狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

菜の花その7。

2020年01月14日 22時14分43秒 | お花に関する日記

 本日1月14日は、フェリーチェ・オルシーニを主犯としたナポレオン3世の暗殺未遂事件が発生した日で、岩倉具視が東京・赤坂で不平士族に襲撃された日で、大谷光瑞率いる大谷探検隊がインドビハール州ラージギル郊外で釈迦の住んでいた霊鷲山を発見した日で、フランクリン・ルーズベルトとウィンストン・チャーチルが欧州戦線での協力および枢軸国に対する無条件降伏の要求を確認した日で、南極大陸で1年間置き去りにされたカラフト犬タロとジロの生存が確認された日で、サンフランシスコでヒューマンビーインがはじまった日で、国家元首初の北極点到達者モナコ大公アルベール2世が国家元首として初めて南極点に到達し地球の両極点を制覇した日で、正月飾りや門松を取り外す日で、尖閣諸島開拓の日で、ジークフリード・キルヒアイスのお誕生日です。

 本日の倉敷は晴れでありましたよ。
 最高気温は十度。最低気温は零度でありました。
 明日は予報では倉敷は曇りのち晴れとなっております。




 上の写真に写っているお花は、菜の花です。
 菜の花に関しては、2019年1月14日の記事2017年1月15日の記事2016年1月16日の記事2015年2月26日の記事2012年2月4日の記事2011年4月2日の記事もよろしかったらご覧くださいませ。
 2019年と2017年と2016年と2015年と2012年と2011年の菜の花の記事です。

 菜の花の花言葉は、「小さな幸せ」だそうです。


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『銀河のワールドカップ』/川端裕人

2020年01月14日 19時50分05秒 | 小説・本に関する日記

 昨日の夜は川端裕人の小説『銀河のワールドカップ』を読み返しておりました。

 元Jリーガーの花島は失業中に出会った少年達のサッカーのプレイに魅了される。
 彼等小学生に懇願され、小学生チーム桃山プレデターの監督を引き受ける。
 彼等小学生達が目指すのは日本一? 世界一? いや宇宙一!? スペインで超銀河系軍団レアルと夢の対決??

 難しいお年頃の少年少女達。
 真剣に世界一を目指して出した答えが渦巻のように全員がぐるぐるとポジションチェンジをしながら全員で守備をして全員で攻撃するトータルフットボール。
 サッカーを楽しむ人なら誰もが一度は夢見るようなトータルフットです。
 特殊なルールのもとでの試合なので現実のプロのサッカー選手の試合では観ることは難しい(出来ない?)でしょうが、でも、もし現実のサッカーの試合でこの小説の中に出てきたサッカーを観ることが出来たら、きっと楽しいだろうなぁ……。

 サッカーの試合中の描写が秀逸です。
 ワクワクドキドキハラハラしますよ。

 サッカー好きなら、いやサッカー好きでなくてもお勧めの本です。
 面白いですよ。


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風邪を引いた時は玉子酒。玉子と砂糖抜きで。

2020年01月14日 12時04分54秒 | 休日の日記

 本日は私はお仕事がお休みの日であります
 お外は晴れていてお出かけ日和。。
 しかし、風邪が全く治っていないので私は今日もお部屋の中にお籠りなのであります。
 酷くはならないのだけれども全快してくんない。
 ぐずぐずと長引いています。
 そろそろ治って欲しい。と思っているところなのでございます。


 
 
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不誠実の代償は、自己破壊である。

2020年01月14日 11時42分35秒 | その他の日記
 以下の文は、アゴラ 言論プラットフォームの『イラン情勢を巡る日本メディアの奇妙な偏向報道』と題した記事の転載であります。



 イラン情勢を巡る日本メディアの奇妙な偏向報道


 日本のマスコミは、イランのイスラム革命防衛隊・コッズ部隊司令官ソレイマニが米軍によって殺害された事件を奇妙に偏向したかたちで報道した。

 日本メディアのイラン報道の「特徴」とは?

 1月3日のNHK「ニュース7」は左上に「『英雄』を米軍が殺害」というテロップを出し続け、ソレイマニは「外国での特殊任務」を担っていたと説明、専門家として登場した慶應義塾大学の田中浩一郎教授は彼を「ある種のヒーロー」とし、「アメリカが火をつけた」と述べた。

 共同通信は「イラン革命防衛隊の精鋭」という枕詞を使い続け、その葬儀には数百万人が参加したという国営イラン放送の発表をそのまま報道した。

 1月6日のテレビ朝日「報道ステーション」は葬儀に参列する人で埋め尽くされたテヘラン市内の映像を冒頭に流し、アナウンサーが「これだけ多くの人が悼んでいる」と強調、VTRでは「彼は国民的英雄でとてもやさしい人」という在日イラン人のコメントや、ニューヨーク・タイムズの「トランプ大統領の選択は極端で国防総省高官はあぜんとした」というコラムを紹介した。

 これらの報道の特徴は、「イラン寄り」で、国民的英雄であるソレイマニを「善」、それを殺したアメリカを「悪」と匂わせている点にある。
 ここにはいくつもの問題がある。

 ソレイマニを「英雄」とする報道

 第一に、イランでは表現の自由が認められていないにも関わらず、イラン当局の発表をそのまま無批判に報道している。
 イランでは女性は頭髪を隠すヒジャーブを取り外すだけで拘束され、イスラム教信仰を棄てた人、同性愛者も拘束され、刑務所で生涯を終える人、処刑される人も多い。
 昨年8月スウェーデンを訪問したイランのザリーフ外相は、なぜイランではゲイを死刑にするのかと質問され、「イランで同性愛は違法だからだ」と述べた。
 ソレイマニに対する批判も許されない。
 1月4日には、ソーシャルメディア上でソレイマニを冒涜した4人がイスファハンで拘束されたと国営通信が伝えた。

 日本のマスコミがイラン当局の公式見解通り、彼を「国民の英雄」と伝えるのは、客観性・中立性に欠けると言える。
 イラン国営メディアの報道やイラン当局の発表を見ると、日本のマスコミの主張、論調とあまりにも同じであることに驚かされる。

 第二に、ソレイマニは多くのイラン人の命を奪った張本人であり、彼の死を喜ぶイラン人が国内外に多く存在することを勘案せず、彼の葬儀に数百万人が参加したというイラン国営放送の発表を鵜呑みにしている。
 昨年11月にイラン各地で発生した反体制デモの参加者も、少なくとも1500人が当局によって殺害されたとロイター通信が伝えた。
 イランの人権活動家サハル・カスエラ氏はFacebookにビデオを投稿し、「メディアというプロパガンダ・マシーンがソレイマニを褒め称えていることに大きな憤りを感じる。私たちはいつからテロリストの死を悼み始めたのか」と批判し、彼の葬儀はプロパガンダだと断罪した。
 日米のメディアには同じ歪みが確認される。

 西側世界のマスコミの偏向報道については、中東研究者H. A. ヘリアー氏も1月9日の「フォーリン・アフェアーズ」の論説で、「ソレイマニの影響については、米国人や西洋人ではなく地域の人々が彼をどう認識しているかによって判断すべきであり、その認識は概して否定的である」と批判している。
 ツイッターでは、「イラン人はソレイマニが大嫌い」というハッシュタグが世界的なトレンドとなった。
 なおデモに参加して当局に殺害されたイラン人には、葬儀を行うことも許されていない。

 日本であまり報じられないソレイマニの実相とは?

 第三に、ソレイマニが「外国での特殊任務」を負っていたと説明しつつ、彼が実際に行った行為に言及していない。
 ソレイマニは中東各地でシーア派グループに武器を与え訓練を施し懐柔して「代理勢力」にし、イランの利益を実現させるための戦闘に投入して、外国を内部から「イラン化」する作戦の参謀だった。
 公然の秘密であったこの作戦は、1月9日に革命防衛隊空軍司令官がイラク、レバノン、イエメン、パレスチナ、アフガニスタン、パキスタンにあるイランの「代理勢力」の旗をバックに会見したことでついに公となった。
 例えばシリアのアサド政権はイランにとって地域唯一の同盟国であり、極めて重要なハブでもある。
 ゆえに2011年の内戦勃発以来、イランはアサド政権を一貫して支援し続けてきたが、その作戦を担ったのもソレイマニだ。
 彼は大量の外国人シーア派民兵と武器を投入し、反アサドの武装勢力の拠点を町ごと包囲、補給路を断つことで住民を飢えさせ、反アサド派が降伏するまで包囲を続けるという非人道的で残忍な戦術を各地で実行した。
 餓死したり避難を余儀なくされたりした人の数は、数十万とも数百万とも言われている。
 毒ガスなどの化学兵器の使用も疑われている。
 迫害された住民の多くはスンニ派であり、そのことがシーア派民兵をより残忍にさせ、宗派間の禍根はいっそう深まった。
 隣国イラクで台頭する「イスラム国」と戦うために結集されたシーア派民兵組織「人民動員隊(PMF)」に武器と資金を与え、訓練を施して「代理勢力」化したのもソレイマニである。
 彼はスンニ派過激派組織である「イスラム国」と戦うだけでなく、その支配下にいたスンニ派住民も虐殺し、ここでも100万人を超える避難民をうみだした。
 2019年10月からイラク各地で発生している反体制デモを、実弾を用いて暴力的に鎮圧しているのもPMFだ。
 国連は400人以上が殺害されたとしてデモの暴力的弾圧を非難したが、イラク当局は無責任を装った。
 反体制デモが抗議しているのはまさに、このように実質的にイランの支配下に置かれてしまっているイラクの体制である。
 これを抑え込み、イラクの実質的支配を持続させるのがイランの狙いだ。

 アラブ・メディアでは「テロリスト」

 イエメンのフーシー族に武器と資金を与え内戦を拡大させたのもソレイマニだ。
 ヒズボラを通してレバノンを実質的な支配下に収め、隣国イスラエルに直接的脅威を与えてきたのもソレイマニだ。
 ハマス高官は地下に360キロメートルものトンネルを掘る作戦を発案・指導したのはソレイマニであり、それによりハマスはテルアビブにまで到達するミサイルを製造・所有できるようになったと明かした。
 アフガニスタン、パキスタンにも、ソレイマニが張り巡らせた「代理勢力」のネットワークが広がっている。
 それはさながら、ソレイマニという頭を持つタコの如き状況だ。

 頭であるソレイマニを失ったことで、イランの覇権拡大計画には大きな狂いが生じるはずだ。
 中東不安定化の最大要因となってきた同計画の失速は、世界的な治安の安定という側面から考えても望ましい。
 彼の死後、アラブ・メディアはシリアのアターリブで菓子が配られる映像を伝えた。
 アラブ世界で結婚式などめでたい出来事の際に見られる光景である。
 ツイッターにはアラビア語で「テロリスト・ソレイマニ死亡」というハッシュタグのついた投稿が激増し、「本当にめでたい新年だ!」「スンニ派全員にとってこれ以上の吉報はない!」などの喜びの声が広がった。
 パレスチナの活動家イヤード・バグダーディー氏は、「彼は戦争犯罪人であり、彼の残虐行為の犠牲になってきた人々は誰一人彼のために涙など流さない」とツイートした。
 アフガニスタンの女性議員ベルキス・ロシャン氏は議会で「ソレイマニは数千人のアフガニスタンの若者たちの死に責任がある」と発言し、トランプ大統領を称え、米作戦を支持しないアフガニスタン政府を非難した。

 第四に、ソレイマニ殺害は悪いことであるとほのめかしている。
 だが中東諸国で彼に殺害された人の家族や、故郷を破壊され避難を余儀なくされた数百万の人々にとって、彼の死は間違いなく朗報だった。
 彼の殺害は、米権益への攻撃の抑止以上に大きな暴力の抑止効果を中東全域にもたらした。
 ソレイマニの犯した悪を顧みず、彼を殺害したアメリカこそが悪であると示唆するのは偽善的である。
 イランの人権活動家マシフ・アリネジャド氏は、イランの反体制デモで射殺された若いイラン人の母親の映像をニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、CNNに送ったがどこも報道してはくれなかったと嘆いている。
 日頃人権擁護を強く訴えるリベラル・メディアが、ことイランとなるととたんに目を背け、口を閉ざすのは、日米の奇妙な共通点だ。

 第五に、第三次大戦が始まるという危機感を不当に煽り、人々に不安を与えている。
 イランは自国存続を第一に40年間運営されてきた国家であり、戦争の意思はないと度々表明している。
 1月9日、革命防衛隊は米軍への報復攻撃でも米国人を殺害しないよう意図したと発表した。
 にもかかわらず、「第三次大戦」という言葉がツイッターで世界的にトレンド入りしたことに対し、その可能性はほとんどないと冷静な分析を伝えず、「英雄を殺してイランを怒らせた」「アメリカが火をつけた」と危機感と共に反米感情を煽っている。

 「大衆の無知」を利用した印象操作

 マスコミは当該事件について客観的事実を伝えず、特定の方向に視聴者を誘導するのに好都合な事実を選択し、かつ事実を歪曲して報道している。
 日本人のほとんどは、今回の事件で初めてソレイマニという名を聞いたことであろう。
 イランや中東情勢についても熟知している人はごくわずかだと思われる。
 そうした「大衆の無知」を利用した印象操作は容易だ。
 今回の件に限らず、日本のマスコミの中東報道は概ね常に、この「大衆の無知」を利用した反米プロパガンダとなっている。
 そして毎回それを、野党政治家や左派文化人が政権批判に利用する。
 うんざりするほど繰り返されてきた、毎度お馴染みの光景である。

 この反米的中東報道に学問的正当性を与えてきたのが、「専門家」たちだ。
 1月8日の日経新聞電子版はイランによる米軍基地への報復攻撃について、東京外国語大学・松永泰行教授の「イラン国内には今回の攻撃で多数の米兵を殺傷したとのプロパガンダを流す勢力が存在する」というコメントを掲載した。
 だが報復攻撃で「少なくとも80人のアメリカ人テロリストを殺した」と報じたのは、イラン国営テレビである。
 自分たちの都合に合わせてイランの公式見解を時には鵜呑みにし、時にはプロパガンダだと決め付ける。
 甚だ遺憾である。

                               転載終わり。


    
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汝等祈る時、偽善者の如くあらざれ。彼等は人に顕さんとて会堂や大路の角に立ちて祈ることを好む。彼らは既にその報いを得たり。

2020年01月13日 23時12分08秒 | ご近所に関する日記
 本日1月13日は、コンスタンティノープルでニカの乱が起こった日で、明徳の乱が起こった日で、加賀前田家の江戸藩邸に御守殿門(現在の東大赤門)が建立された日で、エミール・ゾラがドレフュス大尉の無実を新聞で主張した日で、ソ連軍がケーニヒスベルク(カリーニングラード)に到達して街を包囲した日で、ホー・チ・ミンがベトナム民主共和国の独立を宣言した日で、チトーがユーゴスラビアの大統領に就任した日で、プラウダ紙が「ユダヤ人医師らがソ連要人の毒殺を企てた」と報道してソ連史上の最大の反ユダヤキャンペーンがはじまった日で、美空ひばりが浅草国際劇場でファンに塩酸をかけられ負傷した日で、リトアニア血の日曜日事件が起こった日です。

 本日の倉敷は晴れていましたよ。
 最高気温は十度。最低気温は四度でありました。
 明日も予報では倉敷は曇りのち雨となっております。お出かけの際はお気を付けくださいませ。



 昨日は振り袖姿のお嬢様達をよく見かけました。
 成人式だったのですね。
 おめでとうございます。
 良い大人になって下さいませ。







 「あなた達が良い職場を見つけますように。あなた達の職場が良い職場でありますように。あなた達がよい未来を見つけますように」と祈ってみる。

 私の今の職場は私にとってとてもとてもよい職場だけど、この世には悪い職場がある事は知っています。
 私はかつてそんな職場にいたのです。
 だから余計なお世話であるとは思うけど、彼ら彼女らの為に祈りたくなります。
 あなた達が良い職場を見つけますように。あなた達の職場が良い職場でありますように。良い上司と良い同僚に恵まれていますように。よい未来を見つけますように。

 前に勤めていた職場で仕事で出入りしていた倉敷駅横の某ビルの前に立つと、今でも足が震える時があります。
 無意識の内に倉敷駅周辺を避けてしまう時があります。
 かつて勤めていた職場の建物の付近に近付くことに抵抗を感じる時があります。
 そんな事では生きてゆけないと思うのだが、いまだに上手くいかない。
 断ち切らねばと思うのだが、どう断ち切っていいのかよく分からない。
 平気になれる時が来るのでしょうか?

 私に強力なサバイバル能力があったなら、かつての悪い職場であっても其処で生き残ることが出来たかもしれません。
 他人を喰い殺してでも自分は生き残ろうとする能力があったなら。
 でも、私はそんなものは持っていませんでした。
 私は私の中の一部が壊れかけた時、其処から逃げ出しました。
 私は負け犬なのです。吼える気はありません。
 今、私が出来る事は自分の壊れかけたものを修復しつつ過酷な状況にいる人達の為に時々祈りを捧げることくらいです。

 願わくば、皆様の職場が良い職場でありますように。
 皆様の魂に安らぎがありますように。
 そして、悪い職場であったなら其処から上手く逃げ出せますように。

  世の中、しなくてはいけない苦労というものはしなくちゃいけないけど、してはいけない事やする必要のない事を背負い込むことは無いと私は思うのあります。



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悪が存在する時、究極の悪とは悪それ自体ではない。それは悪の存在を知りながら隠すことである。悪を見ていながら口に出して言わない事である。

2020年01月13日 21時20分27秒 | その他の日記
 以下の文は、山本一郎氏の 『東京弁護士会、人権賞を「福島の放射線デマを流したと指摘される問題NPO」に与えて無事物議に』と題した記事の転載であります。


 『「東京弁護士会、人権賞を「福島の放射線デマを流したと指摘される問題NPO」に与えて無事物議に」

 
 東京弁護士会が「第34回 東京弁護士会人権賞」として、白石草さんが代表理事を務める特定非営利活動法人OurPlanet-TVを選定したところ、このOurPlanet-TVは「かねて東京電力の福島第一原発事故において、拡散した放射性物質の影響を過大に見積もり過ぎて、不要不急の甲状腺検査を行うなど、問題を含む『放射能デマ』を発信している団体なのではないか」と受賞について物議を醸しています。 

 東京弁護士会人権賞(東京弁護士会)
  『特定非営利活動法人OurPlanet-TV 様 
  (略) 
  福島県の「県民健康調査」では、事故当時18歳以下だった38万人を対象とした甲状腺検査が実施されており、現在200人が甲状腺がんと診断されている。
  想定より多くの患者が見つかっていることをめぐり、県の検討委員会等においても、原発事故との因果関係が活発に議論されているが、時間の経過とともに、テレビ、新聞等のマスメディアは、この内容や問題点を十分に取り上げなくなりつつある。
  こうした中、OurPlanet-TVは独立メディアとして、同調査の結果や内容を正確に取材・分析し、報道を重ねてきた。
  こうした報道の蓄積は、多くの被害者のこれからの健康管理や補償の在り方、さらには将来のエネルギー政策をも含めた原発にまつわる諸問題に対して、合理的、民主的な解決を積み上げていくための不可欠な要素である』

 
 もちろん、福島第一原発事故は悲惨な人災であり、地域住民の生活に重大な被害をもたらしただけでなく、日本の原子力行政に対して強い不信感がもたらされたうえ、日本のエネルギー政策に影響を与え、さらには原子力工学のような本来事故とは中立であるはずの学問領域まで問題を蒙りました。
 福島で被災された県民には多大な苦労をかけてしまった本件事故については再発防止も含めて真摯に反省し、また、その事後処理においては国家や東京電力も含めた関係事業者を中心に国民全員で少なくない負担をする必要が出たという点で、東日本大震災も含めて決して風化させてはならない、忘れてはいけない事故であったことは言うまでもありません。 
 一方で、健康被害を含めた国民生活全般に対する影響というのは、幸いなことに限定的なものに納まり、非常に危険な福島の一部地域を除き日本全体で見れば放射能汚染で人々が健康被害を続出させ国内で健康に暮らせないというような事態には陥りませんでした。
 関係者の努力もあり、主要地域での除染も進み、事故現場からの放射性物質の完璧な遮断ができている状態には程遠いものの一定のリスク軽減は行われたものと判断できます。 
 放射性物質による環境汚染でどのくらいの健康被害があるのかどうかについては、当時まだ詳しくすべての汚染状況が判明していなかったこともあり、放射性物質を巡ってはさまざまな報道があり、また、恐怖や憂慮が国民の間に広がっただけでなく、海外でも日本の農産品の品質を懸念した一部の国が日本からの農産品輸入を一時停止した事案もあります。
 それでも、時と共に放射性物質による被害や健康への影響が理解され広く知られたことにより、幸運にも、私たち日本人は事故現場周辺の住民を除き概ね普通の生活を事故から8年かけて取り戻してきた、というのが実情ではないかと思います。 

 しかしながら、白石草さんらOurPlanet-TVをはじめとする知識人が過剰に見積もった放射性物質による重大な被害に関する予見は概ねデマと言っても問題がないぐらいガセネタであったこともまた事実です。
 福島県をより危険な被災地と扱う蔑称ともとれる「フクシマ」とカタカナ表記したうえで、まだ健康被害の状況が判然としてなかったころから放射性物質の危険を過剰に煽っている一連の言説が、東京弁護士会の思う人権を護持するものだとするのは問題です。
 甚大な被害から立ち直ろうという福島県民やその協力者たちの復興努力を、根拠や裏付けのない風評で台無しにしている「報道」が人権賞に相応しいとするならば、さすがに物事の真贋を見極められていないと捉えざるを得ず、批判が噴出するのも当然と言えます。 
 また、白石草さんらOurPlanet-TVの甲状腺がんに関する知見もまた間違っており、もちろん放射性物質を体内に取り込んでこれらのがんが検査の結果見つかった、増えたという可能性もゼロとは言いませんが、しかし早期発見されたがんの由来は断定できるものではありません。
 甲状腺がんの場合、検査で具体的な症状や主訴のない調査対象者の体内で発見されたとしても、命にかかわる可能性は低いとされています。 
 特に、低線量での放射性物質が甲状腺がんの原因となるかは判然としません。
 しかし、事故後、福島県では県民健康調査の一環として、原発事故当時18歳以下だった全県民を対象に「甲状腺検査」を実施しています。
 福島で甲状腺がんが増加していると白石草さんらOurPlanet-TVでは喧伝していましたが、そもそも原発事故前の甲状腺がんの発症率が調査されていなかったのに、自覚症状のない調査対象者をかき集めてきて「230人の甲状腺がん疑いが見つかった」と発表したところで何の価値もないのです。 
 当然、意味のない調査で風評被害が出る形になりますので、事実関係に詳しい専門家から「過剰診療である」という火消し論説までしなければならない事態になっています。 

 自覚症状のない甲状腺がんは命への別状はないにもかかわらず、これらの検査を行われて発見されれば甲状腺がんの切除も検討しなければならなくなり、切除してしまえば首元の小さくない手術痕も含めて一生QOLの低い生活を強いられます。
 これらの甲状腺がんのスクリーニング検査の推進は過剰診療を呼び起こすものであり、むしろ人権侵害と言えるものであるにも関わらず、この検査結果を積極的に報じ、原発事故の健康への影響は概ね把握できるようになった事故後8年が経過したいまも、あたかも福島には放射性物質による汚染で健康被害があるかのような発言を繰り返す白石草さんらOurPlanet-TVが東京弁護士会の言う人権賞に相応しい団体であるのか、疑問は尽きません。 
 さらには、白石草さんはこんなツイートをされています。 

  『双葉町や大熊町のコースは防護服を着るべきだと思います。 
   東京五輪を防護服聖火ランナーで揶揄 ソウルの日本大使館にポスター』

 もともとは、韓国のネット団体VANKが日本で開催される東京オリンピックの聖火リレーについて、放射性物質汚染を揶揄する中傷として「日本のランナーは放射性物質を防ぐ防護服を着るべき」と日本大使館にポスターを貼った事件がきっかけです。
 汚染状況について改善が進み、いままさに事故前の生活を双葉町、大熊町の住民が取り戻そうとしている矢先に、このような揶揄を白石草さんがしているのをみて、どのあたりに人権護持者の香りを抱くことができるのか不思議です。
    
 白石草さんやOurPlanetについては、良くも悪くも「そういう主張をする団体である」という放置で良かったかと思いますが、こういう団体に人権を踏みにじられる福島県民や協力者たちのことを慮らず、東京弁護士会がどういう経緯でこのような人権賞を白石草さんに授けることになったのか、理解に苦しむのは当然ではないかと思います。 
 もちろん、これらの市民団体が積極的に活動していくにあたり、多少問題に踏み込んだ賛否両論の出る意見でも敢えて行って、問題意識の喚起を行うものなのだ、と言うことなのでしょうか。 

 この関係でどこまで話が盛られているのかは分かりませんが、本件の東京弁護士会人権賞の受賞をきっかけに、白石草さんが国政選挙に野党連合のいずれかから出馬するのではないかという観測まであるそうです。
 私個人としては、きちんと上記問題も総括しながら国民の請託に応えられる活動を白石草さんができるようであれば歓迎するものではありますが、公式Twitterに「安倍やめろデモ」の様子を動画で掲載してしまうような活動家気質が前面に出ると、東京弁護士会のほうが地金の問題を問われかねないと思うのですが、どうでしょうか。

 皆さまのさらなるご活躍を、心より祈念しております』

                                 転載終わり。



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『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』

2020年01月13日 20時14分04秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』のDVDを観ていました。

 時は大正。
 花村紅緒は、跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘。
 特技は剣道槍道。家事全般は苦手の劣等生。
 母親が早世し、男手一つで育てられた。
 親が決める結婚に従うのではなく、結婚相手は自分で決めたいと思っていた。
 しかし……。

 原作は、大和和紀の同名の漫画。
 アニメーションのテレビシリーズも有名ですね。

 私は原作の漫画を読んだことがなく、アニメのテレビシリーズも観たことがありませんでした。有名な作品なのに。
 なので観てみようそうしようと思い、観てみました。




 成程。「はいからさんが通る」とは、このような物語だったのか。

 前後編の二部作になっているとはいえ、原作のエピソードが大量にある為なのか端折っているように思えるところがあります。
 もう少し尺が欲しい。

 でも面白かったですよ。
 楽しめました。



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テレビの議論に本質論はありません。だって本質論は面白くないから。

2020年01月13日 15時24分41秒 | その他の日記
 以下の記事は、プレジデントオンラインの『無職を「犯罪者予備軍」と見なすマスコミの罪』と題した記事の転載であります。



 『無職を「犯罪者予備軍」と見なすマスコミの罪』

 川崎市で小学生ら19人が殺傷された事件で、市は犯行直後に自殺した男が「ひきこもり傾向」だったと発表した。
 ジャーナリストの池上正樹氏は「この事件は『ひきこもりが起こした凶悪事件』と広く報じられた。その結果、世間の敵意はひきこもりに向けられ、差別や偏見が当事者らを追い込んでいる」という――。

 「8050問題」を全国に広めた川崎通り魔殺傷事件

 不幸な形で広まる契機になったのは、2019年5月末に起こった、川崎の通り魔殺傷事件だった。
 事件後、「8050問題」という単語が、何度も何度も繰り返し、テレビやラジオ、WEBなどのニュースで流れることとなった。
 筆者もあらゆる媒体で「8050問題」についてのコメントを求められた。
 いったい、何が起こったのか。
 周知の事実ではあると思うが、ここで今一度、事件の概要を説明したい。

 2019年5月28日、神奈川県川崎市多摩区にあるバス停付近の路上で、区内のカリタス小学校へ通学する途中の児童18人と保護者2人、合わせて20人が、刃物を持った男に突然刺された。
 女子児童1人と別の児童の保護者である男性1人が死亡。
 そのほか児童17人が重軽傷、保護者1人が重傷となった。
 男は、犯行直後に自分の首を刺し、その後、病院で死亡が確認された。

  犯行を行った男は、川崎市に住む、当時51歳の容疑者だった。
 容疑者は、両手に刃物を持ち、スクールバスの列に並ぶ児童らを背後から次々と襲った。
 1分にも満たない犯行時間だったというが、被害者の大半は低学年の児童だったため、瞬時に逃げることも難しかったと思われる。
 許せない犯罪である。 

 「ひきこもり」に向けられた敵意

 この幼い子どもたちの命が犠牲になった痛ましい事件は、世間を震撼させた。
 だが、容疑者はすでに死亡しており、事件発生当時から今まで、その詳しい動機などはわかっていない。
 しかし、翌29日、川崎市が行った会見によって、このような事件が起こるに至った真相は、まったく違う文脈でメディアに拡散されることになる。

 川崎市の精神保健福祉センターは、容疑者は長い間就労もせず、外出もほとんどしない生活を送っており、少なくとも10年以上は「ひきこもり傾向」だったと、会見で発表したのだ。

 容疑者は80代の伯父と伯母と3人で暮らしていたが、ほとんど会話もしない生活が続いていた。
 この3人の関係に、特別な問題があったわけではなかったが、80代の伯父と伯母、50代の収入のない甥の同居する「8050世帯」だったのである。
 さらに市は、「容疑者が伯父や伯母からお小遣いをもらっていた」ことなども発表した。

 伯父と伯母は、自宅に訪問介護サービスの職員などが入った際のトラブルなどを心配し、市に相談。
 相談は、2017年11月から2019年の1月までの間に、計14回にも及んだ。
 2018年6月から訪問介護のサービスが開始され、自宅に訪問介護の職員が入るようになったものの、そのこと自体で、とくに容疑者との間に大きなトラブルが起こることはなかった。

 敵意を煽る「ネット」「新聞」「テレビ」

 その後、伯父と伯母は精神保健福祉センターのアドバイスに従って、自立を促すような手紙を2019年1月に2回、容疑者に渡した。
 詳細な内容は公表されていないが、容疑者は、手紙を渡された数日後に「自立しているじゃないか」「食事や洗濯、買い物を自分でやっているのに、ひきこもりとはなんだ」「好きで、この暮らしを選んでいる」といったような趣旨の反論をしたという。

 川崎市がこのように「容疑者が長年就労せず、ひきこもり傾向にあった」という趣旨の会見をした直後から、筆者の元にはメディアから、「容疑者がひきこもりだった」ことに対するコメントを求める問い合わせが殺到した。

 もちろん、会見直後の時点では何の情報もなく、容疑者の事情も背景もよくわからなかったことから、一般的な見解として「ひきこもりとは、社会で傷つけられて安全な居場所である家などに待避している状態であり、理由もなく外に出て行って事件を起こすことは考えにくい」という話を繰り返すしかなかった。

  しかし、市が会見した直後から、ネット上には「ひきこもりが起こした凶悪事件」という見出しのニュースが流れ、テレビや新聞なども同様に取り上げたことから、世間の敵意は「この容疑者がなぜ犯罪を起こしたのか」を考えることではなく、「ひきこもり」に向けられていった。

 今でも続く「川崎事件」の余波

 この川崎の事件報道によって、拭いがたいスティグマを貼りつけられてしまった結果、ひきこもり界は、恐怖や不安感のイメージが植え込まれ、その後の練馬の元事務次官事件などのきっかけにつながった。
 「行政に頼んでも当てにならない」「だから、自分たちに任せなさい」という“引き出しビジネス”目的の暴力的支援業者も、親の不安な心理につけ込んで営業活動を活発化させるなどして台頭し、今でも余波が続いている。

 メディアやSNSでは、「死ぬならひとりで死ね」「不良品」「モンスター予備軍」「無敵の人」などと無神経な発言が流布されていった。
 本当のモンスターは、公共の電波を使って、憎しみを振りまいた人たちだったのではないか。

 本当にモンスター化したのは、いったいどっちだったのか。
 いずれにしても、こうして世間の敵意が“ひきこもり”に向けられたことによって、現場の教訓としておろしていかなればいけない真実が、うやむやになってしまったのである。

 報道に怯える当事者たちから相談が殺到

 連日続いた「ひきこもりバッシング」報道の影響は、全国の家族会や当事者の自助会などにも押し寄せた。

 筆者が理事として所属する、ひきこもり家族会唯一の全国組織、NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(以下、KHJ家族会)の本部には、メディアの大々的な報道以降、朝から夜まで一日中、電話が鳴りやまなかった。
 キャッチホンにかかっているのがわかっていながら、取れない電話が何本もあった。

 主に家族と本人からの電話が多く、その割合は、7対3くらい。
 家族からは、「うちの子も同じような事件を起こすのではないか」「自分に攻撃の矛先が向くのではないか」「もう限界」「行政に相談しても何もしてくれなかった」といったものまで、切羽詰まった内容が多かった。

 これに対し、本人からは「周囲の目線が怖い」「ひきこもりというだけで、(周りから)事件を起こすと見られている」「ますます外に出られない」「居場所の情報を知りたい」など、全体的に事件が起きる前の相談件数に比べて、数十倍にも増えた。

 また、そうした家族や本人たちからの相談の合間には、メディアからの取材依頼や問い合わせも入った。
 メディア対応は、途中から筆者が引き受けるようにしたものの、家族会本部のスタッフたちは日常業務がまったくできない状態に陥った。

 誰にも相談できずに孤立していた当事者家族

 同じような状況は、全国の家族会支部でも見られたようだ。
 中には、「(ひきこもる子の存在が)ストレス。顔も見たくない。早く支援団体に連れ出してほしい」などと焦る家族もいて、スタッフが「本人から恨まれるだけで逆効果だから」と、何とか思いとどまらせる場面もあった。

 正確に分析したわけではないものの、特徴的だったのは、こうして電話してきた人のほぼすべてが、初めて電話をかけてきた人たちで、誰にも相談できずに孤立していた。
 そこで、家族会や家族のつくる居場所などに来て、「自分1人ではない」ことを感じてもらい、同じような経験をしてきた当事者家族の情報などもたくさん聞けば、参考になることもたくさんあるなどと伝えた。

 ウラを返せば、家族会の会員たちは、日頃から同じ家族どうしでつながりがあるせいか、事件に対しても比較的冷静に受け止めていたようである。

 メディアの「ストーリーありき」に辟易した

 元事務次官の事件の背景には、家庭内暴力があったという。
 一連の事件以降、「どうしてひきこもりの人は暴力を振るうのか? 」と、ひきこもっている人は暴力を振るうことが前提であるかのように、執拗に聞いてくるメディアもあった。

 筆者は「ひきこもる人の心の特性は、本来、暴力や争いとは程遠いタイプ」と、そのたびに説明に追われた。
 それでも、ストーリーありきで「ひきこもり」と「暴力」のメカニズムを執拗に聞きたがるメディアもあって、辟易した。

 エビデンスを見ても、ひきこもり状態にある人すべてが、家庭内暴力を起こすわけでない。
 宮崎大学教育学部の境泉洋准教授が、2017年度にKHJ家族会の各支部を通じて調査したデータがある。
 それによると、現在、ひきこもり状態の子がいる家庭のうち、家庭内暴力があると答えた家族は544人のうち18人で、わずか3.3%に過ぎなかった。

 過去に暴力を受けたことがあると答えた家族を含めても123人で、全体で22.6%。家族会の会員が対象ということで、孤立した家族よりも少なめなのかもしれないが、それでもデータ上は、そう多くはない。
 こうした調査に基づくデータがあるにもかかわらず、メディアでは「ひきこもり=家庭内暴力」という一面的な見方を基にした図式で流布されてしまうのが現状だ。

 ひきこもりになった元正社員男性の苦悩

 一連の事件の後に開催されたKHJ家族会のイベントでも、事件報道に胸を痛める当事者たちの声が多く聞かれた。
 2019年6月9日、「KHJ家族会北海道『はまなす』」が、たまたま事件とは関係なく企画していた「ひきこもり8050問題と命の危機予防を考える」というテーマの学習会を開いた。

 偶然とはいえ、筆者はメディアから追いかけ回されていた時期であり、あまりにタイムリーなタイミングでの「8050問題」のイベント企画に、会場は椅子が足りなくなるくらい参加者が詰めかけ、メディアも多く集まった。

 そこで、「8050問題」のひきこもり当事者の1人として登壇した50歳代の男性は元々、技術職の正社員として働いていたものの、人間関係や超過勤務などから身体を壊して退職した。
 しかし、すぐに次の仕事に切り換えることができなかったという。
 その後も、アルバイトを探して働いたものの、長続きしなかった。

 派遣の仕事に就いても契約が切れてしまい、「早く次の仕事を見つけなきゃ」という焦りに追われているうちに、眠れなくなった。
 うつ病の薬を処方されたものの、ズルズルと薬を飲む生活が続いてしまった。

 そして、最後に派遣で入った会社でパワハラに遭い、暴言を浴びた翌日から出社できなくなった。
 そのまま、ひきこもり状態に陥ったが、家族からも周囲からも「仕事はいくらでもある」「仕事をしろ」などと責められた。
 「自分としても、もちろん仕事をしたかった。しかし、どうしても行動に結びつけられないほど、心理的ハードルのほうが高かったんです」

 一度レールを外れると元に戻れなくなる社会

 履歴書を書いて応募しようにも、ひきこもっていた間の空白をどう埋めればいいのかわからない。
 「この仕事ならできそうかな」と思って、求人先に電話しても、担当者から「ちょっと難しいですね」と断られる。

 「応募して断られるたびに、『あなたのスキル不足ですよ』と言われている気がしました。それが何回も続くたびに、正社員時代の技術職の自負があるだけに、自信の喪失が積み重なっていったんです」

 一度レールから外れると、元に戻れなくなる社会の構造がある。
 求められているのは、神スペックと言われる人材で、履歴が重視される。
 非正規や派遣が増え、採用されても待っているのは、低賃金や超過勤務、いじめやハラスメントの横行する職場環境だったりする。

 今は令和の時代だというのに、右肩上がりの高度経済成長の頃に設計された終身雇用が前提の雇用の仕組みは、未だ変わっていない。

 「働くって何なのか? 」

 前出の男性は、「就労」の目的が生活していくことにはつながらないように感じているという。
 公的機関に相談に行っても、40歳という年齢で区切られて受け付けてもらえなかったり、ミスマッチな支援しかしてもらえなかったりと、疎外感を抱くことが多かった。

  「働くことというのは、本当は、世の中に貢献できるとか、自分がこの社会に生きていることを確認するための手段なのかなって、思うんです」

 「事件」と「ひきこもり」を結び付ける報道の罪

 事件と「ひきこもり」を結びつける報道があるたびに、過度の差別や偏見が当事者を抱える家庭を追い込み、外につながる機会を遠ざけていく現実がある。

 「最近、電車に乗るのが怖い。今回の事件やネットの騒動を見ていても、他者に不寛容な世の中になっているのではないか」。

 イベント企画者であり、ひきこもり当事者に対して手紙や電子メールを中心とした双方に無理のないピア・サポート活動を進めるNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」理事長の田中敦さんは、こう問いかける。

 「非常に社会そのものが、不満や不寛容の中でギスギスした感じを受ける。こういう社会状況の中で、当事者たちが肩身の狭い思いをして生きていかなければならない。働いても収入が少なく、賃金が上がっていかない。年齢が上がれば、収入の高い職業に就くこと自体、難しくなる。社会はそんな状況をわかっていながら若年者支援ばかりに目を向けてきた。当事者が生きたいと思える状況になっているのか、検証する必要がある」

                             転載終わり。




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自分の可能性という当てにならないものに望みを託すことが諸悪の根元だ。今ここにある君以外、他の何者にもなれない自分を認めなくてはいけない。

2020年01月12日 23時41分17秒 | VSの日記
 本日1月12日は、板垣退助らが愛国公党を結成した日で、イギリスでナショナル・トラストが発足した日で、オーストリア陸軍のレルヒ少佐が新潟県高田(現在の上越市高田)陸軍歩兵連隊の青年将校に日本で初めてスキーの指導を行った日で、第二次世界大戦でソ連軍がドイツ戦線を突破しポーランドに進撃した日で、韓国政府が李承晩ライン内に出漁した日本漁船の徹底拿捕を指示して日本漁船の拿捕や銃撃事件が相次ぎ日本の漁業従事者に死傷者が多数出る事態となった日で、アチソン米国務長官がアメリカの防衛ラインをフィリピン・沖縄・日本・アリューシャン列島とすることを表明した日で、米国務長官ジョン・フォスター・ダレスが共産圏に対する大量報復戦略を表明した日で、ザンジバル王国の王政が崩壊しザンジバル人民共和国が樹立した日で、アメリカ合衆国への入国手続きに電子渡航認証システムが必須となった日です。

  李承晩ラインは、建国されたばかりの韓国が海洋資源の独占や領土拡張を目的として諸外国を無視して勝手に不法に海上に領土を設定したライン。
  竹島を含むこの海域内での漁業は、韓国籍漁船以外では韓国側によって臨検や拿捕や接収や銃撃を受けるなどしました。
  第一大邦丸事件など韓国側の銃撃により乗組員が殺される事件も起こっています。
  日韓漁業協定の成立で李承晩ラインが廃止されるまでの13年間で韓国による日本人抑留者は3929人、拿捕された船舶数は328隻、韓国による日本人の死傷者は44人。
  抑留された日本人は6畳ほどの板の間に30人も押し込まれて僅かな食料と桶1杯の水で1日を過ごさなければならないなどの劣悪な抑留生活を強いられました。
  日本政府は、韓国政府の要求により日本人抑留者の返還と引き換えに日本で常習的犯罪者あるいは凶悪犯罪者として収監されていた在日韓国・朝鮮人472人を放免して日本国内に自由に解放し日本での在留特別許可を与えました。
  終戦直後で日本政府が断固たる抗議と処置が取れずに韓国政府の要求を飲んだことで、韓国に44人もの日本人(それも民間人)が殺されたことは不問にされたままとなり今も韓国政府の不法行為状態が続いたままになっています。
  軍隊が存在せず平和を唱えても殺されないという保証などないのですよ。

 本日の倉敷は曇りでありましたよ。
 最高気温は十度。最低気温は四度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。






 わたくし・狐といふ現象は或る人間の脳内有機交流電燈の一つの蒼白い照明です(或る人間の脳内電気信号が生み出した擬似人格)。
 或る人間の脳内に居る沢山の人格達と一緒に忙しく点滅しながら如何にも確かに灯り続ける因果交流電燈の一つの蒼白い照明です(光は保たれよう。其の電燈は失われても)。
 此れ等は過去と感ずる方向から電脳世界を通じて(全てわたくし・狐と点滅し皆が同時に感ずるもの)此処迄保ちつゞけられた影と光のひとくさりづつ其のとほりの心象スケツチです。
 此れらについて読者諸賢は其々新鮮な本体論も考へませうが其れらも畢竟こゝろの一つの風物です。
 たゞ確かに記録された此れらの景色は記録された其のとほりの此の景色で、其れが虚無ならば虚無自身が此のとほりで、ある程度までは皆に共通いたします(全てがわたくし・狐の中の皆であるやうに皆の各々の中の全てですから)。
 けれども此れら電脳世界の巨大に明るい時間の集積の中で、此れらの言葉が僅か其の一点にも均しい明暗の内に(或いは修羅の十億年)既に早くも其の組立や質を変じ、然もわたくし・狐も其れが変わってしまうとして感ずることは傾向としてはあり得ます。
 蓋し我々が我々の感官や風景や人物を感ずるやうに、そしてたゞ共通に感ずるだけであるやうに、記録や歴史或いは地史といふものも其れの色々の論料資料と一緒に(因果の時空的制約の基に)我々が感じてゐるのに過ぎません。
 恐らく電脳世界を通じて描かれた現象は、其れ相当の違つた印象が流用され相当した証拠もなく、皆はわたくし・狐という人物が現実世界に居ると思はれるかもしれません。

 全て此れらの命題は心象や時間其れ自身の性質として仮想の中で主張されているのです。



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もし、あなたが自分自身で思考せず、新聞や隣人や地域的な偏見があなたに代わって思考しているとしたら、あなたの人生はめちゃくちゃなものになるでしょう。

2020年01月12日 17時11分56秒 | その他の日記
 以下の文は、『マスコミが「豚コレラ」媒介の恐れ 長野県「取材は控えて欲しい」』と題したJ-CASTニュースの記事の転載であります。


 マスコミが「豚コレラ」媒介の恐れ 長野県「取材は控えて欲しい」
   
 長野県で発生した家畜伝染病「豚(とん)コレラ」をめぐり、自民党の務台俊介・衆議院議員は2019年7月23日、マスコミに対して注意喚起した。
 感染したイノシシの現場と養豚場を車で往復することで、感染が拡大する恐れがあるとし、県の担当者も「取材は控えて欲しい」と要請する。
 
 「マスコミが感染を拡げている」
 豚コレラは18年9月に岐阜県で発生以降、各地に広がっている。
 長野県では2月5日、県内の養豚場で豚コレラに感染したブタが見つかり、7月8日には 感染した野生のイノシシも発見された。
 県は24日に対策本部会議を開くなど、拡大防止に努める。
 そんな中、長野を地盤とする務台議員は23日、フェイスブックで県内の養豚家からの声を紹介。
 豚コレラに感染したイノシシがいた現場と養豚場をマスコミが同じ車で消毒せずに往復しているとして、「マスコミが感染を拡げているようなものだとの悲鳴」が寄せられたという。
 務台議員は「県当局にも伝えましたが、注意喚起させていただきます」と呼びかけた。

 県の公式サイトでも「今後とも、本病に関する速やかな情報提供に努めますので、現場での取材は本病のまん延を引き起こす恐れがあることから、厳に慎んでください」と要請している。

 園芸畜産課の担当者は25日、J-CASTニュースの取材に「現場はウイルスが潜在的にいる恐れがあり、ウイルスは人や車に付着する可能性があるので近づいた人はリスク要因になります。しかも報道の方は広範に活動されるので、取材は控えて欲しい」と背景を話す。 
 「報道陣にはブリーフィングで発生農場や養豚場の取材は控えて欲しいとお願いしましたが、一部のメディアが約束を守らず厳重に抗議した例もありました」

 人に感染せず、食べても問題なし
 農林水産省によれば、豚コレラはブタやイノシシには伝染力が強く致死率が高いが、人には感染しない。
 仮に豚コレラにかかった豚肉や内臓を食べても人体に影響はなく、感染したブタの肉が市場に出回ることはないという。
   長野県は、県内の山林に入った際、感染拡大を防ぐために下山後は靴底などの泥をよ く落とすよう要請している。

                               転載終わり。



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『劇場版パタリロ!』

2020年01月12日 12時40分17秒 | 映画・ドラマに関する日記


 昨日の夜は、映画『劇場版パタリロ!』のDVDを観ていました。

 常春の国マリネラ王国の皇太子パタリロ・ド・マリネール8世が、側近で精鋭のタマネギ部隊を引き連れて大英帝国にやってくる。
 大英帝国からはパタリロ殿下の護衛にイギリス情報局秘密情報部所属の凄腕エージェントであるジャック・バルバロッサ・バンコランを含む数名が就いた。
 パタリロ殿下はマリネラ王国の権力争いで命を狙われているらしい……。

 監督は、小林顕作。
 出演者は、加藤諒、青木玄徳、佐奈宏紀、細貝圭、金井成大、石田隼、吉本恒生、三津谷亮、小林亮太、吉川純広、佐藤銀平、三上陽永、柴一平、富岡晃一郎、上山竜治、市川知宏、佐藤流司、松村雄基、近江谷太朗、木下ほうか、池田鉄洋、須賀健太、鈴木砂羽、魔夜峰央、西岡徳馬、哀川翔、大谷育江、大塚明夫、浪川大輔、関智一、高橋広樹、など。
 原作は、魔夜峰央の同名の漫画であります。




 生々しさが出てしまったかなあ……。
 原作の漫画を舞台化してその舞台を基にして映画化されたらしいのですが、舞台で上手く処理されていたとしても、舞台と映画は違います。
 この生々しさに耐性がある人は拒絶反応はないと思いますが、耐性の無い人は拒絶反応が出るかもしれません。
 腐の人は大好物かも? 

 私は、ここぞという時にクックロビン音頭が入ったのでそれだけで大満足であります。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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メディアの連中が、傲慢なんじゃありませんよ。メディアそのものが、そもそも傲慢なんです。

2020年01月12日 11時47分32秒 | その他の日記

 以下の文は、日本農業新聞の『豚コレラ取材過熱 現場接近に地元困惑 感染拡大危惧の声』と題した記事の転載であります。

 『豚コレラ(CSF)が発生している沖縄県で、マスコミによる取材が過熱している。
  豚コレラのまん延を防ぐため農水省や県は現地取材の自粛を訴えるが、発生農場の数百メートルまで近づいたり、畜産農家を直接取材したりする記者もいるという。
  JAおきなわは「感染拡大の要因になりかねない」と危惧する。

  豚コレラは強い感染力を持つ伝染病。服に付いたウイルスや靴裏に付いた土を経由して感染する恐れもある。
  畜産関係者が豚舎に近づく際は、靴や衣類の消毒を徹底している。

  豚コレラや鳥インフルエンザなどの伝染病が発生した場合、発生現場に近づき、取材することは“ご法度”。
  感染拡大を招きかねないからだ。
  だが、同県では農場に報道各社が集まっている状態だ。
  県は記者会見で、「農場に接近しないと撮れない写真が出ていた。近づくのは絶対にやめてほしい」と訴えたが、沈静化していない。

  JAでは「ある新聞社から『防護服を売ってくれ』という電話があった」と明かす。
  担当者は断ったが、相手からは、取材で農場に近づくために必要だと説明されたという。

  養豚農家からは危機感を訴える声が出ている。
  同県養豚振興協議会の会議に出席した農家からは「マスコミの接触が感染拡大を招きそうで怖い」という声が相次いだ。

  県はこれまで、農家以外の住民にも注意喚起をするため、発生農場の住所を公開していた。
  だが、取材や興味本位で侵入する人が後を絶たないことから、明示は逆効果だと判断。
  10日に感染を確認した沖縄市の農場から非公開にした。
  ただ、その対応に「農場を教えてもらえないなら、(特定のため)複数の農家に直接取材する」と詰め寄った記者もいた。
  同県畜産課は「養豚農家のために、近づくのは絶対にやめてほしい」と訴えた。』
                                転載終わり。




 マスメディアには、基本的に倫理観が存在していないとしか思えません。
 人が死ぬ瞬間を写真に撮れば映像に撮れば、賞が貰える世界です。
 被災地で自分達の取材をする為に傍若無人な行為を平気で行える連中です。
 その所為で人が死んでも知らん顔をしています。
 他者の人生を平気で破壊し他者の人権を平気で踏み躙り他者の尊厳を平気で根こそぎぶち壊します。
 自分達が情報を発する側であると思っているので自分達に都合の悪いことは報道しようとしません。隠蔽します。
 報道の所為で多くの人が死ぬことになってもマスメディアは絶対に責任を取りません。
 そして自分達の都合が悪くなると、報道の自由という言葉を使って、自分達の行動を正当化しようとします。
 そのようなマスメディアが私達に正義や倫理について語っているのです。
 笑止としか言いようがありません。

 マスメディアが仕出かすことや仕出かしたことは、マスメディアに全責任を取らせるべきです。



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天国に至る道を知るには、地獄に至る道を熟知しなければならない。

2020年01月12日 09時09分29秒 | その他の日記


 『工作員を送り込み、その国の政治家を掌握し洗脳する。
  その国のメディアを掌握し、メディアによる大衆の扇動を行う。そしてその国のメディアを使い無意識の誘導を行う。
  その国の教育を掌握する。国家意識を破壊する。国の誇りを奪い取る。
  抵抗意識を破壊する。平和や人類愛をプロパガンダとして利用し無抵抗な人間を増やす。
  教育やメディアを利用して自分で考える力を奪う。
  国民が無抵抗で腑抜けになった時、大量移住でその国を内部から乗っ取る』


 上に書いたのは、スイス政府が発行している民間防衛白書に書かれている「武力を使わない侵略方法」だそうです。
 『国家の防衛の為に注意しておくこと』として記載されているそうです。




 スイス政府がスイス国民に警告した他国からの侵略に警戒する要点は、日本だともう既に幾つかは完璧に実行されてしまっています。
 現在進行形の事案もあります。
 日本の国旗や国歌に対する攻撃は凄まじいものがありますよね。

 軍隊が存在しなくても相手が軍隊を使わなくても侵略されることはあり得るのですよ。
 そして軍隊が存在しなくても戦争は起こり得るのです。
 軍隊が存在しない戦闘は、より残虐さを増すことになるのは歴史が証明しています。
 太平洋戦争型の戦争のみが戦争ではありません。
 次に日本が戦争を体験するならばそれは太平洋戦争型の総力戦ではないでしょう。
 上記の侵略方法を我が国に対して行っている国が(複数)存在します。
 我が国を都道府県単位で分離独立させる政治活動を行っている外国人達が存在します。
 日本を細切れにしてしまえば、侵略は容易に行えるでしょう。
 そのような外国人達の政治活動を支援しているマスメディアや文化人や国会議員が存在しています。
 『理由を問わず隣国の主張することは無条件に従え!』と主張するマスメディアや文化人や国会議員や政党が存在します。
 『隣国の犯罪行為を不問にしろ!』と主張するマスメディアや文化人や国会議員が存在します。
 私達はもう既に直接戦闘は行われていないけれども戦争状態にあると述べることも可能な状態に入っています。

 しかし、我が国はそのような事態に対して何も備えていないのが現状なのです。


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大空の月の光し清ければ 影見し水ぞまづこほりける

2020年01月11日 20時29分39秒 | 季節の御挨拶

 本日1月11日は、厩戸皇子が冠位十二階の制度を制定したとされる日で、平徳子(建礼門院徳子)が後白河法皇の養女として入内した日で、大坂・千日前で赤根屋半七と女舞三勝が心中した日で、清国で洪秀全が率いる集団が武装蜂起した日で、ズールー戦争が勃発した日で、フランス・ベルギー軍がドイツの第一次世界大戦賠償支払の遅延を理由にルール鉱工業地帯を占領した日で、濱口雄幸内閣が金輸出を解禁し金本位制に復帰した日で、中華民国駐米大使魏道明がアメリカのハル国務長官とワシントンで中米平等新約を結んだ日で、中華民国外交部長宋子文がイギリスのシーモア駐華大使とインド帝国代表リチャードソンと重慶で中英平等新約を締結した日で、大韓民国の野党・進歩党のチョ奉岩委員長・尹吉重幹事長ら党首脳部が国家保安法違反で逮捕された(李承晩大統領が仕組んだ冤罪)日で、中国共産党の「七千人大会」が開会して毛沢東党主席が大躍進政策の失敗を認めさせられて自己批判させられた日で、ベトナム戦争で韓国軍がビンディン省で400人以上のベトナム人市民の虐殺を開始した日で、ソビエト連邦軍がリトアニアへの軍事介入を開始した日で、中華人民共和国が衛星攻撃兵器の実験として気象衛星「風雲1号C」をミサイルで破壊して大量のスペースデブリを発生させてしまった日で、最高裁判所において第1類医薬品のインターネットによる販売を禁じた厚生労働省令を違法とする判決が出た日で、鏡開きの日で、蔵開きの日です。

 本日の倉敷は晴れていましたよ。
 最高気温は十二度。最低気温は二度でありました。
 明日は予報では倉敷は曇りとなっております。



 厳しい寒さのなかにも清々しさが感じられる今日この頃でございます。
 皆様、如何お過ごしでしょうか? 

 寒うござんす。
 北風小僧の寒太郎様が「冬ででござんす」と言いながら日本各地を飛び回っているのかも知れません。
 或いはサボっていた冬将軍様が本気を出して「冬の寒さを存分に味わうがよい!」と宣り給ひて、特別大サービスの冬の寒さを日本全国にお届けしているのかも。
 勘弁してほしいです。

 しばらくは冬将軍様の天下が続くようです。
 でも奴の天下もいつかは終わる。
 諸行無常。盛者必衰。驕れる人も久しからず。 
 それまでは炬燵にでも入ってぬくぬくしておきましょう。

 皆様。お風邪等召しませぬよう御自愛下さいませ。
 私は風邪をひいてしまいました。無念であります。



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『山猫の夏』/船戸与一

2020年01月11日 15時11分12秒 | 小説・本に関する日記

 昨日の夜は船戸与一の小説『山猫の夏』を読み返しておりました。

 舞台はブラジルの東北部の町エルクウ。
 法律よりも町の暗黙の了解が優先される町。
 町の二つの有力者の家は長年に渡って対立していて殺し合いが絶えない。
 町は二つの家のどちらに付くかで真っ二つに分かれている。危うい均衡状態。
 そんな町の二つの有力者の家の一人息子と長女が駆け落ちをする。
 そこへ『山猫(オセロット)』と名乗る男が町に現れた。
 辛うじて保たれていた均衡が『山猫』によって崩れていく……。



 冒険活劇です。
 「ロミオとジュリエット」に圧倒的な存在感を持つ悪漢を放り込んだお話、と思わせておいて黒澤明監督の「用心棒」であります。

 登場人物は男も女もずるくて汚くて醜くて残酷でどうしようもない連中ばかり。
 殺人が日常的に行われている町で住民は感覚が狂ってる。
 蒸せ返る汗と血の匂いが漂うピカレスクロマン。 
 でも読後感は爽やかなのです。



 面白いですよ。
 傑作であります。
 お勧めですよ。


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