野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

箱根湿性花園を訪ねる

2009-10-01 | 植物園
  <写真はアケボノソウ>


 新宿から高速バスに乗って、箱根の湿性花園に秋の花々を訪ねた。最近では団体のバスが直接乗り付けるため、休日はいっそう人が多い。



 ミゾソバやツリフネソウといったお馴染の花が早速出迎えてくれた。







 白と青紫のイワシャジン



 園内の入り口から咲いていたマルバフジバカマは、花の名前が分からず探し回って、やっと立て札を見つけた。



 草原のエリアに入るとアサマフウロの群落が見えた。初夏群生を見せていたニッコウキスゲは花を終え、大きな実をつけている。



 左上からアサマフウロ、マツムシソウ、ホトトギス、エゾリンドウ。たくさんの花たちに出会えるのがうれしい。



 シュウメイギク、右上不明、フシグロセンノウ、キイジョウロウホトトギス




 キイジョウロウホトトギスの群落、近寄れなくて残念。



 アキギリ、セキヤノアキチョウジ、クロバナヒキオコシ(これは珍しい)、キバナアキギリ




 アカバナとサクラタデ(この花もあちこちでたくさん咲いていた。)




 ヤマトリカブトとレイジンソウ




 ナガボノシロワレモコウ、そしてハッカの花ではセセリチョウが吸蜜中




 シロヨメナやアケボノソウも園内の随所に咲いていた。







 園内からはススキで有名な台が原が覗けた。見ごろはまだまだ先のようだ。



 珍しい花を二つ見つけた。一つは野原に生えるマメ科のタヌキマメ。毛むくじゃらの体に青い小さな花を乗っけているのが何んとも愛嬌がある。




 もう一つはユキノシタ科ウメバチソウ属のシラヒゲソウ。とても小さな花だが、おしべの先が3分裂した特徴のある蕊を持っている。。



 ここに来る時にはいつも何かしら出会いを期待している花があるのだが、今回は山の高原に咲くヤマラッキョウの花を見たかった。よそでは何回か蕾を見たのだが、今年は花の咲いているのにはまだ出会っていない。期待して草叢を丹念に探しまわったのだが、残念ながら蕾の状態ものしか見ることができなかった。




 高原の冷気にさらされて、秋の木の実たちも次第次第に色づき始めているようだ。ノブドウの実はグラデーションが美しい。



 初めて見たタカネバラの実は名に違わず毅然とした美しい光沢をもっていた。



 ウメモドキ




 ツリバナは春に花を見ていたが、実がこんなに風情があるとは知らなかった。



 山アジサイの紅葉もなかなか良い










 湿原ではサワギキョウが群落を作っている。一帯を青紫色に染め、秋風に揺れていた。



 ピンク色の薊、ミヤコアザミ



 萩の花




 帰りがけ池のそばに咲いていた。ミカエリソウとタニジャコウソウ







 薄暗い林床にはフユワラビの姿もあった。



 狭い園内なのに、気がついたら今回も3時間近く滞在してしまった。帰りは人のごった返す中仙石原のススキも見に行ったのだが、見頃はまだまだこれからというところだった。