羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

実写劇場版 寄生獣

2014-12-19 20:00:29 | 日記
見てきた。ミギーを始め、パラサイト達がかなり情緒的。田宮良子が新一達にグイグイ絡んでくる。移動後のAの居場所を書いたメモを渡す件を見る限り原作とは違った結末も行けるんじゃないかと思わせるが、予告によると経緯はともかく、結末は変わらないようだ。
話の展開が超絶速く、関係性の構築がままならない中でミギーのフォローが万全な為、新一に肩入れするミギーが非常にフレンドリーな個体となっていて、代わりに新一が凡庸な様子。でも実写新一はサクサク話を進めちゃうんだよ。だから島田が殺しまくった廊下で叫ぶシーンで、急にどうした? て感じになって、映画館内で微妙に笑いが起きてた。
また心臓修復後の新一の変化が取って付けた感じ。改変したが原作と同じ筋は消化してくるからややこしい事になってる。展開が速いのに色々入れるから。
母性推しとバランスを取ったのかも知れないが父性的な刑事のオリジナルパートが多い。脚本家が刑事ドラマの人だから書きたいんだろうけど、まるごと無くても問題無い。新一達の筋をもう少し増やして欲しかった。『寄生獣』見に行ったのに、何で『中年デカ』を見せられちゃうんだよ。不満!
それから作中ずっと説明台詞多い、どっかでまとめでやればいいのに。原作も多いけどそこを圧縮しているから、途中で「誰に解説してんだよ!」てツッコミたくなる。
やたら環境思想推しなのも奇妙な印象。そこ違うでしょ。あと選挙勝つにしても大衆のリアクションがアホすぎる。大正時代の選挙じゃないんだから。それ以外だと、島田の髪抜いちまって両断された立川的な美術部員の子がモブらしいモブで、いいモブしてた。即行で新一の正体を知る村野は、橋本愛だということもあって強めだったな。
無理に浪花節にしなくてもよかった気はした。後編、ちゃんと締められるのかな?