羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

仮面ライダーゴースト 1

2015-10-06 21:30:27 | 日記
月夜、岩山の傍で、15個の石で囲まれた目玉の絵図に痩せた黒衣の男が奇妙な溶液を垂らした。絵図は水の波紋のように揺らめき、燃え上がり、目玉が閉じて開くと瞳の中から眼魔眼魂が二つ現れ2体の素体眼魔と化した。黒衣の男が日本刀と槍の刃を素体に与えると2体はそれぞれ槍眼魔と刀眼魔と化した。黒衣の男は笑った。かつて、同じ岩山の傍で周囲が炎上する中、命尽きようとする天空寺龍が紐を通した武蔵の刀の鍔を幼い息子タケルに託していた。
「父さん」大天空寺の地下の研究室で、昔父から貰った世界偉人録の武蔵の頁を枕に成長したタケルは眠りこけていた。「タケル! 起きてっ!」本を引っ張られ、起こされたタケル。幼馴染みの理系大学生月村アカリだった。「なんだアカリか」「アカリさん、でしょ?」アカリは年上であった。「英雄って、命を燃やして生き切った人達なんだよなぁ」偉人録がお気に入りのタケル。「命というのは概念だから燃えないわっ」武蔵のように強い、ゴーストハンターになりたいと唐突に言い出すタケル。しかしゴーストは見えないらしい。どういうことだよ?「非科学的過ぎ」呆れるアカリ。と、「タケル殿!」御成が呼びに来た。
街では特に理由も無く、普通の人々に見えない刀眼魔が手当たり次第道行く車を切断し、槍眼魔は半笑いで遊園地のアトラクションに伸ばした槍を突き刺し鉄塔にぶつけて、乗っていた人々を潰して炸裂させて皆殺しにしていた。これが原因不明の怪事件として報道されていた。御成はゴーストの仕業と騒ぎ、アカリは無いと否定し、タケルは信じると言ったものの、歯切れは悪かった。ここで、眼魔達に襲われ逃れてきた郵便配達員が小包を届けてきた。消印は10年前、父からだった。タケル達が驚いていると、小包は突然真っ二つにされた!「なんだろうこれ?」引っくり返ったタケルは割れた小包の中から
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仮面ライダーゴースト 2

2015-10-06 21:30:01 | 日記
眼魂を一つ見付けた。触れると痛みと共に電撃のようなものが全身を走り、まさに眼魂を取ろうとする刀眼魔の姿が見え、声も聞こえた。「力を感じる」タケルは悲鳴を上げて転がり、距離を取った。「どうしたの?」アカリ達には見えていない。槍眼魔もいた。「俺らが見えるとは驚きだな」「ゴーストは、本当に、いた」動揺するタケル。「どうしてタケル殿の倍は修行している私には見えないのだぁっ!」やみくもに錫杖を振って戦おうとする御成だったが、眼魔に軽く蹴倒された。信じようとしないアカリは「ならこれでどうだ?!」と槍眼魔に刺されそうになり、「危ない!」慌ててタケルが庇って回避させた。
タケルは御成を錫杖を手に眼魔達を引き受け、森へ逃れて行った。「眼魂をよこせ」「我らの思いを遂げる為に必要なんだよ」「これは父さんからの」御成達も結局追い掛けてきてしまった。「逃げるのです! まだ無理ですっ!」「俺は俺を信じる、見えるなら戦えるさっ!」勢いだけで錫杖を振るうタケル。「愚か者めっ」刀眼魔は錫杖ごとタケルを斬り捨てた。武蔵の鍔が跳ね落ちる。「嘘、だろ?」鍔を手に取るタケル。「英雄の心を学び、心の眼を開くのだ」父はそう言い残していた。(まだ死ねない)タケルは力尽き、その意識? は滝壺で目覚めた。
「ここは?」周囲の水辺には彼岸花が咲いていた。頭上にはタケルの死体抱えて泣き叫ぶ御成達と、その傍で意外と様子を見ている眼魔達の姿が映ったが、呼び掛けても通じず、やがてその様子も萎むように消えて見えなくなった。「俺は死んだのか?」「生き返りたいか?!」背後の岩の上に杖を持った奇妙な男が現れた。「神様?」「いやいや、それほど偉くない」男は降りてきた。「仙人と呼んでくれ」生き返らせてくれとすがろうとすると、気のような力で弾かれた。「バカものがっ」「そうだよ、俺は大馬鹿だよ!
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仮面ライダーゴースト 3

2015-10-06 21:29:49 | 日記
何が自分を信じるだ」これまでの修行の半端さを後悔するタケル。逆にこの出自でよくこれまでサボッてこれたなと。「アカリ達を助けなきゃならないのにっ!」タケルの胸の辺りに新しい眼魂が出現した。「天空寺タケル。お前はやはり、眼魔と戦う宿命を背負っておる。その目玉、眼魂(アイコン)と呼ばれておる。お前の魂が宿ってる」「俺が、これに?」「うん、そうそうちょっと貸して」タケル眼魂を手に取り、この世には英雄の魂の眼魂が多数あることを解説する仙人。「眼魂とは、英雄の魂だ!」これを15個集めると完全体グリード、にはなれないが願いが叶うという。蘇生も可能らしい。
眼魂は眼魔も狙っている。「無理だよ」「仮面ライダーゴーストになれば戦える」命名者仙人! どこで覚えた?「なるか?」タケル眼魂を取るタケル。「今すぐ戦える訳?!」頷く仙人。「だったら、なる!」仙人は気合いを入れ、タケルの腹周りにドライバーを出現させた。戸惑っていると傍に目玉のようなヤツが現れた。「何だお前?!」「オッス」「ユルセンだ、後はあいつが教えてくれる」仙人は気合いでタケルを滝壺に落とし、タケルの意識? は光と共に現世に戻った。
光に驚くアカリ達。光が消えるとタケルの体は消え、意識だけ? のタケルが残った。「タケル?」「タケル殿!」声も届かず、御成達はタケルを探して駆け去って行った。「お前?」ずーっと、様子を見ていた眼魔達! 意外と気が長い!!「俺はもう後悔しないっ!」武蔵の鍔を拾うタケル。「俺が皆の命を守る!! えっと?」変身しようとするがやり方がわからない。「眼魂のスイッチを入れて、ベルトに装填して変身だぁっ!」ユルセンが現れた。言われた通り眼魂をドライバーにセットするタケル。「アーイっ! バッチリミナー! バッチリミナー!」ドライバーの目玉からパーカーを着た
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仮面ライダーゴースト 4

2015-10-06 21:29:35 | 日記
幽霊のような者が飛び出した。「トリガーを引いて、押し込む!」「カイガン! オレ!!」タケルは素体フォームに変身した。「俺、光ってるよ」スマートブレイン的な。「何のつもりだ?」戸惑う眼魔。『敵』の存在は知らないらしい。「俺が聞きたいよ!」寄ってくるパーカー霊? にビビるタケル「来るなよっ」避けようとしてコケると、背にピタリと憑いてきて、パーカーを着た姿になった。マスクも変わる。「レッツゴー! 覚悟っ! ゴ、ゴ、ゴ! ゴースト!!」やたら吠えるドライバー。
「お前は死んでるから、死なないよ。ヒヒヒヒッ!」囁くユルセン。「なるほどね。さっきは、よくも、俺を殺してくれたなっ!」煽りに慣れないタケル。ドライバーからガンガンセイバーを出現させた。「今度こそ、俺は俺を信じる!」眼魔二人と交戦を始めるタケル。浮遊飛行可能なことに自分で驚くタケル。「アハハ、これ楽しいっ、凄い便利」「おいおい、浮かれてると」ユルセンが危惧した通り、刀眼魔に斬られ、叩き落とされるタケル。「痛ぇっ、死なないんじゃなかったの?」「でも殺られると、死ぬ程痛ぁいっ、イヒヒヒッ!」「早く言えよっ!」揉めていると、槍眼魔が突き掛かってきた。
吹っ飛ばされるタケル。「そんなものか?!」嘲笑う槍眼魔。「もう一度トリガーを引けっ」トリガーを引き、構えるタケル。「ゴーストだけど、命、燃やすぜ!」再び突進してくる槍眼魔。トリガーを押し込むタケル。「ダイカイガン! オレ、オメガドライブ!!」力が右足に集まる。「ヤァッ!」ふわりと浮き上がり、カウンターの右の前蹴りを打ち込むタケル。槍眼魔のパーカーは引き剥がされた。「グワァアアアッ!!!」素体とパーカー双方が爆発した。残された眼魔眼魂と槍の先の内、眼魔眼魂は消滅した。
「やったやった! やったぞぉ!!」まだ1体いるが
     5に続く

仮面ライダーゴースト 5

2015-10-06 21:29:23 | 日記
さっさと変身を解いてしまうタケル。「やるな、ついてこい!」襲わず、高速で離脱する刀眼魔。なぜだ?! 船着き場まで逃げた刀眼魔をホンダのバイクで追うタケル。「変身!」運転しながらオレ魂フォームに変身するとバイクまでゴーストライカーに変化した。オープンカフェで迎え撃つ刀眼魔。ゴーストライカーでオープンカフェに突っ込むタケル!! 乱戦で犠牲者までは出なかったが、見えない『何か』に襲われたカフェは滅茶苦茶になり、客は混乱した。ゴーストライカーで砂浜まで刀眼魔を吹っ飛ばすタケル。結構な飛距離っ!
追い付き、すぐにゴーストライカーから降りたタケル。そんな気分。刀眼魔は多数の眼魔眼魂を使って眼魔コマンド郡を呼び出した。「え? 嘘だろ?」多勢に無勢で追い詰められるタケル。「どんな強い奴でも数には勝てない」「武蔵は100人相手に闘ったんだぞ?!」「お前は武蔵ではないッ!」手こずっているところを刀眼魔に斬り払われるタケル!「負けられない! 皆の命を守る為に俺は戦うっ!」カフェの客も守ってあげて! 握り締めた武蔵の鍔が光った。「あれ?」「キタキターっ! 印を結んで、目を描け!」ユルセンの言う通りにすると、鍔は赤い双刀のパーカー霊になって飛び上がった!
「武蔵の力を使え!」「させるかっ!」刀眼魔は斬撃で武蔵霊を墜とそうとかたが、上空に仙人の顔が出現し、斬撃を消し気合いで刀眼魔達を押し戻した。「武蔵の心にシンクロしたお前なら、力を貸してくれるはずだ」「本当か?! おっちゃん?! よし、武蔵、来いっ!」武蔵霊は一旦ドライバーに入り、武蔵眼魂となった。オレ魂フォームを解き、素体状態で武蔵眼魂をドライバーのスロットに入れるタケル。即座に再び武蔵霊がドライバーから飛び出し、近付いた眼魔コマンドを斬り捨てた。「カイガン! ムサシ!! 決闘!
     6に続く