風太とおトキの子供が産まれるまで飛ばすかと思ったら、前段を意外とじっくり描写してきたな。てんとリリコは感じよく纏められてはいたけど、悪口云々はともかくやっぱちょっと関係性が歪な気がしたかな? てんがリリコを抱き締めるのがちょっとマウント的というか、藤吉の死後まで優位に立たんでもいいような。リリコはこれまでの半生ずっとぼっち感を引き摺って、ほぼそれに自分から絡め取られて生きてきた人に見えるから、そういうことしない方がいいんじゃないかな、と。まして結局藤吉の遺言に従って演芸に戻るつもりのようだし、あっさりしていた方がいいような気はした。栞の親友発言もちょっとビックリしたけどね。そんなにっ?! て。
通常のライダーなら人間を材料に怪人を作っている施設があって、放置すると今後確実に事態が悪化する場合、いや別に悪化しなくても人間を材料にしている時点で迷わずその施設を潰しにゆくワケだが、ビルドの場合は施設攻撃自体が内戦状態の東北北海道エリアに『進軍』することになるから道義上『それは自衛ではない』となって手が出せない、というのが戦兎の考え。かといって他に解決法がなく、後手に回っても状況は悪くなるだけ。戦兎は自分達ライダーの戦力をいつの間にか国家と一体の物と考えてしまっているから国家間の倫理を持ち出しちゃってるよね。それも開戦前の倫理を。ビルドは主人公サイドが防衛に失敗したり把握していなかった場合、ずんどこ生身の人間が不可逆的に死んでゆくから、正し過ぎたり被害が主人公達の処理能力を越え過ぎて後手の悪循環に陥っているところはある。龍我はシンプル過ぎて駒にされがちだが、戦兎も覚悟が行ったり来たりしているようでいかんともし難い。次回で改めて(何度目か?)戦兎が己の甘さを思い知るハメになるようだが、グリスとはまた違う方向で状況に合致した行動を取れる人物の投入が必要かもしれないね。モブ化してきた幻徳は1回控えに下げて修正するみたいだけど。
モブ群にずんどこ倒されてゆく画もそれなりにインパクトあったが、救出だけでなく回復までセットとはっ。もう最後だから大盤振る舞いだった。根本的な攻略法は未だ不明で、単純に今以上に不死化するつもりでいたアルマゲがそもそもなんなのかもハッキリはしていないが、とにかくいよいよ最終回っ! 気合いと幸運、もしくは『気合い』のみで押し切って勝利後に鬨として「よっしゃラッキーっ!!!」で締める可能性は高い。油断できないぜっ。
原付きヤンキー軍団に度肝を抜かれたぜっ。古いというよりもはやある種の凄みを感じた。家族狩りの唐突なヤンキー集団乱入でさえ一応話の中で処理きていたけれど、これは「ヤンキーごときは小道具扱いでいいんじゃいっ!!」と一刀両断っ! 凄い。ま、それはともかく、亮はややガードが緩いものの基本的には男気全開な人物。城崎は案外早くデートDV行為自体にうんざりはしている様子。何か段々犯行も散漫になってきた。まだ懲りちゃいないようだが。また釈が若い男にカモにされていたりもしたけれど。茜はマンション買うと言ってみたり、祖母から性欲と恋を勘違いしているのでは? といった忠告を受けたそばからあっちにフラフラこっちにフラフラしだして何とも残念なことになりそうな気配。梓は単なる愛情不足が不満なレズっ娘ではなく『姉のモノは私のモノ』という変なスイッチを持っているようだ。この姉妹、結構地雷だっ! 香は細かくはどのパターンかはともかく、結果的にはバイセクシャルでどの属性であっても亮を愛しているような気はするけどな。梓に行ったのは亮が思いの外受け入れてくれたから早急に属性確認をしなければならないという潜在的な切迫感があったような気もしないではない。取り敢えずタクシー運転手がベンチに回っていたが、今後も波乱の展開だろうね。やたらと濃いぜっ。全てがっ!
警察パートでは秀作もボケに回るからボケの無法地帯になって中々いい。何やかんやで執事も戻りカレーで父との誤解(?)も解けていた。執事小岩井の娘(どう見ても働いているのはメイド『カフェ』ではなくメイド『バー』)と秀作のわだかまりはあれこれ言わずに1回の行動でケリをつけていてスマートだったな。そしてやはり怪しかった執事見習いが腹にイチモツありというか背中に彫り物あり、だった。ヤクザが随分回りくどいことしてるなぁ。