狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

愚かな人に嫌われることを喜びなさい。愚かな人に好かれることは侮辱でさえあるのだから。

2020年02月03日 23時26分44秒 | VSの日記
 本日2月3日は、イタリア・チェゼーナに教皇領軍が侵攻して市民2000人を虐殺した日で、バルトロメウ・ディアスがアフリカ南端の喜望峰に到達してアフリカ南端にたどり着いた最初のヨーロッパ人となった日で、慶長地震が発生した日で、オランダのチューリップ相場が突然暴落してチューリップ・バブルが崩壊した日で、ジョン万次郎がアメリカから10年ぶりに帰国した日で、アメリカ合衆国憲法修正第15条の批准が成立した日で、アメリカ合衆国憲法修正第16条の批准が成立した日で、元朝鮮人日本兵や現地の朝鮮人などで構成されて暴行・略奪・強姦・殺人などを繰り返していた朝鮮人民義勇軍の南満支隊(李紅光支隊)と同じく暴行・略奪・強姦・殺人を繰り返していた中国共産党軍が3000人以上の降伏していた主に民間人の日本人を老若男女を問わず嬲り殺しにした日で、ダグラス・マッカーサーがGHQ民政局に日本憲法草案の作成を指示した日で、ケネディ米大統領がキューバとの輸出入を全面禁止してキューバの経済封鎖を行うと発表した日で、第11回冬季オリンピック・札幌大会が開幕した日で、節分です。

 本日の倉敷は晴れていました。
 最高気温は十三度。最低気温は一度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。





 私・狐の顔は此の頃またひとまはり冷たくなったやうである。
 元から表情豊かな顔ではなかつたが、此の頃またひとまはり無表情の鉄仮面になつた。
 表情筋がぴくりとも動いていない。

 愛嬌のある者といふのは、表情豊かに感情を表現してゐるものである。
 無表情の鉄仮面の顔で愛嬌のある者といふのはあまり實例が無いやうに思はれる。
 想像する事もむづかしい。
 無表情の鉄仮面の顔の人は全てを素直に諦めて「鉄血」あるひは「熱血」あるひは「冷血」といふ事を心掛けるより他に仕樣がないやうである。

 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードは、非常に冷たい瞳の人であつた。
 やはり愛嬌のある者ではなかつた。
 けれども鉄血であった。
 冷血でさへもあつた。
 高尚で優雅な姿に就いては密かに修養したこともあつたであらうと思はれる。
 私もかうなればキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードのやうな者になるやうに修養するより他は無いと思つてゐる。

 無表情な顔になるとよつぽど氣をつけなければ人に傲慢と誤解される。
 冷たいつらをしやがつて、いつたいなんだと思つてゐるんだ等と、不慮の攻撃を受ける事もあるものである。
 先日、私は街の或る店へはひつて獨りで温めたミルクを舐めていたら、酔つぱらつた或るお方が呼びもしないのに傍へ寄つて來て、御機嫌ようの挨拶も無しに「あなたは屋根裏の哲人みたいね。ばかに偉さうにしてゐるがもてませんね。キザに藝術家氣取りをしたつて駄目よ。夢を捨てる事ね。歌はざる詩人なの? ねえ! ねえ! あなたは偉いわよ。こんな処へ來るにはね、まづお洒落な服を着てからおいでなさい」と、酷い事を言つた。
 私が着ていた服は地味な服だつたのである。真つ黒けつけ。
 私はその時は機嫌が極端に悪かつたので「ぶつ殺す! うぬのお尻の穴に手首を突つ込んで奥歯をがたがたいわせてあへあへ言わせてやる! 何度も何度も何度も何度も逝かせてよがり殺してやる! 快楽の果てに恥辱にまみれて死ぬがよい! お尻の穴を犯されて死ね!」と下品な言葉を言い捨ててお勘定を頼んだ。

 さすがにそれから暫らくは外出したくなかつた。
 お下品でお下劣なことを言つてしまったことを後悔してゐた。
 なので靜かにお部屋の中で過ごした。
 鼻が赤くならなければいいが、とも思つてゐる。



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『彼女はパートタイムトラベラー』

2020年02月03日 22時40分27秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『彼女はパートタイムトラベラー』のDVDを観ていました。

 主人公はシアトルの出版社でインターンとして働いているダリウス。
 ダリウスが所属している雑誌の編集部は「タイムトラベルのパートナー募集」という奇妙な新聞広告に目を付けて、広告主を取材の対象にする。
 ダリウスは上司の編集者と同僚のインターンと共に広告主のケネスのいる海辺の小さな町に向かう。
 ダリウス達はケネスと接触を試みるのだけど……。

 監督は、コリン・トレボロウ。
 出演者は、オーブリー・プラザ、マーク・デュプラス、ジェイク・ジョンソン、クリステン・ベル、メアリー・リン・ライスカブ、カラン・ソニなど。

 恋愛コメディーでヒューマンコメディーです。


 ケネスという人物が絶妙なバランスで描かれていて、観ている側は「このお話はどう転がっていくのだろう?」と思わせてしまいます。 
 あざとさがないし、上手いなぁ。
 ラストも爽やかでよいです。
 あのラストは受け入れがたいと思う人もいるかもしれませんが、私は映画をスカッと終わらせる良いラストなのではないかと思います。

 ちなみに、邦題の『彼女はパートタイムトラベラー』からバリバリのSFを連想するかもしれませんが、SF成分は極めて薄いです。
 考えようによっては時間SFの要素が入っていますが、主題は別です。

 かわいらしいコメディーをお望みのお方にはお勧めであります。


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ローマ人は、頭脳でギリシャ人に劣り、技術でエトルリア人に劣り、経済力でカルタゴ人に劣るといわれた。それなのに彼らに勝てたのは、持てる力を戦略的に活用する能力にたけていたからだ。

2020年02月03日 14時32分44秒 | その他の日記
 以下の文は、『「日英同盟」復活とは、「インド太平洋」推進』と題した篠田 英朗氏のアゴラ 言論プラットフォームの記事の転載であります。


    「日英同盟」復活とは、「インド太平洋」推進

 1月31日に遂にイギリスがEUから脱退した。
 移行期間があるので、すぐには影響は見えない。
 だがこれからいよいよブレグジットの余波が具体的に立ち現れてくることになる。

 これにあわせて日本では「日英同盟」復活論が盛んだ。
 イギリスがEU域外諸国との連携を強く模索しており、日本への関心を強めていることは、事実だ。
 経済面のみならず、安全保障面でも、強力なアプローチが続いている。

 日本の側にも、これに反対する理由はない。
 欧州における特別なパートナーとして、さらにイギリスを位置付けていくべきだろう(離脱の余波を見極めながらになるが)。


 ただし、「日英同盟」が、1902年に締結された実際の条約に基づく概念だとすれば、言うまでもなく、この「日英同盟」の復活などありえない。
 多くの事柄が当時とは異なっているからだ。
 一番は、今のイギリスと当時の大英帝国が、全く違っている。
 大英帝国は、東南アジアにも領土展開するアジアの大国でもあった。
 極めて素朴な地理的環境から、極東におけるロシアの南進を懸念するのが、日本の次には大英帝国だった。
 現在のイギリスに、そのようなレベルでの東アジアに対する関心はない。
 それは日本の側に、ヨーロッパに対する関心が乏しいのと、同じだ。
 いわゆる「日英同盟復活」論とは、日本がアメリカとともに、オーストラリアやインドを主要パートナーとして推進しようとしている「インド太平洋」構想の強化を意味するはずだ。

 イギリスは現在でもインド洋の島嶼部に海外領土を持っている。
 地中海東端でトルコとギリシアが係争を抱えるキプロス島に軍事基地を持ち、小規模だが長期に渡って展開する国連PKOにも派兵して影響力を維持している。
 地中海西端が大西洋と接合するジブラルタルを、スペイン王位継承戦争後の1713年ユトレヒト条約以降、保持し続けている。
 イギリスは、単に「インド太平洋」と無関係ではないだけでなく、「インド太平洋」が欧州と接合するために一つのカギを握る国である。

 ブレグジット後のイギリスが真っ先に関係を強化したいのは、コモンウェルス構成諸国だが、その筆頭が近年に著しい経済成長を果たしたインドであり、その周辺に位置するバングラデシュなどであることは、言うまでもない。
 イギリスの関心は、「インド太平洋」に注がれた後で、極東の日本につながる。
 日本だけに関心があるわけではない。

 日本にとってイギリスが、アメリカと同格の同盟国になることはないし、それはイギリスにとっても同じだ。
 イギリスはEUは脱退しても、NATOからは脱退しない。
 イギリスの軍事同盟国は、依然としてNATOを構成する28カ国だ。
 日本は含まれない。

 NATOは、現在もアフガニスタンで展開中の「Resolute Support」ミッションをはじめとして、域外展開を含めて、活発な活動をしている、人類史上最も成功したとも言われる巨大軍事同盟組織である。

 そもそもEUの安全保障ミッションに対しても、ブレグジット後のイギリスは関与を続けるだろう、というのがもっぱらの見方である。
 現在のEUは、6つの軍事ミッションと、11の文民ミッションを展開させる、巨大な安全保障貢献組織でもある。
 これらの共通安全保障・防衛政策の領域で、イギリスがEUと決別していくという兆候はない。
 NATOやEUと、日本が、「日英同盟復活」を通じて、間接同盟関係を持つ、ということは、日本国内では想像されていないだろう。
 もっとも私個人は、これらの組織と、パートナー関係を強化すべきだと考えている。
 少しずつでも要員をNATOやEUのミッションに参加させるべきだ、と考えている点で、おそらく日本国内の誰よりも具体的に、そう考えている。
 そのためにイギリスとの関係は、さらに強化していくべきだ。
 ただしそれは1902年日英同盟の復活などとは全く異なる。
 21世紀の「インド太平洋」構想の強化の見取図の中で、日英関係の強化を進めていくべきだ。
                                 転載終わり。


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