

多重構造になっていた世界観だが、最初に主人公がいた世界は上位世界からは干渉不能な所に飛んだ、ということでいいんだよね? 単に電脳世界の設定が変わっただけで最上位世界(月面)からスイッチを切られたらそれまでなんじゃないかと、最後に不安させられるような印象もないではなかった。この点に限らずうっかりすると世にも奇妙な物語のゾーンに踏み込みそうな話ではあった。紙媒体の派生作が多く補完し合ってる様子で中々手強い。現実の月面世界ではシンプルに20年前に落雷事故で彼氏が脳死して、年月を経て仮想世界を利用して記憶の上書きで復活が可能になったが、仮想世界が思ったように運行せずに彼氏の意識レベルが上がらず、どうにか脳死直前の精神に近付けようと色々盛って、アバター(烏)も使い真ヒロインが奮闘していたという感じ? お前はデータだと言われてあっさり受け入れる主人公や、データの方のヒロインの上位データナオミへの別れの告げ方のマナーの正しさ何かはスッキリしていて気持ち好い。ちょっと曖昧なバトルルール(意外と長く戦うから気になってくる)と、真ヒロインの奮闘の匂わせ強調と、必用なのはわかるが前半の整理はあってもよかった気はした。あと高校の親睦会(言い方が古風)30人て多くない? どういう状況?? 公園で大縄跳び??