうと血の席の約束であろうと口約束であろうと体の約束であろうと約束は約束である。
我が命我が物と思わず、武門の儀あくまで陰にて己の器量伏し、ご下命如何にても果すべし。なお死して屍拾う者なし。
さらに画像処理ソフトで格闘すること1時間。
ようやく(元の画像を知らなければ)まともに見えるようになった。
試し刷りを持って知人に確認をとる。
試し刷りを見て知人はこう言った。
「う~ん? やっぱ元の画像のほうがいい?」
私はその時、久々に人に対して殺意を抱いた。
安請け合いはしないほうがいい。それが今日の教訓です。