11493 / いい仕組みブログ  

仕事は、仕組み作りが大事。「いい仕組み」が会社を変える!

流行の「成功法則」よりもこっちの方が

2005年05月02日 | 仕組み作り
成功の法則、儲けの原理原則・・・

世の中はそのような本が流行っています。しかし、いま本当に役に立つのは「失敗事例」かもしれません。

その理由は、
成功は、たまたまうまくいった結果。
あることを続けたら、なんとなくいいふうになってきた。
成功の理由は、後で理論付け体系付けしているだけなのです。

成功の法則をいろいろ聞いたり、読んだりしても、
業績はなかなかそうはなりません。
「そうはならない」という理由は、理屈はわかっても実行
することが出来ないのです。
要するに会社の長年の風土とか、今までのやり方を変えられない
ということにつながるのです。

目の玉が飛び出るような高額のコンサルタント料を払っても、一向に業績が回復しない大手企業。成功理論の展開や、企業診断・分析だけでは説明のつかないことがたくさんあるということ。

一方、失敗事例の場合は明確な「失敗原因」があります。わかりやすく、なるほどと思えますよね。

「あの時の判断が間違っていた」
「手段を間違えた」
「止めておけばよかった」
失敗事例は、その事実を見つけ出すことが容易です。そして、説得力があります。

先日、ビジネスパートナーのKさんとミーティングをしました。そのときの話。
ベテラン(中高年齢者)の良さというのは、失敗を数多く経験しているということ。しかし、社会は失敗経験のある中高年者を前向きには受け止めてはくれないというのが実情。と話されていました。

いま求められる考え方は、失敗経験をどのように生かすか、という事です。業績改善できない「成功理論」より「失敗体験」を参考にしてみる。

経験豊富な中高年の話を聞くことは、伸び悩んでいる経営者に光明を与えるきっかけになります。夢を持たない若者を数多く雇うより、やる気のある高齢者を少人数雇う。いまやること、そして止めることが明確になるのではないでしょうか。

定年が70歳になる日も近いはずです。

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