







外務大臣の特殊メイク、事務秘書官ダンス、K2プラン、米大統領、パチンコ暗殺、これら何かが有りか無しかで評価が変わってきそう。笑いの傾向以前にこれ程ポップでも、題材が政界だからイデオロギー的に気に入らない、という人もいるにはいるとは思う。評論家は三谷幸喜自体がちょっと踏み絵みたいになっているから多くは不評かもしれない。民王と比べる人もいるかも? しかし映画館は最初から最後まで小さくウケる笑いが絶えず(打率は約7割)、怒らなかった大半の人はホッコリした顔で会場から出ていっていた。今の政治に関する一番の皮肉は外務大臣が「どうせ現大統領は次の選挙で落ちるから今は様子見」といったようなことをポロっと言った辺りじゃないかな。ただ何事にも反動というモノがあって、ナチスも実は左翼政党だったし、日本も極端な理想論や不満の言語化に長けた者達が一定の集票に成功している。現実ではむしろ今の大統領の方がよほどまともだった、と言われる時代がくるかも・・・。等と思いつつ一旦置いとくとして、個人的に気になったのは中盤やや間延びしたのと、不倫秘書官の処理のざっくり具合。影の政策顧問くらいでよかったような? 不満はそれくらい。全体として、観ながらポップコーン買っときゃよかった。と思わせるハッピーな映画だった。